さよなら、プジョー205GTI

PEUGEOT205GTI

追突事故から約1ヶ月、まだ身体の痛みはあるものの大分回復してきました。

そして、プジョー205について書くのもこれで最後の記事となりそうです。
中々踏ん切りがつきませんでしたが、廃車という選択。…つまり、お別れ。

社会人になって、初めて購入したクルマが205でした。憧れの初マイカーは左ハンドル+MT+重ステ…と中々スパルタンな選択をしたもんです。さらに1980年代の生まれのクルマですから、故障にトラブル…お金がかかるだろうなぁとは分かっていましたが、、思い切って購入してしまいました。

バイクは旧くてもクルマは…という考えもありましたが、まぁ購入してしまえば案外なんとかなるものです。購入した当時は、SRXに加えて余計にお金がかかるおもちゃを手に入れてしまったものだと思っていました。笑

そんな205ともかれこれ3年の付き合いが経過。
ブログでどこかへ出かけたという記事より、レストアしていた記事のが多いかと思います。でも実際は結構な頻度で乗っていました。

結婚式の打ち合わせだったり、IKEAに大量の家具を買いに行ったり、ペットボトルの水を大量に購入したり…それからちょっと箱根へ朝練したりと大活躍してくれました。

来年はもっと遠く、色々なところへ旅しよう
そう思っていた矢先に起こった事故でした。最期のお別れがこんな形になるとは思いもしていませんでした。

205は最近のクルマと比べて、アイドリングがとても賑やかで車内も経年劣化から来るガタピシ音のオンパレード。さらに止まらない水漏れに、よくオイルも食べる子元気な子でした。
もちろん旧車で定番のレッカーも経験しました。

それらを差し引いても、今のクルマにはないダイレクトな操作感に、重ステと言えど慣れてしまえば案外軽い操作性。1tを切る軽い車体に1.9ℓのエンジンは、かなりパワフルでキビキビと走ってくれました。

だから最近の新しいクルマに乗ると、『エンジンかかってる?』と錯覚してしまうほどに。そんな元気の良い排気音は、いつ乗っても気分を上げてくれました。

そして何より、運転することの楽しさを常に教えてくれたのが205でした。

全オーナーがジムカーナをしていたそうで、納車当初はロールバーに二人乗り登録、さらにビルシュタインのサスペンション…とカッチカチのサーキット仕様でした。
内装もボロボロでしたが、再塗装された外装はワックスをかけてあげるとピカピカに輝きを取り戻しました。それらを含めて、愛着のあった1台でした。

アパートの2階からすぐ見れる位置にいた205の姿は、もうありません。今でもベランダから覗き込めば、いるようにさえ思いますが、今はすっからかんです。

次のクルマが欲しいですが、最初の1台のインパクトが強烈すぎてどうしようかと思っています。おそらくこんなに面白いクルマにはなかなか出会えないような気もします。

まとまりがなくなってしまったので、最後は今までの思い出の写真で振り返って締めることとします。


忘れもしない205納車直後。近くのガソリンスタンドでまじまじと撮影。

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次の週にどこかへ行こうかな?
というところで、出鼻を挫くかのような関東では記録的大雪に。。残念記念でカブと撮影。

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なんとか雪をどかして出掛けるも、地面がビチャビチャでせっかくのきれいな車体を汚してしまいました。

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自宅にあったPeugeotの腕時計をステアリングに巻いたりしました。

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内装では、特にシートが結構痛みが激しく革にヒビが入っていました。一部ではスポンジが見えてしまったところも。この年式のクルマじゃそんなことは当たり前って言われてしまえば、それまでなんですけどね。。
何とかならないものかと色々と試行錯誤しました。

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購入時はロールバーの入っていた車両だったので、後ろ席の足元にはカーペットをカットしてロールバーを装着した跡が残っていました。一人チマチマと裁縫道具を使って補修しました。これが中々針が通らなくてかなり苦戦しました。

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ある程度手直しが終わったところで、お披露目を兼ねて会社の同期と早朝の箱根へ。キビキビと走る205により惹かれました。

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近所の桜にて。

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別の日、同じ場所で。ワックス後に撮影していました。この時はことある度に走らせていました。

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納車時からドアのアクチュエーターが壊れていたので、汎用品のアクチュエーターを購入し、集中ドアロック化。憧れのリモコンでロックを解除する最新鋭のシステムになりました。

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まだまだ桜が残る5月の富士山へ。この後林道を走ったのも良い思い出です。

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エアコンガスが抜けていることに気付いて2缶補充。旧車の宿命か…と思っていましたが、最後の最後まで漏れることなく稼働し続けてくれました。

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仕事で宇都宮へ3ヶ月程滞在することになり、急遽毎日の足となることになった205。土日を利用してJR只見線の運休駅を訪ねる度も足ました。

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スマートな後姿もお気に入りのアングルです。

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そしてバイクにも乗りたくなり、親父のニンジャを借りてきたことも。貴重なニンジャとの2ショット。

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初のオイル交換は宇都宮勤務が終わってから。
抜いてみると…ちょっとしかオイルが入っていませんでした。もう少し気が付くのが遅かったら焼き付いていたかも…。この辺りからオイル管理には気を付けるようになりました。

