最近、ありがたいことにブログの読者さんやSNSのフォロワーさんから、「バイクにホームセンターの収納ボックス(通称:ホムセン箱)を載せてみたいけれど、どれを選べばいいですか?」「固定方法や法律の制限がよく分からなくて不安です」といったお問い合わせを本当にたくさんいただくようになりました。
バイク専用のリヤボックス(GIVIやSHADなど)は洗練されていて格好良いですが、価格が数万円とお高めだったり、四角いキャンプギアが綺麗に収まらなかったりすることに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
一方で、ホームセンターで見かけるプラスチック製の収納ボックスは、圧倒的に安くて頑丈、しかも雨に強いという、旅するライダーにとって最高のポテンシャルを秘めています。
これまでに愛車のSRX250や、歴代のスーパーカブに、様々なサイズ・メーカーのホムセン箱を載せて、これまでに実際に使って分かった4つの代表的なホムセン箱をベースに、サイズ別のメリット・デメリット、そして導入前に誰もが突き当たる「固定方法」「法律(はみ出し制限)」「カスタムの自由度」の疑問をすべて解消するまとめ記事を作成しました!
ホムセン箱がバイク乗りに愛される理由と、よくある3つの疑問
そもそも、なぜ多くのライダーが専用のリアボックスではなくホームセンターの箱を選ぶのか、その圧倒的な魅力と、導入前に誰もが抱く共通のメリット・デメリットを整理してみました。
① ホムセン箱のメリットとデメリット
バイク専用品ではないホムセン箱をあえて使うのには、明確な理由があります。一方で、流用ならではの注意点もあるため、まずは一覧表で確認してみましょう。
| ホムセンのメリット | ホムセン箱のデメリット・注意点 |
|---|---|
| 圧倒的な防水性(濡れない) フタが本体を覆う構造(重ね合わせ構造)になっているものが多く、ゲリラ豪雨や長時間の雨天走行でも中身が一切濡れません | 見た目が「ダサい」と言われがち 元々が工具入れやベランダ収納のための箱なので、そのまま載せると車種によってはかなりバランスが崩れます… |
| スペースに無駄がない長方形 バイク専用ボックスに多い球体型と違い、ホムセン箱は完全な四角形が多いです そのため、テントやクッカーなどのキャンプギアをデッドスペースなくピッチリ収納できます | 専用品ではないため工夫が必要 バイクのキャリアに載せることを想定して作られていないため、安全に固定するための知識やフィッティングが自己責任となります 特にしっかり固定されていないと、ツーリング中に落としてしまうこともあるので要注意です |
| とにかく価格が安い! 専用品が数万円するのに対し、ホムセン箱は1,000円〜3,000円程度で購入可能。万が一壊したり傷つけたりしても心が痛みません | 標準ではロック(鍵)がない 基本的にはバックルで留めるだけなので、そのままでは盗難のリスクがあります ※アイリスオーヤマRVBOX 460は標準でロック付きです |
| カスタムが自由自在 プラスチック製なので加工が非常に簡単 自分の使いやすいように穴をあけたり、パーツを増設したりして「世界に一つだけの箱」を作れます | 車種によっては横幅がオーバーする 大型の箱を選ぶと、バイクの車幅やキャリアの幅に対して箱が大きくなりすぎ、法律違反や運転の妨げになる場合があるので要注意 |
② 読者から寄せられる「3つの大きな疑問」を徹底解説
疑問1:どうやってバイクに固定すればいいの?(ベルト vs ボルト留め)
固定方法には、大きく分けて「ベルト固定」と「ボルト留め固定」の2通りがあります。
ベルト固定
ラッシングベルトや荷締めベルトを使い、キャリアに箱をガッチリと巻き付ける方法です。
メリットは、箱に穴をあける加工がいらず、必要のないときはすぐに取り外せる点。
日常使いとツーリング時で箱を使い分けたい方におすすめです。ただし、長距離を走るとベルトが少しずつ緩むことがあるため、定期的なベルトの増し締めが必須となります。


