SRX250のレストアではなく、カウル製作についてです。
2012年の11月に同じくSRX250(3WP)乗りのN君に譲っていただいたアンダーカウル作製に着手しました。
かなり長い間放置されていました。まぁそれもそのはずで、事故にあったりと色々ありましたからね…。カブの再生と同時進行で進めていたのでそれをまとめて書いていこうと思います。
本来ならばチマチマと途中経過を書きつつ…ってのが自分の理想だったんですが、何せカブ再生やらロングツーリング行ったりだったのでまとめてしまいました。完成まで実は結構の月日を費やしているんですけどね…。
まずは頂いた当初の姿。
青い3WPだったのでそれに合わせて自家塗装したものです。ラインも作製したりときれいです。
これを今から私のSRX250の赤色仕様(ストーミーレッド)にしていきます。
元々は51Y用の純正オプション品であるアンダーカウルで、カウルの裏にはしっかりと51Yの文字が刻まれています。当時はこのバイクのオプションパーツもかなり充実していたようです。アンダーカウルにシングルシートカウル、そしてグラブバーやマフラー。
それもそのはずで、世の中はレプリカを始めとした空前のバイクブーム。その中で登場したSRX250にもそれらのパーツが充実していたのです。
ですが、当時はレーサーレプリカが全盛な時代ということもあり、現在ではそのオプションパーツは殆どお目にかかることはありません。
タンデムグラブバーを入手できただけでもかなり奇跡といえそうです。
カウル裏面から。
マフラーが接触する部分でもあるので、裏面には耐熱素材のクッション材が貼られています。せっかく作り直すのでここも剥がしてしまいます。要は熱で溶けなきゃいいってことですしね。
きれいに見えていますが、やはり割れもあります。振動+経年劣化ですね。でもパテ埋めで何とかなりそうです。
これくらいの方がやりがいってのがありますしね。ワクワクしてきます。
パテをして割れた箇所を埋めるので、まずは今の塗装を落と必要があります。こんなにきれいにできているのにもったいない…ですが、やるしかありません。心を無にして落としていきます。
前オーナーであるN君がクリアをかなり吹いたとのこと。その事前情報の通りなかなか落ちず、大苦戦。
ラッカーうすめ液をぶっかけたりしましたがかなり強敵と判断。番手の低いヤスリを投入して削ります。
・三共理化学 空研ぎヤスリ #100
♯100で目につまりにくいやすりです。耐水性もあるのですが、基本的には水で落とすことは不要みたいです。
これで一気に作業を進めていきます。
・ネジタルフラップホイルB
ドリルの先端に取り付けるヤスリです。ちょっと腕が疲れることも考えられたので効率化を考えて購入。
ちなみに装着にはアダプターが必要だったので一緒に購入。
実はカブのプラスチックパーツを塗装する際にも使っています。
ドリル先端に装着しました。
これでかなり時間短縮でしたが、最初は削りすぎて凹みができてしまいました。やりすぎた…
ドリルもACアダプターから直接電源を引っ張ってくるタイプではないので、バッテリーを充電しつつ作業です。こんな風に連続で使用するときは直で電源を引っ張れるのがいいですね。
根気よく削ると下地が見えてきました。番手が低かったのでかなり荒削り。ところどころボコついているのでパテを埋めて形を整えていきます。
元の割れていた箇所。パックリと逝ってます。とりあえずこれ以上悪化させないように慎重に割れ付近も削ります。パテが入りやすいように割れ目はC面取りを行います。
頑張って処理した結果がこれ。真っ黒で下地が見えています。削りすぎたかもしれないですが、塗れば問題ないよねってことで作業を進めます。
オークションではすっかり見かないこのアンダーカウルなので、大事に進めていきます。
そして、私のSRX250にはタンデムバーとアンダーカウルという希少な2つの純正オプション品が着くことになります。外観は完成形といった形になります。
本当はタンデムバーに取り付けるキャリアが欲しいのですが、全く出てきません…。
話は逸れましたが、次はパテを盛っていきます。
・ソフト99 バンパーパテ
樹脂用パーツに使用するパテです。これで形を整えていきます。
相手が樹脂のときに使用するのですが、樹脂にはバンパープライマーを吹いて密着性を上げないといけません。これを忘れると簡単にパテが落ちてしまいます。
バンパープライマーを塗布して15分程度放置。
それからパテを盛ります。
カブ塗装で培った素人なりの技術をふんだんに発揮して塗りたくります。この樹脂用のパテはあまり盛らなくてもいいみたいです。今回は割れの部分もあるのでそこだけは少し盛り気味で処理しています。
割れ目箇所です。
自然乾燥をさせて固まるのを待ちます。
割れてしまっているところは念のため裏から接着剤でも固定しました。これで離れないでしょう。
パテを♯400で荒削りをして形を整え、そして♯600で仕上げをします。ここまでは慣れたもんです。
気に入らなかったらもう一度盛ってやり直し。金属用と違って削りすぎてしまうので加減を考えて処理しなければなりません。
無事に乾燥させてパテもくっついたことを確認し、ここからが下地作製のメインとなります。
#400→#600でパテを削っていきます。
きれいにアンダーカウルにするためにもう一踏ん張り。
問題は割れてしまったところです。一応裏面からの接着剤もありますが、念のため後で裏側からアルミテープでも固定します。
削り作業終了後は中性洗剤で汚れを落とす。
そして油脂をシリコンオフできれいにします。このシリコンオフ、かなり活躍しています。自家塗装するには必須ですね。
1回にまとめると長いのでここで一旦区切ります。
2回目ではサーフェーサー⇒カラー塗装⇒研磨⇒取り付け…です。
次回で最終回です。果たして無事に取り付けられるのでしょうか…。
・使用した道具
- 耐水ペーパー(#320、#400、#600)
- 空研ぎヤスリ(#100)
- ネジタルフラップホイル
- バンパーパテ
- バンパープライマー
- シリコンオフ
- 中性洗剤
・登場商品一覧
つづく
その1/その2
コメント
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いつもまめな製作(再生)記に感心します!
自分もかつて、ニンジャの集合管にあわせて、アンダーカウルをカットしようと、中古のアンダーカウルを入手して、ノコで、干渉部を切って、黒を赤に塗装して。。。
としましたが、短気な自分には向かない作業だと実感しました(笑)
地道でマメな作業、本当に感心します!
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とらとらさん
ありがとうございます^^
ブログでは細かく書いているのですが実際の作業となると結構大雑把なところがあります…笑
どーしても完成が近づいてくると早く付けたい衝動に駆られてしまうので^^;
おそらくアンダーカウルが純正オプション品でなければきっと加工も必要でしょうし、もしかしたら途中で心が折れていたかもしません…。。
でも熱中しすぎると完成がいつも後ろへ流れてしまいます…。今回は何とか間に合ってよかったです。
応援ありがとうございます^^!
[打消]後は落ちなければ…w[/打消]