いよいよ4日目。この日は本州の端、山口県を周ります。
・1日目 (神奈川~鳥取)
・2日目 (鳥取~大山~玉造温泉~境港)
・3日目 (堺港~出雲~石見銀山~萩)
・5月1日(水) 萩~角島~秋吉台~山口
前日は無茶な移動で疲弊しきってしまいましたが、ビジネスホテルで無事回復^^
朝ごはんをゆっくりと食べて出発に備えます。
どうやらGWは昨日から気温が上がらないそうです。なんで、今日は早めに宿を予約し、出発。
出発してすぐの萩の城下町を回ります。
萩の街並みは国指定史跡にも指定されていて、周辺は江戸時代の地図がそのまま使える程だそうです。
有名な高杉晋作さんや木戸孝允旧宅などもあり、歴史好きにはたまらないところです。そこで駐輪場を探して停めたところに、カブ乗りの方と一緒になりました。
角目のカブ50カスタム。まさに旅仕様で中国地方を回っているそうです。お互いに山陰地方は寒いと共感しあい、別れます笑
それにしても江戸時代にタイムスリップしたような街並みが続きます。
お堀の向こうは萩博物館。様々な萩に関する資料を展示しています。高杉晋作さんの資料も数多くあるとか。
行ってみたいですが、今日はまだ先が長いので…(^^ゞ
立派な造りの正門。堂々です。
やっぱりこういうところに来たら、気になるのは路地。路地こそがその街を表しているといっても過言じゃない!
…って思っています(^^;
路地って何だか惹かれますよね。それぞれ街が凝縮されている感じがたまりません。
通りの瓦をよーく見ると模様?家紋?が入っています。これって当時のままなんでしょうか。
だとしたらすごい…。
萩城の周りは遊覧コースになっています。船頭さんの説明を聞きながら巡る萩も楽しそう。
いよいよ萩城跡へ。
・萩城跡(望月公園)
萩城の跡地です。惜しくも明治7年に解体されてしまい、今は石垣と堀の一部が残るのみとなっています。
後ろに見えるのは、たしか望月山。
お城は残っていませんが、お堀や石垣で当時の雰囲気が伝わってきます。ちなみにこの日は晴れていますが、心なしか寒い(;゚Д゚)
もう少ししたら大分陽も上るし、暖かくなるだろうな~なんて思っていましたが。
立派な土台が当時のお城の大きさを物語っています。天守閣もさぞかし大きかったんだろうなぁ。
萩城を後にします。ちなみに萩と言ったらやきものが有名です。数多くの焼き物屋さんが並び、どれもきれいなものばかりでした。
・旧厚狭毛利家萩屋敷長屋(きゅうあさもうりけはぎやしきながや)
簡単に言うと長屋です。この萩一体を収めていた毛利家の一門。長屋なので横に長いです。
長屋ってよくどじょう?ウナギ?の寝床って言われています。それくらい長いっていう表現なんですよね。
さて、ここから本日のメインである角島を目指します。日本海を横目に走るルートで向かいます。もちろんただ国道を走るだけだとつまらないので、ここで県道へシフトして目的地を目指します。
-県道64号線-
一部線路と行き交う海岸路…ということで走ってみます。まっぷるで見る限りじゃ、かなり海の近くを走っているようなので期待大。
んで、住宅の中を走っていくようで間違ったかな~なんて思っていましたが、少し走ると…
出た!
日本海!
漁師のおじさんに話しかけられ、バイクに乗ってると腰をやられるぞ~って脅しをかけられました(^^;笑
そんな脅しをかけつつも写真を撮ってくれました。横浜から来たことに相当驚いていました。
おじさん、ありがとう!
さてここからは日本海がすぐ手に届きそうな距離を走る道がひたすらに続きます。こーやって線路と行き交う場所が何度もありました。これは電車に乗っても気持ちよさそう(´∀`*)
道路→線路→道路→…
ってな具合で踏切があるところを何度か交差します。踏切も何だか味があります。
日本海の不思議なエメラルドブルーと並走します。この日は風が強いのか、波が荒い!写真でも波の強さが分かるかと思います。
波はどんなに強くても、海はきれいです。太平洋を主に見てきている自分としては新鮮です。
で、ふと見かけた駅。このツーリングは日本の原風景と駅に出会う旅のようですw
・三見(さんみ)駅
JR山陰線の駅です。ちょっと山の中に入る駅で、周りにはちょっとしたお店がある程度。駅には、まだまだ電車は来ないのにおじいちゃんが待っていました。
いい雰囲気だな~って思っていたらおじいちゃんが立ちションしてましたw
トイレはすぐ近くにあったような気もするんですが、まぁ気にしない気にしない(^^ゞ
駅舎もかなり使われていないようで、もう雰囲気ありまくりです。
あまり寄り道しすぎるといつも後が大変なことになるので、ある程度で切り上げます。今日は宿でご飯も予約したので、宿でゆっくりしようという作戦。
県道を抜け、国道に合流します。ここからは海…というよりは田園風景の中を走っていきます。地味に同じような風景が続くので眠くなってきます。。
しかしこの日は風が強いせいで寒い。限界まで頑張ってきましたが、海がでてきたところでレインコートに着替えます。
気が付けば下関まで57kmのところまで来ていました。角島まであと少しです。
行き交うバイクの数も増えてきて、いよいよ角島が近づいてきました。
早る気持ちを抑えつつ、まずは一望できる場所へ。
・角島
!!
