我がSRX250は購入からここまで乗ってきましたが、毎回始動性には難がありました。
チョークを引いた状態で一瞬しか燃料が濃くならない状態のため、最終的に自分自身でキャブレターにガソリンを挿して始動するという方法を取っていました(普通じゃありえない始動方法です笑)。
しかし、いくらなんでも毎回こんな始動方法はありえないので、思い切ってSRX250のキャブレターを丸ごと交換してみることにしました。
但し同じ型式ではなく、後期型(1990年)に装着されていたキャブレターです。
状態確認
オークションで幸いライバルもいなかったため格安で購入できました。
まずは、中身の確認へ。変なものを掴まされていなければ良いのですが…
外観はきれいです。
購入したキャブレターは後期型(型式:3WP)で、全体的な見た目は大きな違いはなかったのですが、写真左手のチューブ取り付け先が機構として加わっています。
大きな変更点でいえば上記の点となります。
セカンダリーの上部の蓋にもサビはなく、とてもきれいです。
この外観だと、今まで持っているキャブレターの中で一番きれいです。安く良いものを落札できたようです。
分解
続いて中身へ。フロート室を分解してみます。
肝心な中身はフロートシャフトが錆びていた程度で、その他は固着も無かったので程度は良好です。
メインジェットだけは不足していましたが、それ以外は欠品も見当たりませんでした。
早速取り付けに移ります。
いつも通りタンク、リヤフェンダー、エアクリーナーボックスの順で外し、キャブレターを取り出しました。
左側が既存のキャブレターで、右が新しく購入した3WPキャブレターとなります。
セカンダリー部以外はほぼ同じですね。
話を整理すると、今まで取り付けていたキャブレターは部品取り車のもので51Y前期キャブレターです。
※以降51Y前期キャブレターと呼びます
そして、もう一つ持っているのがSRX250を購入した当時に装着されていた51Y後期キャブレター。
※以後51Y後期キャブレターと呼びます
このキャブレターはどこか隙間が生じているようで息継ぎをしています。
後々セカンダリーバルブに亀裂があり、そこから二次エアを吸っていることが判明。
まとめると以下の表になります。
51Y前期キャブレター(部品取り車装着品) | 始動性NG、アイドリング・吹け上がり良好 |
51Y後期キャブレター(購入時装着品) | 始動性OK、アイドリングNG(息継ぎ発生) |
3WPキャブレター(新規購入品) | 性能は未知数 |
3WPキャブレターで唯一不足していたメインジェットを既存のキャブレター(51Y前期キャブレター)から移植し、後はそのまま3WPの状態のままで使用していきます。
問題のこの部分はとりあえずスルーします。
後で調べたところ、ここにはホースがつながれているそうです。
洗浄
ガソリンを使って洗浄し、キャブクリーナーで二重に洗います。
フロートパッキンは残念ながら硬化していたので、既存のパッキン(51Y前期キャブレター)を使いまわします。
以前新品を購入しているため、まだまだ使えそうです。
ここではフロートパッキンのみを移設し、全て3WPキャブレターで組み立てていきます。
しかし、残念ながらチョーク部のプラスチック部分は割れてしまいました。後期型と言えど、生まれは1991年なので仕方ないです。
使用するにあたって問題はなさそうなので、このまま使っていきます。
外せるところはとことん外して洗浄作業へ。
ガソリンとキャブレタークリーナー、そして歯ブラシを使ってせっせと磨きます。
キャブレターの洗浄で愛用しているのは、ヤマルーブのキャブレタークリーナーです。
汚れの落ち具合が他と比べていいように感じてずっと愛用しています。
洗浄が終わった段階で最後にエアーで穴を吹き、組み立てに移ります。
分解していて相違点も分かってきました。ニードルバルブが異なります。
こちらが3WPキャブレターのニードルバルブ。
対して51Y前期キャブレター。
先程のようにひっかける箇所の仕様が異なります。
外装もきれいにして、セカンダリー側へ仮のホースを付けて完成。外観はピカールで磨いたらかなりきれいになりました。
チョーク部分を破損があった程度で、問題なく組み付けられました。
ちなみにパイロットスクリューは1と1/2回転戻し(サービスマニュアル数値)です。
フロートはいじらず、そのまま。
セカンダリーのジェットの番数は88(51Y後期キャブレターは80)。
ジェット類は昨年新品を購入していたので、今回は流用です。
パイロットスクリュー | 1と1/2回転戻し |
セカンダリージェット | 88 |
車体への組み付けは省略。早くエンジンをかけてみたい気持ちを抑えつつ、始動の確認へ移ります。
とりあえずチョークを引かずにセルを回します。
キュルル…
ババババババ!
一発で普通にかかりました。
アイドリングも安定し、吹け上がりも上々。アクセルのレスポンスに対して機敏に反応してくれます。
どうやら3度目の正直で、3WPキャブレターは当たりのようです。
後日エンジンが冷えた状態でチョークを一番引いた状態で始動させてみました。
すると燃調も濃くなったようで、一発始動。チョークを戻せばアイドリングも下がり、安定した状態を維持しています。
今までが嘘のようになりました。
とりあえず今日はここまで。
次回は詳細セッティングを詰めていきます。
続き
つづく
コメント
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
おぉ!
いい感じに仕上がってますね!
キャブ車は、キャブが命!みたいな所があるので
洗浄してやったりすると見違える様に軽快にエンジンが動くようになったりしますね!
いやー、素晴らしい!
これからのシーズンが楽しみですね!
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
ユキムラナガレさん
とりあえず仕上げました^^;
キャブ車は洗浄してパワー上がりますよね!
まぁ、まともな状態にあまり乗っていないので何とも言えませんが(苦笑)
でも3個もキャブレターを分解したので色々と勉強になりました^^;
無事に走りにいけるか不安です…w
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
はじめまして。
教えて いただきたいのですが、51Yのキャブに
後期の フロートバルブつきますか 本来引っかける下側でなく
上側にかければ使えるか 教えていただきたいのですが
先日 キャブ掃除していて うっかり流してしまいました;;
よろしく お願いいたします。
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
51Y じじいさん
はじめまして。
コメントを頂き、ありがとうございます。
質問の件ですが、私はそれに関してやったことがないので正直お答えできません。
申し訳ありません。
ただ、前期と後期のキャブレターをバラシたところお互いに相違点はほぼなかったと記憶しています。MJの番手や細かい箇所は調整が必要ですが、基本的に私のSRXでは合わせて使用しています。
パッと見たときは形状の差異が見られなかったので、おそらく付けられるのでは?と思いますが確証はありません。。
お力になれずに申し訳ありません。
何か他にお手伝いできることがありましたら、お声がけ下さい^^
出来うる範囲でご協力させて頂きたいと思います。
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
お答え ありがとうございます^^。
フロートバルブ純正の物を 購入してつけました。
お陰様で 何とか始動しています^^;
これからもよろしくお願いいたします、心強い 知り合いが出来て喜んでいます。
乱文ですみません、失礼いたします。
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
51Yじじいさんさん
コメントが遅れてしまい、申し訳ありません。
純正を購入されたのですね。この前も後期型(3WP)のSRX250乗りの方とご一緒する機会があったので、車体を見せて頂きましたが結構細かいところで違いがありました。
エンジンの性格もそれぞれ違いました。
前期型(51Y)は、私は始動性の面でかなり苦しめられましたね…(^^;)
まぁ年数も経っているので仕方ないといえばそうなんですけどね…。今は3WPのキャブレターで走っています。
こちらこそお力に慣れず、申し訳ありませんでした。
これからもよろしくお願いいたします^^