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【2013年】個人的お気に入り駅

年末になったので駅舎好きな私が選ぶ、訪問駅舎ベスト10を勝手にまとめてみようと思います。
今思うとツーリングの重要要素であった駅シリーズ、今年はたくさん訪問できました。

それではベスト10から!

■第10位 ニセコ駅

JR北海道 函館本線
開業年月日:1904年(明治37年)10月15日
相対式ホーム2面3線

国鉄・JRでカタカナ表記で初めて記された駅だそうです。
ニセコの中にある、きれいな高原の駅です。訪問した時は天気もよかったので最高でした。

ニセコ駅 1

観光の拠点になる駅だと思いますが、この日は人もまばら。

来る途中の景色は最高だと思います^^
相対式ホーム2面3線をもつ地上駅のため、跨線橋を超えて向こう側に行きます。観光駅ですが、いい感じの雰囲気が漂っています。

ニセコ駅 2

適度にくたびれた感がありますが、北海道じゃこれはまだまだ序の口です。
ちなみに過去に真狩(まっかり)駅→狩太(かりぶと)駅と名前を変えています。昭和30年くらいまで馬車軌道が使われていたそうです。

ニセコ駅 3

訪問日:2013年8月12日

■第9位 別所温泉駅

上田電鉄 別所線
開業年月日:1921年(大正10年)6月17日
単式ホーム1面1線

第9位には長野県の別所温泉の窓口駅、別所温泉(べっぷおんせん)駅。

別所温泉駅 1

古くからあるような雰囲気がまだまだ残っています。
看板や雰囲気、どれも素晴らしく、観光協会が委託している駅なので、駅員さんが袴を着ています。
風情があります。

別所温泉駅 2

終点の終点。車庫もないので本当に終点になります。

別所温泉駅 3

列車もやって来ました。
こじんまりとした温泉街、別所温泉はまた訪れたいです。次回は電車…?
いやバイクなんだろうなぁ…(´∀`*)

別所温泉駅 4

訪問日:2013年5月19日

■第8位 東根室駅

JR北海道 根室本線(花咲線)
開業年月日:1961年(昭和36年)9月1日
単式ホーム1面1線

そして最東端駅である東根室駅も制覇しました。2012年に続いて最北端 宗谷駅に続いて連続制覇です。
次回は最南端?最西端?

東根室駅 1

駅が好きなら一度は訪れたい駅…だと勝手に思っていますw
住宅街にちょこんと存在する駅です。探すのが結構苦労しましたよ(^^ゞ
こうやってカーブを描いているので、最東端駅になっています。その先は終点の根室駅です。

東根室駅 2

しかし感慨深いです。北海道の終盤で来れたので、なんだか寂しい思いもじわじわと( ノД`)…

東根室駅 3

最東端の納沙布岬へは行けませんでしたが、ここへ行けたので大満足です笑
ここで日没を迎えてしまったので、その後は霧もやの激しい中、落石まで向かいました…。怖かったなぁ。

東根室駅 4

根室はロシア語の看板があったりと他とは違った雰囲気でした。
ひがしねむろの文字、なんだかいいくたびれ感。
普通の無人駅に看板だけで最東端と記されてるのも良いです。たどり着くのには結構苦労しましたが(((・・;)

東根室駅 5

訪問日:2013年8月15日

■第7位 秋鹿町(あいかまち)駅

一畑電車 北松江線
開業年月日:1928年(昭和3年)4月5日
島式ホーム1面2線

この駅のいいところは宍道湖を目の前にするロケーションです。

秋鹿町駅 1

目の前に広がる宍道湖を見ながら電車を待ちます。
この路線は出雲大社まで繋いでくれています。

秋鹿町駅 2

県道沿いにあって民家の間にふと現れます。おばあちゃんにそこで話しかけられました( ´∀`)

秋鹿町駅 3

木造の駅票、時間だけでしか表現できないこの風合い。
いつまでも残してほしいです。

毎朝こんな駅から通勤・通学だったら楽しそうです^^

特にこの“ニッポンレンタカー”の看板はレベルが高すぎて脱帽ものw
元は赤色だったんでしょうかね。

秋鹿町駅 4

目の前に広がる宍道湖です。
基本的に無人駅ですが、祝日を除く毎週月曜日の6:49~8:52に限り係員が配置されるそうです。

秋鹿町駅 5

訪問日:2013年4月30日

■第6位 初田牛(はったうし)駅

JR北海道 根室本線(花咲線)
開業年月日:1920年(大正9年)11月10日
単式ホーム1面1線

ここで秘境駅のスパイスを挟みましょうかね。
根室方面で有名な秘境駅、初田牛駅の登場です。

少ない時刻の中で、奇跡的に到着した1枚。これはかなりラッキーでした^^
まずは秘境駅には豪華なプレハブの駅舎。ん、これならひと晩は過ごせそう?

