北海道5日目です。
長らく更新が滞ってしまいました…。さて、この辺で一気にまとめないと。
北海道昨日のトラブル三昧から今日は巻き返しを…
-目次‐
・1日目 (神奈川~青森港~函館港)
・2日目 (函館港~恵山~ニセコ)
・3日目 (ニセコ~洞爺湖~登別~帯広)
・4日目 (帯広~~ナイタイ高原~鹿追~上士幌)
★5日目 (上士幌~大雪山~北見~知床~中標津)←本日の記事
・6日目 (中標津~開陽台~釧路湿原~根室~落石)
・7日目 (落石~白糠~新千歳空港~苫小牧東港)
・8日目 (苫小牧東港~新潟~神奈川)
・8月14日(水) 上士幌~大雪山~北見~知床~中標津
タイトルの通り、今回はかなりの距離を走りました。
まぁ昨日がトラブルデーだったので仕方ないかな…^^;笑
とほ宿を出発…としますが、やはり天気は曇り空。激しくではなくパラパラと雨が霧雨のように降っています。
完全防備にして、皆さんに見送られながら誰よりも早く出発。
まずはここから一番の市街地である北見を目指します。もしかしたら携帯が直るかもしれないですしね。
-国道273号線-
出発してすぐに糠平湖に到着。この頃には雨もすっかり止んでいましたが、やはり山の中を走るので油断は大敵。落ち着くまでレインコートは脱げなさそう。
一面緑の道をひたすら進んでいきます。
ところどころ顔を出すのはかつて糠平湖を結んでいた旧国鉄士幌線の跡。士幌と糠平湖を結んでいた路線です。今回は廃線路を横目に進んで行きます。
そして北海道は森の中までストレート。北海道に行くと多くなるこのアングルでの撮影。バイクの音がしてもまだ結構遠かったりします。
そしてやはりメインはここです。
・タウシュベツ橋梁
聞いたことがある人も多いかと思いますが、旧国鉄士幌線のアーチ橋です。
貯水量が多くなると橋が埋もれてしまうそうです。
展望台までは少し歩くので、緑の中を突き進んでいきます。ところどころ看板に“クマに注意!”と書かれているのがかなり怖かったですが…。
やはり北海道を走るなら鈴も必要ですね。
怖かったので鈴を持っている人の後ろをトレースして行きます。
到着すると、見えました。タウシュベツ橋梁。
昨日雨が降っていたのですが、湖に橋が反射して丸く写っています。
北海道遺産にも選ばれているこの橋梁。とても美しい。
かつてはここに路線があったんですね。
元々は林業が盛んだったころの路線で、近くには林業者が住み込みで働いていたそうです。その名残を現すのが、このタウシュベツ橋梁です。
・幌加駅
糠平湖の次の駅にあたる幌加(ほろか)駅です。当時は20世帯ほどあり、林業従事者の駅として活躍していたそうです。
しかし林業衰退と人口減少により、昭和63年に配線となりました。
線路があるので少し歩くと駅舎はないものの、当時のホームが残っていました。
この駅標は保存団体によって作られたものだそうです。その他の路線やポイントはまだ当時のまま、ひっそりと眠っているみたいです。
旧国鉄の跡地を眺めた後は、そのまま北上をしていよいよ三国峠を走ります。
・三国峠
道内最高所に位置する三国峠。それを上から眺めると、よく雑誌などで取り上げられているアングルになります。
向こう側がモヤっていますが、一面の緑を見下ろす壮大な風景が広がっています。
晴れていれば最高なんですが、まぁ奇跡的に雨に降られていないのでいいでしょう。大パノラマを収め、まだまだ北上を続けます。
まだまだ雪が残る大雪山も見えて来ました。夏の時点で残っているということは、おそらく通年雪が積もっているんだろう。
大雪湖で一休みして少しルートを考える。
今日はダメ元で北見の携帯ショップに行くので、層雲峡に立ち寄った後に北見を目指します。まだこの時点で時間はかなり余裕があります。
まぁもう携帯が修理に出さないと直らないことは分かっているのですが、もしかしたら…という可能性を信じてみます。0%でない限り、もしかしたら…があるかもしれませんので。笑
・層雲峡
柱状の絶壁が続く峡谷です。四季を通して色々な風景を楽しめる…とのことで寄ってみます。
絶壁沿いに道が縫うように走り、ところどころ滝が流れています。
三国峠からこの層雲峡に至るまでは山越えの気持ちのいいルートです。秋の紅葉なんかもっときれいだと思います。
今回は一面緑でしたが、やはり一番おすすめは紅葉だそうです。
すごいんでしょうけど、どちらかと言えば三国峠がかなりインパクトあった感じです。
戻って北見を繋ぐ国道39号線へ。一気に北見を目指します。
-国道39号線-
道東と大雪山を結ぶ国道です。ここにあるのが石北峠。この峠を越えれば後は北見まで一直線です。
単調なストレートだと飽きるので沿線を走る石北線で少し鉄分補給でもしましょう。ということで今回はJR北海道 石北線線の相内(あいのない)駅へ。
・相内駅