これぞ海の上を走る角島大橋!
天気が微妙ですが。
本当に海の上をずっと走っているんですね。写真でしか見たことないので、かなり感動です。
そして、風が強い。何も遮るものがないから、かなり強いです。オマケに寒いw
横断歩道から収めます。さぁ、いよいよこの道を走ります。
横っちょに見えているのが鳩島です。ちょうど角島と本州の中間に位置しています。この角島大橋の橋長は1,780m。途中に写真のように少し傾斜があります。
…
渡りきったところから今度は本州を写します。橋でおよそ2kmで繋いでいるとはいえ、結構離れていますね。
渡った感想は、風が強くて怖い です。笑
でも本当に海の上を走っているかのような道です。よくこんな素敵な道を造ったなぁと思います。
で、灯台の方まで向かいます。中は多くのバイク乗りで賑わっています。
風が強いせいか、次第に雲が晴れていきます。あぁ、この感じは北海道の宗谷岬みたいです。あの時も風が強いおかげで晴れてくれました。
初夏な雲が広がってくれました^^
日本海と。最果ての地へ来たかのような孤独感。これがいい。
んで、お昼はそのまま角島で済ますことに。
頂いたのは、フグの唐揚げとサザエ。実は私、サザエをこの状態で食べるのは初めて。
最初にこのフタ?みたいのを取るんですが、これがかなり難しい。。なかなかできなくて、正直焦りました。
まだキャブレター分解のが簡単だと心から思いました(゚д゚lll)
んで、何とか食べることができて角島を後にします。
最後に最初、角島の写真を収めたところに行きます。さっきよりもかなり天気がよくていい写真が撮れました。よかった(´∀`*)
角島は最初は曇りでも後で晴れる程風が強いみたいです。この日がたまたまそうだっただけかもしれませんけどね^^
SRXと角島大橋を写す。よくぞここまで乗せてきてくれたなぁって思います。まさか不動のエンジンがここまで酷使されるとは思ってもいなかったでしょうw
まだまだ走る予定なので、後半戦もよろしくという思いでまた走ります。
とりあえず大満足。これでBikeJIN-培倶人-に掲載されていたツーリングロードの一つを制覇しました。ちなみに2012年verですと、10位でした。
さて、ちょっと風が強くて身体が冷えてしまったので道の駅へ寄ります。
・道の駅 しーまーと
角島からちょっと離れたところにある道の駅です。もちろん角島を一望できます。
先程走っていた橋は遠くからみるとこんな感じ。途中にかなり盛り上がっているのが分かります。
橋だけ見てもとてもきれいですね。人工物ならではの風景。
ちなみに、この角島大橋は島民の要望から造られた橋だそうです。当時は角島と本州を結ぶ手立ては船しかありませんでした。しかし、この日見たく風が強い日は船も欠航になってしまうこともあるそうです。
そこでこの角島大橋を建設したそうです。
この角島大橋は今では観光の橋として大人気となっています。車のCMでも使われている橋ですしね^^
下関まで行こうか迷いましたが、今日はまだ行きたいところもあるので下関はパスします。
本日の宿は山口市にあるので、途中にある秋吉台のカルストへ寄ることにします。角島から山口県の中を突っ切る形で走ります。
-国道435号線-
角島から山口市まで続く国道です。この田園風景を走る感じはたまりませんね~
さー秋吉台まで一気に走るか~ってところで駅発見!!
・特牛(こっとい)駅
難しい読み方です。こっといと読みます。
山陰本線の駅です。木造の駅舎が雰囲気が出ていていい感じです。単式のホームも何だか懐かしい感じがします。
こーいった駅に行くと、必ずある公衆電話ボックス。今じゃすっかり数が減ってしまいましたね。。
写真を撮っていたら郵政カブのおにいさんが登場。駅の前にある家に手紙を届けていました。今日もお疲れ様です。
駅舎はこじんまりした雰囲気。待合室で地元の人が楽しくお話をしている風景が目に浮かびます。電車はちょうど着く直前に出発してしまいましたが…(^^;
よくある駅の風景。いいですね~
ちなみにこの駅は、映画のロケ地としても利用されていたそうです。
私は映画は知らなかったのですが、なにやら特別な駅標があったのでなんとな~くピンときました。
鉄分を本日2回分吸収したので、秋吉台を目指します。秋吉台に向かう道はどうやら蛍の里みたいでした。これだけ空気がきれいだったら蛍も住みますよね♪
今年の夏は見に行きたいですねぇ。
・秋吉台
さて、たどり着いたは秋吉台!