初田牛駅 1

駅全景…いや~素晴らしく秘境駅です。
道道を走っていたらちょっと脇に見えてきます。見落とさないように。。

初田牛駅 2

根室方面の濃い霧が発生していたので余計に秘境駅感が増しています。ほんとに周りには何もありません。
線路の先も霧で見えない…。何だか怖い…(^^ゞ

初田牛駅 3

根室方面。
どっちを向いても景色は同じようなので分からないですよね(^^;
でもこの天候ならではの雰囲気を楽しめたのでよかったです。

初田牛駅 4

霧の立ち込める中、何ともいいタイミングで登場してくれました。もちろん降りる人も、乗る人もいませんでした。
いたのは私と家族連れの方だけ。

初田牛駅 5

北海道ツーリング最終日に立ち寄った、最後の駅でした。最高の思い出です。

訪問日:2013年8月16日

■第5位 鱒浦(ますうら)駅

JR北海道 釧網本線
開業年月日:1924年(大正13年)11月15日
単式ホーム1面1線

続いて北海道、釧網本線の鱒浦駅が第5位です。
この選定理由は適度な寂れ具合です。

目の前に国道244号線が走っていますが、特に駅前にはありません。
ドライブインやかつて海水浴場だった場所がある程度。ちなみにホームからはオホーツク海が見えます。

鱒浦駅 1

駅前の雰囲気は泊駅には負けますが、この何とも言えない全体的なやれ具合がたまりませんw

鱒浦駅 2

オホーツク海を片手に走ります。
他にもこういった駅はあったのですが、この駅が一番ビビッときました。ところがこの前雑誌でも取り上げられていました。

少し有名になってしまうかもしれませんね…(^^;笑

鱒浦駅 3

駅舎も適度なやれ具合。木造なので年月を重ねれば重ねるだけ味が出てきます。

鱒浦駅 4

潮風にさらされて錆が浮いてきた駅名。素晴らしいっす^^

鱒浦駅 5

訪問日:2013年8月14日

■第4位 特牛(こっとい)駅

JR西日本 山陰本線
開業年月日:1928年(昭和3年)9月9日
単式ホーム1面1線

難読漢字の駅、特牛駅です。山陰本線の駅、しかも何だか撮影の場所にもなっているそうです。
“重荷を負う強健な牛”という意味からもこの名前が来ているそうです。

特牛駅 1

山の中にありますが、そこまで秘境感はありません。
むしろ田舎のおばあちゃん家 山verって感じで、駅舎の中を見れば分かる通り、どこか帰ってきた!
といったような雰囲気。きっと地域の人がコマメに管理しているからだと思います。ベンチの上の座布団が温かみを感じます。

特牛駅 2

きっと待合所の中でいろいろと会話したりするんだろうな~といった雰囲気です。

ホームは山の中なので静かでした。
草刈のおじさんがいたので、物珍しそうに見られただけですw

特牛駅 3

外回りもいい感じです。
列車は行ったばっかりだったので、ほんとに静かです。ここはまた来たいと思わせてくれる、そんな駅です。

特牛駅 4

映画『四日間の奇蹟』では、伊上畑(いがみはた)駅としても使用されたそうです。この雰囲気なら使用されるのもわかる気がします。

特牛駅 5

訪問日:2013年5月1日

ベスト3の前に番外編をチラホラと。。

-番外編-

■大社駅

JR西日本 大社線
開業年月日:1912年(明治45年)6月1日
廃止年月日:1990年(平成2年)4月1日
島式・相対式ホーム2面3線

出雲大社に繋がる大社駅。
かつては多くの参拝者を運んでいた路線も、平成2年に廃止されてしまいました。木造の雰囲気がたまらなかったです。

大社駅 1

多くの人を捌けるように工夫されていた窓口。
保存状態が本当によくて驚きました。

大社駅 2

もちろん観光案内所もありました。昭和の時間がここには確かに流れていました。
タイムスリップしたような気分になります。

大社駅 3

かつては東京と出雲大社を繋ぐ急行もあったそうです。
参詣者の団体臨時列車などが乗り入れてきていたため、ホームがとても長く設計されていたそうです。一度使ってみたかったですが、残念。

