SRX250のセルモーター空回り事件。後編です。
前回はクランクケースカバーを外して、スターターワンウェイが空回りしているところまでを確認しました。
専用工具がないため、まずは調達するところから…となりました。
ちなみに必要な工具はハーモニックバランサープーラーですが、いいお値段がすることから、ボルトタイププーラーを購入しました。
早速クランクケースカバーを外します。

ちなみにフライホイールプーラー(下写真参照)を使って外れるかをみましたが、周りのフライホイールを固定しているボルトを固定できないため、外すことができませんでした。

専用工具で再チャレンジ!
…固い。固すぎる。
販売から40年経過し、一度も開封されていないこともあって固いです。
ボルトを閉めても取れません。
ここでフライホイールを叩いてしまうと歪む可能性があるため、無理はできません。

一度工具を外してバーナーであぶります。
真夏にこの作業は…暑い。
フライホイール中心をバーナーで熱しました。


そして再びボルトタイププーラーを使って外します。
締めていくと…カラン!と外れました。

フライホイール裏側のワンウェイスタータークラッチは見事に欠けてました。
これでは空回りするわけだ…。負担がかかって壊れてしまった模様。

外すとバラバラに。
スプラグ(くさび状の駒)が完全に抜け落ちてしまっています。

このスプラグを固定するリング状の部品が割れていたのが原因です。
スプラグを抑えきれなくなってしまったようです。

フライホイールを外したギア部分。
点検しましたが歪みや傷等は見当たりませんでした。




ということで、取ってあった部品取り車のエンジンからフライホイールを外して、ワンウェイスタータークラッチを取り外しました(フライホイール毎外して交換しようと思ったのですが、取り外す際に叩いたことが原因で歪んでしまったので、ワンウェイスタータークラッチのみ交換となりました)。

取り外したワンウェイスタータークラッチです。
次壊れたらどうしよう…恐

取り付けてボルト裏側にポンチを打ち込んで固定しました。

インパクトドライバーで一気に取り付けて完了。
レンチベルトを使わずにインパクトドライバーで仕上げてしまったのですが、本来ならば回転防止のレンチベルトがあると便利です。

しっかりと一方方向に回転することを確認しました。

最後にドライブスプロケットもきれいにして完了です。

最後にドライブスプロケットをきれいにして完了。
無事にセルモーターが回転して、エンジンの始動を確認できました。
おそらくですが、電圧が下がるとセルモーターのトルクが不足し、ワンウェイクラッチ内のローラーやスプラグ(くさび状の駒)を完全にロック(圧着)しきれず、滑りと噛み込みを激しく繰り返したことが原因なのでは?と思っています。
つまり、バッテリーのこまめな点検、電圧確保、余計にセルモーターを回さない…ってことが大切なんだろうなぁと。
最近始動の際にちょっとセルモーターを回すことが多く、アクセルも開けていることが多いので燃料が薄いんじゃないかと推測。
チョークを引くのだと濃すぎるので、微妙な調整が必要になっていました。
始動後は特に問題ないので、キャブレターの調整で解決するのかなと思っています(できれば開けたくないのが本音ですが…笑)。
おわり



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