あいのない駅と読みます。いたって普通の国道沿いにある駅です。
カラフルな色が特徴的な無人駅です。
北見まで大分近づいてきたところにあるので割と利用者が多そうな感じです。田んぼの中を走る一直線沿いにありました。さらに北見に近づくにつれて段々と晴れてきました。
ちょうどいいタイミングなのでここでレインコートの下を脱ぎ、北見の市街へ向かいます。
目的だった携帯ショップを見つけ店内へ。特に待ち時間なく入れましたが、案の定修理に出さねばならない状況だそうで。当然代用機を借りるわけですが、ここに返却しなければならいないのでそれはNG。
さすがにまた北見に来るのはね…笑
機種変更するという方法もありましたが、しっかりと機種を選びたいし、特にものすごく困る訳でもないので残りの旅は携帯なしで挑みます。
・回転寿司 トリトン
決心が固まったところで、“ツーリングマップル”と“バイク旅行”に乗っていた噂の回転寿司屋さんでエネルギー補充をします。注文したお魚のお味噌汁がとても美味しかったです^^
かなり人気のお店らしく結構な数の人が待っていました。そんなとき一人だとすんなり入れます。
北見に入ってからは天気も回復し、暑いくらいに。ここでレインコートを完全に脱ぎ、軽装になります。さらにその先、網走方面に向かいます。今日は進めるだけ進むのです。
北見空港近くではキャベツ畑も発見。雰囲気も富良野・美瑛に似ている感じです。
一面に広がるキャベツキャベツ。
・メルヘンの丘
牧草ロールに黄色い畑が広がるメルヘンの丘にも立ち寄りました。今日は北海道全域で天気が崩れるそうですが、全く感じない天気の悪さ。
美瑛や富良野とは違った風景です。牧草ロール製作中だったらしく、トラクターが何度も行き来していました。
その景色に癒されました。どこまでも続くこの風景は見ていて飽きません。
網走湖を横目に、ついにオホーツク海までやってきました。
ここでいいペースで走ってきたので、能取岬へ寄り道をすることに。
-道道76号線-
海へ伸びる道…と書いてあったので、立ち寄りました。
今まで太平洋や日本海と眺めてきましたが、今回はロシアとの国境が近いオホーツク海です。流氷が来ることでも有名な場所ですね。
・能取岬
牧草地帯を突っ切る道…と書いてあるだけあって、かなり爽快な道が続きます。この写真の区間はほんの少しなんですけどね。
そして広がるはオホーツク海。
何故だか知りませんが、感動。よくぞここまで来たものです…。
岬は最果て感がいいんですが、この岬も同じくそんな雰囲気でした。
この道は映画のロケ地になっているようです。
これぞ最果てという感じがロケ地に選ばれているのだと思います。岬といっても断崖絶壁のようなタイプではなく、のんびりとして牧草地帯が広がっている岬です。
-国道244号線-
後はオホーツク海を左手に眺めながら、いよいよ世界遺産である知床半島を目指します。
…と私の行く手を阻むものが出現。
・鱒浦駅
JR北海道 釧網(せんもう)線の鱒浦(ますうら)駅です。その名の通り、鱒が多く取れたことから付けられた駅のようです。もう目の前には海が広がる駅です。
古い木造の駅舎がいい具合。
釧路と網走を結ぶ、JR釧網線。日本の最東端の路線です。
そのときは思いませんでしたが、今思うともう最東端まで来たんだなぁとしみじみ。
天気も崩れる不安がなく、残すは知床峠を制覇するのみとなりました。朝早く移動を開始した甲斐もあり、かなり寄り道をしていますが、まだまだ時間的には余裕があります。
今までは地図上でしか見ることがなかったのですが、いざ来てみると、何だか感動。
・小清水原生花園
オホーツク海と濤沸(とうふつ)湖に挟まれた約8kmの原生花園。ちょうど今が見頃らしく、一面に緑が広がっています。
北海道遺産にもなっていて、夏季は限定駅もあるそうです。…限定駅がすぐ近くにあるのに、撮り忘れたのはかなりの後悔でしたが。
そして遮るものが何もないせいか、強風が吹き荒れていました。
早々に退散して、知床峠の入り口にあたる斜里(しゃり)町に到着。
このあたりのバス停の名前は民家の名前が多いみたいです。何だか面白いですね。
遠くに見えていた知床連山が徐々に近づいてきます。
天気は…ウトロ側は良好。山の上に分厚い雲が見えますが、天気も分からない今は進むしかないですね。
途中で国道334号線を走り、いよいよ知床横断へ。
-国道344号線-
ここからはほぼノンストップ。というのも信号もなく流れも早いのですんなりと進めます。
それでも世界遺産とあるだけあって、観光地もチラホラ。
オホーツク海は日本とロシアを結ぶ海。冬の流氷がここを覆いつくすのも見てみたいです。
快適なシーサイドロードを経由してまずは有名なオシンコシンの滝へ。
・オシンコシンの滝
かなり有名な滝です。途中で分かれているので“双美の滝”とも呼ばれているそうです。