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3ヶ月の間、毎日の足として活躍してくれた205。辛い仕事の後も、コイツに乗れば疲れも吹っ飛びます。

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主治医から連絡があり、部品取り205を購入。1日だけクルマを2台持ちしていました。

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その部品取り車からステアリングやシート、その他細かい部品を移設しました。純正のボロボロだったシートは、シトロエンBXのシートに交換しました。フカフカのソファーのようなシートで長距離の移動も楽になりました。

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さらに、今まで装着していたビルシュタインのサスペンションから純正のサスペンションに交換しました。やはり競技用だと普通の路面を走るのには固すぎだったので…。これでますます快適に。

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カブ、SRX250、そして205の3台を並べて2014年の締めくくり。

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2015年が始まってすぐに富士山の麓にあるスキー場 Yetiへ。

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リアのトーションバーの位置交換。ビルシュタインのサスペンションに合わせていたので、純正に戻して尻下がりだった車体のバランスが元に戻りました。

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奈良から遊びに来てくれたカブぽんくんと大黒PAへ。

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宇都宮で出会った先輩に誘われてジムカーナにも挑戦しました。人生初のジムカーナ。フルチューンのFCに1秒差まで迫るポテンシャルの高さを見せつけた205。ますますその魅力にハマりました。

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曇りと水滴が貯まっていたので、部品取り車のヘッドライトに交換。

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会社の同期と夜の駐車場にて。

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涼を求めて箱根へ。

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その箱根へ行った際に、太陽の日差しが暑すぎる…ということで、UVカットフィルムを貼りました。ガラスを外してフィルム貼りにチャレンジ。

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同じくプジョー306乗りのらくたろうさん(当時)と一緒に再びジムカーナにも挑戦しました。

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部品取り車に装着されていたマッドフラップを取り付ける。結構お気に入りでした。

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会社の同期であり、バイク・クルマ友だちであるハコスカ乗りのH.T.0301くんと一緒にお気に入りの夜景スポットにて。

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シートを替えてみよう!ってことで206のシートを無理付けしました。
取り付けて色々と考察するも、やっぱり元のが一番ということを思い知る。

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トランクへの水漏れが止まらず、アレコレ試しました。手始めにリアガーニッシュの隙間にシリコン剤を流し込む。

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どうしても止まらなかったのでリアガーニッシュを丸ごと外してみたりも。

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事故で入院した時に知り合った、同じ病室だったyαmamotδさんが205を購入したとのことで約3年振りに再開しました。

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2016年、年を明けて早々に車検へ。2回目の車検

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彼女(今の相方)を神奈川まで連れて帰るため205での初ロングツーリング。途中の道の駅 針テラスでカブぽんくんと再開。

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4月は満開の桜を眺めに熊谷桜堤へ。

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初のレッカー体験は箱根 大観山にて。オルタネーターの故障で運ばれました。

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ある日205を見ると、ルームミラーが落ちていたので、専用接着剤で固定。

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そして、最後は主治医の工場にて。
スピーカー類を外し、ナンバーも取り外した状態の205と。

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フカフカのシトロエンBXのシート。相方もお気に入りのシートは、今のクルマにはない座り心地でした。おかげで長距離が全く疲れません。

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リアは1.6モデルのファブリック地のシートに変更しました。これもスポンジが柔らかくて座り心地が良く好評でした。

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天気が良い日はサンルーフを開けて走ることもしばしば。寒い日も太陽の光が入れば、すぐに暖かくなりました。

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ステアリングはMOMOに。小ぶりなサイズが運転しやすくてお気に入りでした。

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走行距離は97,131km。あとちょっとで10万kmでした。

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最後に修理したミラー。衝突したショックでも取れずに耐えてくれました。

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赤を基調としたシンプルな内装。色遣いと直線的なデザインは飽きが来ません。

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リアピラーには排気量である1.9の数字とpininfarinaのエンブレム。この部分も205の好きな部分の一つです。

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あまり主張し過ぎず、けれどシンプルで味がある純正アルミホイール。

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お気に入りだったマッドフラップ。

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立体駐車場で毎回言われる、たためないサイドミラー。
最近のクルマみたく大きすぎず、車体に対して主張しない感じがまたいいです。

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最後に正面から。いつ見てもきれいで、洗礼されたデザインです。

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こうやって振り返ると、クルマについて色々教えてくれたのがプジョー205というクルマでした。そして205に乗り始めてからは、多くの出会いにも恵まれました。

普通なら割れてもおかしくないリアガラスへの衝撃でしたが、割れずに耐えてくれたようにも思います。そして他の場所に身体を強打してもおかしくないのですが、それはありませんでした。

こうやって思うと、205は自分たちを守ってくれたようにも思います。
一時はオイル量が足りなくなったり、水漏れを悪化させたり、シートを改悪したり…。205にとっては迷惑なことばかりしてきたのに、最後の最後で守ってくれました。

少なくとも、自分はそう感じました。
こうやって記事を書けるのも、あの時守ってくれたおかげだと思ってます。

最後は、自分が撮った中で一番お気に入りの写真で締めくくろうと思います。

初のクルマが205であって本当によかったと心からそう思います。きっと何年、何十年経っても205の存在は忘れないでしょう。

たくさんの想い出をありがとう。
そして、さようなら。

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おわり

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