でもここに来るだけで当時の賑わいが少しだけ伝わった気がします。

大社駅 4

D-51も保存されていました。
出雲大社のお膝元としてずっと活躍していた駅も、今はじっくりと時が経つのを待っていました。

大社駅 5

訪問日:2013年4月30日

■川原湯温泉駅

JR東日本 吾妻線
開業年月日:1946年(昭和21年)4月20日
相対式ホーム2面2線

駅舎は吾妻線内で唯一残る木造駅舎らしいですが、駅員さんがいたのでホームには入りませんでした。
ただこの駅、八ッ場ダムの計画で地下に沈没してしまう駅なのです。

川原湯温泉駅 1

ちゃくちゃくと進む工事…。
川原湯温泉も沈んでしまいます。ダムの完成前に一度は行きたいなぁ。。

川原湯温泉駅 2

駅前の看板もひっそりと。
住宅や商店も移転を始めていて、今は静まり返っていました。

川原湯温泉駅 3

訪問日:2013年5月19日

■幌加(ほろか)駅

国鉄 士幌線
開業年月日:1939年(昭和14年)11月18日
廃止年月日:1987年(昭和62年)3月23日
単式ホーム1面1線

こちらは廃線ホーム。
かつては林業で賑わいを見せた幌加駅ですが、過疎化が進んでしまい廃線に。

幌加駅 1

一面緑色に覆われた駅です。ツルがホームを覆っています。
国道沿いにありますが、今はひっそりと時が流れるのを待っているようでした。

幌加駅 2

終点の十勝三股駅に向かいますが、もう緑に覆われていて見えません。
近くにはタウシュベツ橋梁があり、遺産としてずっと残して欲しい北海道の景色だと思います。

幌加駅 3

訪問日:2013年8月14日

さて本題に戻ってベスト3の発表です。

■第3位 蕨岱(わらびたい)駅

JR北海道 函館本線
開業年月日:1904年(明治37年)10月15日
単式ホーム1面1線

秘境駅シリーズとしてベスト3位に入り込んだのは、蕨岱駅。周りには国道が走る意外何もありません。
これも難読漢字になるんですかね?

とりあえずJR駅を五十音順に並べると最後に来る駅です。

蕨岱駅 1

国道を走っていると、ココに?!
って場所にいきなり駅舎が見えます。これが北海道の駅らしくて好きです。

かつては有人駅で、線路も2つ敷かれて交換できる駅だったそうです。
とりあえず国鉄時代の車両が渋くて、カラーリングも雰囲気にあっていますw

蕨岱駅 2

この駅舎が意外に充実していて、中で宿泊する人が結構いるそうです。
もちろん駅ノートには前日の宿泊者が日記を書いていました。

蕨岱駅 3

真夏に訪れた、無人駅。
次に来るのはいつでしょうか…。。

蕨岱駅 4

訪問日:2013年8月11日

■第2位 泊駅

JR西日本 山陰本線
開業年月日:1905年(明治38年)5月15日
単式・島式2面3線

山陰本線 泊(とまり)駅が堂々の2位です。

理由としては駅前の何だか落ち着く雰囲気です。前にも書きましたが、田舎のおばあちゃん家に着いたような安心感がある駅です。

泊駅 1

ちょっと歩けば目の前に広がる日本海!
…ですが日本海の写真はありません。。

泊駅 2

跨線橋を越えて向こう側のホームに行きます。正面から見ると小さい駅に見えますが、実は中に入ると意外にでかいことに気付きます。

泊駅 3

この雰囲気は堂々の3位です。
ちょうどタイミングよく電車も通過。

泊駅 4

訪問日:2013年4月29日

■第1位 南河内駅

錦川鉄道 錦川清流線(にしきがわせいりゅうせん)
開業年月日:1960年(昭和35年)11月1日
単線1面1式

そして堂々の1位は南河内駅です!

南河内駅 1

個人的には海の近くの駅が好きなんですが、ここの選定理由は田んぼのど真ん中にあるのどかな駅だからという理由です。

南河内駅 2

田んぼの真ん中にある小さな駅です。
きっと夏は駅舎から入道雲が眺められて最高なんだろうなぁ。

南河内駅 3

開放的な駅です。駅前は何もないわけではなくて、学校があったり民家があったりと町の一部として機能している駅です。
このちょこんと存在しているのがたまりません。
達筆な駅標もありました。地元の人が作り上げている感じが最高です。

南河内駅 4

本当に田んぼの真ん中にありますよね。
それとどことなく優しい雰囲気も兼ね備えている点も評価が高いです。

南河内駅 5

訪問日:2013年5月1日

ということで勝手にベスト10でした。
みなさんのお気に入りの駅はありましたでしょうか?

…ってないとは思いますがw

普段何気なく使う駅、それも場所や地域によって全く雰囲気が違うのが面白いところです。
普通は電車で使うものなので、あまり見ないとは思いますが少し目をやってみるとまた色々な発見があります。

旅先でふと出会える駅舎。
旅の始まりでもあり、終わりでもある駅…奥がとても深いです。

これを読んで旅に出たくなったら、今すぐ列車に乗ってどこかへでかけませんか?

おわり

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