長さは40mくらいで、近くで見るとかなり豪快でした。
写真撮っているときも結構な水しぶきを浴びていました。いかにもマイナスイオンって感じのエネルギーを補充します。
有名どころなだけあって多くの観光客で賑わっていました。少しだけ涼み、いよいよ知床峠へ。
日没になりかけていい感じになってきました。
・知床横断道路
知床連山を横断する山岳道路、知床横断道路。世界遺産である知床を満喫できる最高のルートです。
今回はウトロ側から南下するように走ります。
はるか先に霞んで見えるのは羅臼(らうす)岳。天気もいいし、楽しい峠越えになりそうです。
初っ端からキツネを見たりと知床の大自然に触れました。
しかしウトロ側と羅臼側ではかなり天候が変化するらしく、こっちが雨でも反対側は晴れということも珍しくないそうです。
嫌な予感がするのは、こちら(ウトロ)側が晴れているということですが。
先程から霞んでいるのは霧雨です。標高を上げるに連れて結構ひどくなってきているような…。
とりあえずまだまだ標高を上げるので早めにピットインでレインコート+レインカバーで対策です。
対策は成功…つまりこの後かなり降られました。しかも山なので雨は冷たい…。
レイングローブが厚手でよかったです。
そして頂上までやってくると…
やはり嫌な予想は当たる訳で、頂上では見事に雨でした。
絶景もなにもなく、とりあえず記念に収めて下山。うーん、途中まで晴れていただけに残念。またリベンジですね、これは。
その後は大雨に変わってしまい、羅臼側に降りてから国道355号線に入って標津(しべつ)町に到着。ここまで来ると天気も回復とまではいきませんが、雨は止みレインコートの水滴も渇いてきました。
地元ドライバーに引っ張ってもらったので、途中からはハイペースで標津町に到着することができました。
さて、そろそろ宿を…と言いたいところですが、今日は携帯が死んでしまっているのでどこかパソコンが使えるところに行きたいです。
その理由としては、実はこの北海道ツーリングとある人とお会いする約束をしていたのです。
連絡を取るためにはパソコンが必要となるため、とりあえず市街地の中標津(なかしべつ)へ。
写真の奥に見える雲が雨を降らしています。そんなのが見えるのが北海道。とりあえず根室海峡までやってきました。
・中標津
2件目のビジネスホテルで自由に使えるパソコンを発見し、一安心。電話帳のバックアップもあったので連絡先をメモして、メールを送信。
しかしロビーに置いてあったパソコンがwindows98には驚きました!
)一安心したところで今日はひたすら走ったので夜ご飯を食べます。今日は“食事処やまや”さんで頂きました。
いただいたのはジンギスカン定食です。北海道に来たので定番を頬張ります。うまかった。
そして再び宿に戻り、パソコンを起動して、連絡を取りこの日が終了しました。
携帯が逝っていなかったらキャンプをしていたのですが、まぁこの日は雨も本降りになってきたので良しとしましょう。
一般道だけでしたが、かなり距離を走ったので、ふかふかのベッドで爆睡できました。明日は中標津から釧路・根室方面を目指します。
走行距離:431km
平均燃費:31.0km/l
つづく
コメント
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タウシュベツ橋梁でテンションマックスです(笑)
こんな森の中を熊に注意しながら行かないと会えないんですか(怖)
いいもん見せてもらいました また写真もらっていきますね^^
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知床にバイクで行ったのは、もう25年も前になります。あの時の写真はどこへやら…。SomeDayさんの画像見てまた行きたくなってしまったなぁ〜(^。^)
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小々次郎さん
やっぱりこの橋梁はテンションマックスになりますよね^^
昔と変わらない風景を保ち続けていて…雨量があると沈んでしまう…そんな設定たまりません。
ただし、そこまで行くには少しだけクマさんに注意しなければなりませんが…^^;笑
北海道は廃線やら無人駅やら楽しいものがたくさんあって全く飽きません(^^♪
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CRC2-44さん
もうそんなに昔なんですね?
知床までは確かに結構距離ありますよね…。。これから紅葉がきれいな季節みたいで、もう一度リベンジを込めて行きたいなぁと妄想ばかりです笑
私は知床横断道路が残念だったので変わりにリベンジして下さい^^;笑