必要な作業は、ホムセン箱にベルト通しを取り付けること。
U字ボルトを取り付けるのですが、ホムセン箱の壁が薄いため必ず当て板が必要です。

ボルト留め固定
箱の底面とバイクのキャリアに穴をあけ、金属製のステー(金具)とボルト・ナットで完全に一体化させる方法です。
メリットは、どれだけ激しく走っても絶対にズレない圧倒的な安心感。


長期旅やキャンプツーリングで載せっぱなしにする場合は、このボルト留めが最強です。
ただし、穴あけ部分からの浸水を防ぐために、ゴムワッシャーを挟んだりコーキング剤(シリコン)を塗ったりする雨漏り対策が必要になります。
疑問2:法律の「はみ出し制限」って具体的にどれくらい?
「ホームセンターの箱を載せて走ると警察に捕まりませんか?」という質問もよく受けますが、道路交通法で定められた積載制限を守っていれば完全に合法です。バイク(原付を含む)の積載ルールは以下の通りです。
- 幅: バイクの「積載装置(リアキャリア)」の幅から、左右にそれぞれ15cmまで(合計でキャリア幅+30cmまで)
- 長さ: 積載装置の長さから、後ろに30cmまで
- 高さ: 荷物を積んだ状態で、地上から2.0メートルまで
一番の落とし穴は「幅」です。
小さなカブの純正キャリアに、横幅が60cm以上ある大型のホムセン箱を横向きに載せると、左右15cmの制限をオーバーしてしまうことがあります。
購入前に必ずご自身のバイクのキャリア幅をメジャーで測り、法律の範囲内に収まるサイズを選んでください。
疑問3:カスタムの自由度って、実際どんなことができるの?
ホムセン箱のプラスチック素材(ポリプロピレンなど)は、100円ショップのドリルやキリでも簡単に穴を開けることができます。そのため、以下のようなカスタムが思いのままです。
- 防犯対策: フタと本体に穴を開けて、南京錠やダイヤルロックをかけられるようにする。


ちなみに2か所開けてあるのは、最初の位置が南京錠を通しにくかったからです。。
まぁ多少の失敗はつきものだから、気にしない気にしない…
- 積載拡張: フタの天面にアイボルトを4箇所設置し、ツーリングネットを引っ掛けられるようにして、箱の上にさらにマットや三脚を積めるようにする。
- ステッカーチューン: バイクメーカーのロゴや、旅先で手に入れたご当地ステッカーを貼りまくることで、「ダサさ」を一気に「旅慣れたベテランライダーの渋さ」へと変貌させる。
サイズ別・おすすめホムセン箱4選を徹底比較
ここからは、私がこれまでカブやSRX250で実際に使用してきたおすすめのホムセン箱4選を、サイズが小さい順に紹介していきます!
① JEJアステージ STボックス#13(容量:約13L)
スマートに使いこなす!通勤・街乗り特化の超小型ボックス
工具や小物の整理に使われる、非常にコンパクトなホムセン箱です。
外寸は横幅約44cm×奥行約29.5cm×高さ約16cm(※内寸・サイズ感は工具箱程度)となっており、バイクのシルエットを全く崩さないのが特徴です。
これをバイク用ボックスとして活用する人はあまりみないですね…
まぁシートバッグのが適任かもしれないですね。

メリット
とにかく軽くてコンパクト。バイクの取り回しやすさや、すり抜け時の感覚が普段と全く変わりません。
スポーツバイクの小ぶりなリアキャリアに載せてもスマートに収まります。
個人的には結構気に入っているホムセン箱です。

