FIAT500Cで行く九州・四国ツーリング3日目です。
この日は高千穂をいくつか回り、再び阿蘇を経由して伯母の家に行くルートです。
・1日目 ( 神奈川~大阪南港コスモフェリーターミナル)
・2日目 (別府~阿蘇~高千穂)
・4月30日(日) 高千穂~天岩戸神社~阿蘇
昨日は居酒屋さんのオーナーと久々に再開し、さらには宿のオーナーとも夜遅くまで飲んでいたので、寝たのが12時近かったのですが…この日は6時起きです。
というのも、高千穂峡にある真名井の滝はものすごい人気で、特にGWのこの時期はかなりの行列ができるとのこと。
ちなみにその行列とは、真名井の滝のかなり近くまで行ける手漕ぎボートです。
チケットを売り出す30分前には売り場にいた方がいいよ という宿のマスターのアドバイス通り、頑張って早起きしたのでした。
・真名井の滝
宿からは約5分弱走ったところに高千穂峡はあります。
駐車場もこの時点で8割方埋まってました。
6:30に到着しましたが、既に20人くらい並んでました。おそらく“死ぬまでに行きたい!世界の絶景”で紹介されたのを機に、さらに人気に拍車がかかったんではないでしょうか。
幸いなことに私は最初の組で乗れることに。早起きしてよかったです。
ここからはボートに乗って真名井の滝に近付いていきます。
最初は中々ボートをうまく焦げませんでしたが、段々と慣れてきました。
そしてこちらが真名井の滝です。ちなみに操作を誤って滝に突っ込んで全身シャワーを浴びそうになったのは、ここだけの話です…(^^ゞ
遠くでは感じないですが、近付くと結構な迫力。ひんやりとした空気がマイナスイオンたっぷりって感じです^^
いや、むしろ寒いくらい(・・;)
少し先に行くと奇妙な岩が続きます。これが自然で出来ているのだから面白い。どれも規則正しい六角形をしています。
手漕ぎボートは約30分乗れます。乗り終えた後は今度は橋の上から見学しました。滝の近くには絶えずボートが近付いていました。
ちなみにこの時点で8時ですが、それでも入れ替わり次々と人がやって来ていました。
高千穂には多くの神話が残っていて、その中のひとつである鬼八が投げたという力石。重さは約200トン。マーチクラスのクルマが200台分。
ものすごい怪力です。
昨日に引き続いて今日も晴天。段々と陽も登って青空が広がってきました。先ほど寒いと書きましたが、高千穂峡は避暑地としても有名で、この日は13℃くらい。
それに加えて滝の近くだと、肌寒いを通り越して寒いくらいでした。
高千穂峡で真名井の滝を楽しんだ後は、一旦宿に戻って朝ご飯を食べました。しかし、次のスケジュールもあるのでゆっくりする間もなく再び出発。
お世話になりました。また来ます!
次に行くのは、高千穂あまてらす鉄道です。宿から5分くらいの旧高千穂駅に向かって走ります。忙しい(^^;
高千穂あまてらす鉄道?
高千穂線って廃線になったんじゃないの?
