モノを作ることが好きな自分にとって、原点となったものと言えば…そう、小学生の頃にハマったミニ四駆。
小学館が発行する月刊コロコロコミックの発売を心待ちにしていた小学生の自分にとって、ゲームももちろんそうですがそれ以上に熱中したもの…それがミニ四駆でした。
そもそもクルマや動くものが大好きという性格というのもありますが、自分で組み立て、走らせ、そしてコースで競わせる。自分の中でやりたいことが一気に叶ってしまう、夢のようなオモチャでした。
1989年頃のブーム真っ只中に熱中し、時は流れ徐々にミニ四駆からは離れていきました。
存在すらも忘れそうになっていたのですが…最近は第三次ミニ四駆ブームとなっているようで、各地のおもちゃ屋さんではコースが設置されていたり、レースも盛んに行われているそうです。
大学の後輩もハマっていると聞き、以前から気になっていたところに面白いミニ四駆を発見。
1台買っても1,000円に届かないお財布に優しいところは、今も変わらず。せっかくだから童心に戻ってまた1から組み立ててみようかな…と思ったのが始まりでした。
最近は色々なマシンがラインナップされていて、目移りしちゃいますが、買うのはコレと決めていたので、おもちゃ屋さんをいくつかハシゴしましたが見当たらず…。
本当はお店でパーツとか見ながら吟味したかったのですが、無かったのでポチッと注文しました。
後日、丁寧に梱包されて到着。
愛媛県からやってきたようです。遠路はるばる来てくれました。
早速開封。15年以上振りに購入したのはこのマシン。
中身はもちろんミニ四駆ですが、これはくまモンとコラボした企画マシン。
昨年4/16に発生した地震に対して、タミヤ社がミニ四駆で復興を手助けしようと企画したものです。
作って、遊んで、自分が好きなことが少しでも復興の手助けになるのであれば…と思い購入しました。
このミニ四駆の購入金額の一部が、熊本地震の義援金として贈られるそうです。
タミヤ社らしい支援の仕方ですね。
箱を開けて中身を見るなり、かつて熱中していたミニ四レーサーの心に再び火が灯ってきます。
ランナーに繋がっている部品、懐かしい…!いかにバリをきれいに取るかって頭を悩ませたものです。
くまモンミニ四駆とだけあって、そのくまモンがレーサーとしてミニ四駆に乗車するように演出されています。
ミニ四駆のフロントガラス部分から見えるレーサーくまモン。この顔がまた可愛い。
部品を眺めてから作業に取りかかります。
まずはボディ。特性のクリアボディ(通常版は黒単色)にステッカーを貼っていきます。小学生の頃は、このステッカー貼りに大分苦戦しました。当時よりは少し暗い腕が上がっていると思いつつも、苦戦しそうな予感。
別体となっているフロントライトに先にステッカーを貼り付け、ボディにはめ込みます。
その後はカッターとピンセットを駆使してステッカーを貼り付けていきます。結構細かい箇所が多く、案の上苦戦しました。
リアには“がんばれ熊本”の文字が。東日本大震災の発生日からもうすぐ6年ですし、熊本地震が発生してから1年が経ちます。
熊本へはミニ四駆、東北へは…今年は旅してお金を落とす予定です。目指ます、最東端…!
ステッカー貼り付けが終わったので、続いてはシャーシ作製へ。黒いABSのシャーシはMAシャーシと言い、一番バランスが取れた初心者にもおすすめなシャーシだそうです。
当時はあまりグリスの意味を深く理解していなかったですが、今ではその意味がちゃんと分かるようになりました。成長したなぁ、自分。笑
グリスを塗りたくったネジでローラーを締め付けます。当時はベアリングローラーを装着したりしました。
続いてタイヤ。ゴムのノーマルタイヤです。定番と言ったらスポンジタイヤに交換してグリップ力を上げる…でしょうかね。
タイヤを交換しただけでループを攻略できたときの驚きは今でも忘れられません。
タイヤにはバリが残るので、カッターできれいに切り取りました。バリを取るのにはツメ切りもおススメです。
レースの世界にはこういったバリが命取りになるので、しっかりと処理。1秒を争う世界では大切。
ホイールにはめて完成。黄色が映えます。
シャフトを介して、シャーシにタイヤを組み付けます。
電池用の金具を設置。もちろんちゃんと精密手袋を着けて取り付けました。指紋は抵抗になりますからね(^^;
当時コロコロコミックで得たミニ四駆の知識を頭から引っ張り出して組立てていきます。組み立ててるうちに段々と思い出してきました。
ミニ四駆のエンジン、モーター。今では2軸が出ているタイプもあって、自分のは2軸モーターでした。
モーターにギアをはめ込み、ボックスに取り付けます。
モーターはシャーシの中央に装着されます。小学生の頃自分が所有していたのは後ろに装着するタイプと前に設置するタイプでした。なので、真ん中は新鮮です。
間にギアを入れて繋ぎます。今じゃギア比も計算できるようになったと思うと、成長を感じます。当時こそ“?”って感じでしたからね(^^;)
大体組み上がったところでくまモンレーサー投入です。かなりきれいに塗装されています。しかもちゃんとハンドルも握っています。
シャーシ中央、モーターボックスの上に着席。ちなみに両面テープによる固定です。走らせたら振動で落ちてしまいそうな気がするので、そのうちビス固定にしようかな?
ボディをかぶせて…完成!
スケルトンボディだからくまモンが運転しているところがよく分かります。赤と黒のラインがカッコよくデザインされていて、くまモンの可愛いだけでは終わらないのが良いです。
単3電池で稼働するのですが、手元になかったので…テレビのリモコンから拝借(・・;)笑
焦る気持ちを押さえつつ、電池を入れてスイッチを入れると…
キュゥィィィーーーーンと元気よくタイヤが回り始めました。
グリスが摩擦で溶ける匂い、懐かしい。
本当はコースを走らせたところですが、手元に無いのでここで一旦おしまいです(たしか実家の物置にまだあったような?)。
くまモンミニ四駆…タミヤさんも粋なことをしてくれます。
時間を忘れて夢中になって組立てていました。これが少しでも援助になるのであれば、自分にとっては嬉しい限り。
まだまだ復興には遠い道のりが続いています。でも、こうやって少しでも手助けになれれば…と。
しかし15年振りくらいにミニ四駆を組み立てていたら思いのほか面白かったです。次回はサーキットデビューもしてみたいですね。やりだすと止まらなくなりそうです(^^;)
このミニ四駆シリーズ、もしかしたら続くかも…?
おわり
コメント