デメリット
容量13Lなので、フルフェイスヘルメットやジェットヘルメットは収納できません。
収納できるものは、A4サイズの書類、レインウェア(カッパ)、最低限の車載工具、パンク修理キットなど。
日帰りのツーリングであれば十分に事を満たせるスペックです。
こんな人におすすめ
毎日の通勤・通学、日帰りでのツーリングなど、そこまで荷物が多くはないが、レインコートや飲み物を収納する場所が欲しい!という方。
日帰りツーリングの際には、レインコート、マップル、飲み物(水筒)、タオルなどを入れていますが、あともう少し収納できるといった感じになっています。
② アイリスオーヤマ RVBOX 460(容量:約30L)
ホムセン箱の代名詞!普段使いから日帰りツーリングまでの万能定番サイズ
バイク乗りで知らない人はいないと言われるほど圧倒的な支持を得ているアイリスオーヤマの「RVBOX」シリーズ。
外寸は幅約45.5cm×奥行約36.1cm×高さ約35.1cmで、市販されている中型のバイク用リアボックスとほぼ同じ容量(約30L)を持っています。

メリット
抜群の頑丈さ。耐荷重が約80kgあり、キャンプ場で椅子代わりに座ってもびくともしません。
縦・横・高さのバランスが非常に良く、原付から大型バイクまでどんなキャリアにもフィットしやすいです。
ベルトを通すための専用の溝が最初から付いているため、DIY初心者でもラッシングベルトで簡単にしっかりと固定できるのも嬉しいポイントです。
デメリット
四角形ではありますが、実はフルフェイスヘルメット一つで結構パンパンです。
それ以外は鍵も付いているので、これといったデメリットが見当たりません。しいて言えばみんなと被るといったところ?でしょうか。
こんな人におすすめ
日帰りツーリングがメインの方、またはビジネスホテルに泊まる1〜2泊程度の荷物をスマートにまとめたい方。
ホムセン箱選びで絶対に失敗したくないという方にはいいかなと思います。
③ JEJアステージ アクティブストッカー600(容量:約52L)
1泊以上の旅や荷物の多いロングツーリングの強い味方!本格大容量ボックス
外寸が幅約60cm×奥行約38cm×高さ約33.3cmと、横幅が一気にワイドになる本格的な収納ボックスです。
容量は約52Lを誇り、「本格的な旅人用ボックス」の世界です。
※私は通勤で使っていますが…笑

メリット
キャンプツーリングに必要な「ソロテント、シュラフ(寝袋)、エアーマット、コンパクト焚き火台、バーナー、クッカー」といった基本ギアが、工夫次第でこの箱一つにほぼ丸ごと収まります。
特に横幅が60cmあるため、テントのポールや折りたたみ折りたたみ椅子などの「長物」を斜めにすることなく、底面にまっすぐ収納できるのが最大の強みでもあります。
バックルが大きく頑丈で、冬物の厚手のグローブをはめたままでも開閉が非常にスムーズです。

デメリット
横幅が60cmあるため、原付一種や二種(50cc〜125cc)の小ぶりなキャリアに載せると、法律の「キャリア幅から左右15cm以内」の境界線ギリギリ、あるいは車種によってはわずかにオーバーしてしまう可能性があります。
また、すり抜け時の車幅感覚が普段と大きく変わるため、運転にはそれなりの慣れが必要です。
加えて、結構ガタガタ音が大きいです(前に紹介した2つのボックスはガタガタ音はほとんどきになりませんでした)。
こんな人におすすめ
これから本格的にキャンプツーリングを始めたい方、数日〜1週間以上の長期にわたるロングツーリング・日本一周などの壮大な旅を計画している方にとっては、かなりおすすめです。
下はカブ号に取り付けた際の記事ですが、カブとホムセン箱は最強の組み合わせだなと思います。
④ アイリスオーヤマ ワイドストッカー WY-540(容量:約59L)
キャンプツーリングの王様!何でも飲み込む超ド級の特大ストッカー
元々はベランダや軒下で「20Lの灯油缶を2本収納する」といった用途を想定して作られた、超大型のワイドストッカーです。
外寸は幅約54.5cm×奥行約44cm×高さ約45.5cmで、容量は約59L。深さがしっかりとあるのが最大の特徴です。