なんのこっちゃ?と思われるかもしれないので、簡単な補足を。
実はこれ、廃線になった旧高千穂線の線路上をカートが走行する観光鉄道なんです。
廃線跡を利用したこのカートは、クライマックスでは水面から高さ105m、橋長352.5mの「高千穂鉄橋」を走行するトロッコ列車のようなものなんです。
運行状況等、詳しくは下のホームページを見てみてください。
【高千穂あまてらす鉄道】
前々から乗ってみたいと思っていたので、この機会に乗ってみることにしました。
・高千穂駅
乗り場は旧高千穂線の終点である高千穂駅が当時の姿そのままで使われています。
到着してすぐに出発だったので、慌てて乗り込みます。ゴーカートは30人乗りで、この日は朝から満員でした。
ガタゴトと心地よい振動で風を切りながら進むカートは気持ちいい。
途中、旧天岩戸駅を通過していきます。この駅はまだ潰さずに残しているそうで、ゆくゆくはここも一つの停車駅として再び開業することを考えているそうです。
悪天候時はここで引き返すそうです。
その天岩戸駅を過ぎて、クライマックスの鉄橋へ。
ここから鉄橋です。一度ここで止まります。
ゴクリ。
徐行して鉄橋を進みます。東洋一と言われた鉄橋から高千穂を一望できます。
高さは105m。高所恐怖症の人はキツイ高さです。風があったら怖いですね(^^;)
本当に天気が良く、しかも風が無いので気持ち良い。
ちなみに後方でシャボン玉を出しているのは昨夜お世話になった居酒屋“てんつくてん”さんのオーナーです。昼間は鉄道、夜は居酒屋で働いているそうです。
しかも還暦を過ぎています。元気です(゜゜)
一面に緑が広がります。
鉄橋の上で停車した後、橋の向こう側までカートは走ります。
ここから先はすでに線路が撤去されてしまっています。最終的にはこの路線をもっと伸ばすのが夢だと説明員のおじさんが話していました。
終点間近で鉄橋からの絶景を楽しめる高千穂線が廃線になってしまったのは、平成17年の台風の影響でした。
思わぬ形で廃線になってしまったのはとても残念でしたが、こうやってまた再び楽しめるのは嬉しいです。
いつまでも走り続けて欲しいです。
終点からは来た道を戻ります。民家の間を縫って走り、田んぼを眺めながら高千穂駅に戻っていきます。
途中農作業中のおじさんが手を振ってくれました。
行きに撮れていなかった駅の様子です。当時の姿そのままに駅がそのまま利用されています。
左に写っているのが乗車したゴーカートで、最近新しく導入した3号機だそうです。
さらに奥には当時の車両が車庫に保管されています。こちらは見学自由なので、誘われるように車庫へ。
延岡行と書かれた、当時の快速しあわせ号が展示されています。
中も見学できます。中吊りを見ると平成17年のまま時間が止まっています。
この車両、出入り口がバスみたいになっていました。
そして、その車両の横にはレトロカーも展示されていました。ナンバーが付いていたので、まだ税金を払い続けている…?
車庫見学を終えて高千穂駅を離れます。上からの眺めはこうなってます。第2便も満員で、第3便もすでに行列ができていました。天気が良いので、続々とお客さんがやってきていました。
廃線跡を利用したこのアトラクション、眺めもよく面白いです。高千穂に来た際にはぜひ…!
高千穂駅を後にして、向かったのは天岩戸神社(あまのいわとじんじゃ)です。高千穂神社には行ったことがあったので、訪れたことがないこちらに行ってみました。
・天岩戸神社
日本神話の中でも有名な一節・アマテラスオオミカミ(天照大神)の岩戸隠れの神話に登場する洞窟(または、その扉)の名が、この天岩戸。
ここがどんな神社かと言うと…
太陽の神であったアマテラスオオミカミは、弟神・スサノオノミコトの粗暴な振る舞いを避けるように洞窟(天岩戸)の中に隠れこもってしまう。
隠れたことによって世界は暗闇となる。その状況に困った八百万(やおよろず)の神々たちは天安河原(あまのやすかわら)に集まり策を練った(これは後で訪問します)。
その中の一人、知恵の神であるオモイカネの妙案に従って、天岩戸の前で芸能の女神ウズメが乱舞すると、衣をはだけさせて舞うその姿に周りの神々たちが騒ぎ立てる。
この騒々しさに、アマテラスオオミカミが何事かと天岩戸を少し開けて外の様子をうかがったところ、剛力の神タヂカラオノミコトが重たい岩の戸を取り払い、太陽神を連れ出すことに成功。
こうして世界は光を取り戻し、めでたしめでたしとなる…
といったお話。その神社です。
お話にも出てきた天岩戸はただ来ただけでは見れないようになっています。
直接拝むためには、「天岩戸遥拝所(あまのいわとようはいじょ)」(離れたところから天岩戸を拝める場所)に行けば見れます。
それはこの拝殿の裏です。天岩戸を直接拝みたい場合は、神職の案内を請い、おはらいを受けた上で、この遥拝所に通してもらう必要があります。
もちろん写真はNGです。
先程お話は神職の方から教えてもらえます。
そして冒頭に出てきた、神様が会議をした場所である天安河原(あまのやすかわら)に向かいます。軽くトレッキングをしてその場所へ。
この洞がそうです。ここで当時会議をしたそうです。何だかパワーを感じる…!
大きく浸食されたこの洞、神々しさを感じます。
パワースポットで充電した後には、少し早いですがお昼にします。朝早いことに加えて、手濃きボートやトレッキングをするとお腹も減りますしね(^^;
ということで、宮崎牛をふんだんに使った牛肉ラーメンを頂きました。あっさりとした味で、ズルズルと食べれちゃいました。
ちなみにここでは渓谷を見ながら食べれるテラス席かあります。涼しい風も入ってきて、眺めも良い、一度に二度楽しめる場所でした。
‐県道7号線(緒方高千穂線)‐
高千穂から阿蘇に向かう途中道、日本の棚田百選にも選ばれた栃又(とちまた)棚田があります。
思わず足を停めて見とれていましたが、ジリジリと太陽光が襲ってきたので退散(^^;
-国道265号線-
高千穂を後にして、再び熊本 阿蘇に戻ります。高森経由で阿蘇を目指します。県境を抜けると阿蘇五岳がお出迎えです。
再び水田が広がる阿蘇に戻ってきました。今度は草千里ヶ浜を目指します。
その前に今旅最初の鉄分補給へ。
訪れたのは、CMのロケ地としても有名になった南阿蘇鉄道 見晴台(みはらしだい)駅です。
ちなみにCMというのがこれです。これを見ると心暖まります。
阿蘇の自然を大きく扱ったCMで、今年の3月まで放映されていました。
さてさて、予習が済んだところで駅へ。
・見晴台駅
駅の入り口にはバタバタと気持ち良く泳ぐ鯉のぼり。回りに遮るものがないせいか、かなり風が強かったです。
高森方面。本当は高千穂までこの路線が続くはずだったのですが、あまりにも軟弱な地質によって断念。もしこの路線が高千穂まで繋がっていたら、あの鉄橋は今でも現役で活躍していたのかもしれません。
高千穂まで一直線に延びる線路。
この駅は名前にある通り、かつては展望台があった駅でした。ですが、駅の改修と共に撤去されてしまったそうです。
それでもこの駅のどこからでも阿蘇の雄大な景色を楽しめます。
熊本方面。ホームには支援ありがとうというのぼりがバタバタと揺れていました。こののぼり、見ていると何だか心が温まります。
小さくて、可愛らしい駅舎でした。
もちろんキリンの自販機もありました。実はこの自販機、後になって設置されたそうです。CMのロケ地と言うことで、キリンビバレッジが設置してくれたそうです。
粋な計らいですね(^^ゞ
駅を探索していると、ちょうど列車の到着時間になりました。
やってきたのは1両編成の復興をテーマにしたマンガ車両でした。
まだ前線開通ではない南阿蘇鉄道。1日も早い開通を願います。
鯉のぼりが気持ち良く泳いでいる見晴台駅でした。
鉄分を補給したところで草千里ヶ浜を目指します。
‐県道111号線(阿蘇吉田線)‐
別名阿蘇パノラマラインは、南側からはまだアクセスできませんでした。ただ、今年中には開通予定だそうです。
・草千里ヶ浜
北側からアクセスして、草千里ヶ浜へ。今日は阿蘇全体で風が強いようで、ゴウゴウと吹き荒れていました。
広大な草千里へ。
写真ではスケールが伝わりにくいかと思いますが、広大な自然がどこまでも広がっています。所々馬の糞があるので、しっかり下を見ながら歩かないと危険ですが…(^^;
この裏手には米塚を一望できる展望台があったのですが、そこは地震で破壊されたので、停車できませんでした。
乗馬もできます。ここを馬で自由に走り回ったらかなり気持ちいいだろうなぁ。
その後は草千里を後にして阿蘇の麓の伯母の家へ。
高千穂峡、ゴーカートに天岩戸神社、そして阿蘇と大自然を満喫した3日目でした。
明日はガラリと変わって熊本市内に向かいます。
走行距離:173km
平均燃費:-
つづく
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