メリット
圧倒的な収納力と高さへの対応。
アクティブストッカー600よりも横幅はスリム(54.5cm)ですが、奥行きと高さ(深さ)が格段にアップしているため、厚みのある冬用シュラフや、大型のキャンプ用クッカー、さらには現地で購入した食材や薪まで、すべてをまとめて中に放り込むことができます。
キャンプ場に到着後、持ってきた荷物をすべて箱の中に格納できるため、夜間の野生動物(カラスや猫)に荷物を荒らされる心配や、突然の夜露・豪雨でギアが濡れるストレスから完全に解放されます。
横幅がそこまで広くないため、カブなどのキャリアでも意外とはみ出し制限をクリアしやすいという隠れた長所もあります。

デメリット
奥行き(前後幅)が44cmと非常に深いため、バイクのシート後方を大きく占有します。
これにより、ライダーが座るスペースが狭くなったり、バイクに乗車・降車する際に足を後ろから回してまたぐのが非常に難しくなります(自転車のように前から足を抜くか、ステップに立ち上がってまたぐといったコツが必要になってきます)。
また、高さがあるため風を受ける面積が大きく、高速道路や橋の上での横風の影響を強く受けやすくなります。
こんな人におすすめ
「念のためこれも持っていこう」と荷物が多くなりがちな方、冬場の防寒具がかさばる時期にもキャンプを楽しみたい人、それからドカドカと気にせず収納したい人にはもってこいです!
最適なホムセン箱を選ぶための3ステップ
ここまで4つの異なるサイズを紹介してきましたが、「結局、自分にはどれが一番合うんだろう?」と迷ってしまう方もいるはずです。そこで、失敗しないための選び方を3つのステップにまとめました。
愛車の「リアキャリアのサイズ」を正確に計測する
まずはご自身のバイクのキャリアの「横幅」と「前後長」を測ってください。
そして、その幅の左右に15cmを足した長さが、法律上載せることができる「最大の横幅」になります。これを超えるサイズの箱は、どんなに魅力的でも選択肢から外しましょう。

ツーリングの「目的」と「荷物の量」を明確にする
「大は小を兼ねる」と最初から一番大きな箱を買ってしまうと、普段の街乗りでバイクが重くなり、運転の軽快さが失われてしまいます。
通勤や日帰り、たまのホテル泊がメインならSTボックス#13やRVBOX 460で十分かと思います(荷物の量は個人差があるので、あくまで参考程度に)。
逆に「絶対にキャンプがしたい!」「日本一周がしたい!」という明確な目的がある場合は、アクティブストッカー600やワイドストッカー WY-540の大型クラスがおすすめです。
ツーリング先でも結構な頻度でアクティブストッカー600を積載しているライダーに出会います。
通勤では今のところ自分だけ…かもしれません。笑
自分の「DIYやる気度」と「着脱頻度」を考える
箱をバイクに載せっぱなしにする覚悟があり、工具を使ってステーを挟み込むボルト留め加工ができるなら、どの箱を選んでもガッチリ固定できます。
しかし、「平日は箱を外してスマートに走りたい」「バイクに加工傷をつけたくない」という場合は、ベルト固定が前提となります。
その場合は、最初からベルトを通す溝が設計されているアイリスオーヤマのRVBOXシリーズを選ぶと、固定の難易度がグッと下がります。
まとめ:ホムセン箱は最強
なんといってもこの無骨なデザインが受け入れられるのであれば、ホムセン箱は最強の選択肢になるのではないかと思っています。
本体は安いですが、何だかんだでステー等を購入するといい値段にはなりますが…初期費用を抑えられた分、旅のガソリン代や美味しいご当地グルメに回せるのもホムセン箱の素晴らしいところかなぁと。
以上、歴代ホムセン箱の振り返りでした!
本日の記事に登場した商品
おわり







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