登ってすぐに広がるカルストの風景。初めて見るカルストの風景に感動。
日本三大カルストの一つです。約3億5千万年前の時を経て今の姿になったそうです。遠い昔、この地は海だったようです。
なんというか、今まで見たことのない風景がいっせいに広がっています。
本当にここが海の底だったなんて信じられませんね。
秋吉台のカルストロードを走ります。
観光道路だと思いますが、交通量はほぼ皆無。あれ?今日平日だっけ?みたいな感じ。
たまーにすれ違うクルマ。おそらくバイクが若干多かった程度です。
時間も17:00くらいですが、もうみなさん引き上げ時なのでしょうかね?
人もいないと本当に大自然に取り残されたような感じです。風は強いですが、それよりも何だか孤独感みたいな…寂しいとは違う、いい孤独感があります。
大昔の神秘的な場所を、ちょっと昔のバイクで走る。
これといって意味はありませんが。笑
まだ日没ではないけれど、冷え込んできました。標高が高いので冷えるのも早いです。
そこで途中BMW乗りの外人さんに話しかけられる。HAHAHA~ってな感じで一緒に写真を撮りました。
品川ナンバーで東京から来たそうです。
割と…いやかなり上手な日本語を喋っていました。相手は日本語なのに自分は何だか英語っぽく話す。笑
別れ際にお互いに山口市方面に向かうので、途中まで一緒に走ろう~
ってことになったのでご一緒しましたが…
…
は、はやいΣ(゚д゚lll)
HAHAHA~
って感じでぶっ飛ばす。回転数の違いはあれど、ここでそんなにスピード出すのw
あっという間に差がついて結局一人に…笑
おそらく高回転でぶん回していけば追いつけるのだろうと思いますが、まぁせっかくなんでカルストを満喫して宿へ向かいます。
途中、トイレ休憩で出会ったTZR乗りの人と再開したので並べる。これはTZR 3MA。通称“サンマ”と呼ばれる後方排気の熱いヤツ。後ろから出ているチャンバーがかっこいー^^
同じように関東から中国地方を一周するGWを過ごすそうです。彼はまだ先へ行くとのことで、ここで解散。
私はその後はストレートに宿へ向かいます。
今回泊まらせて頂いたのは、山口紅花舎さん。
元々ユースホステルとして始まった宿で、一度改装したそうです。
とても雰囲気の良い宿主さんがお出迎えしてくれました。この日はゆっくり休めそう^^
先客は山岳ガイドをしている方でした。親父と同じくらいの年代で、私と同じくらいの息子さんがいるそうです。
一緒に夕食を食べながら色々話しました。
山岳ガイドという仕事についてや、山の花など。違う世界を知っている人のお話はどうしてこうも面白いんでしょうかね。色々な価値観があって面白い!
まったりした時間を過ごし、就寝。宿にあったパンフレットを見ながら明日の予定を考え…
と思っていたらいつの間にか寝ていました。
この日は角島に秋吉台、天気は良くて風が強かったですが充実した1日でした。
これで山陰地方ともお別れです。5日目からはついに山陽地方へ乗り込みます。
走行距離:219km
平均燃費:26.7km/ℓ
つづく
コメント
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萩焼は色合いがキレイだよね。
私も萩焼の湯呑を使っているんだ。
長い間使っていると色が変わってくるものもあるんだ。
あっ、切り高台(きりこうだい)が特徴かな。手に持って裏側を見ると目に入るんだけどね。
山口県に入るとガードレールが黄色になるから、すぐわかるよね。
ちなみに津和野に向かう時は島根県に入ったり、山口県に入ったりで
ガードレールの色が白くなったり黄色くなったりするんだ。
『こっとい』←良く読めましたぁ\(^o^)/。
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角島大橋~~!
行きたくなる~~w
海がすごく綺麗ですね!
それにしても日本語のうまい外人さんに会うと
何故こちらは英語っぽく話しちゃうんでしょうか?w
僕もよくやりますが、終わってから「あれ?普通に話せば良かったんじゃね?」と
いつも思わされますw
次も楽しみにしてますね!
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きゅーりパクパクさん
色がとてもきれいでした。湯呑で使われているとは…さすがです^^
長い間使っていると色が変わったり、まさに手に馴染んでくる革みたいな感じですね。もしバイクじゃなかったら買っていたかもしれません!
本当に黄色いガードレールでした。ずっと特徴的なガードレールが続いていて面白かったです。
なるほど!さすがです。。
もっと事前に色々な情報を聞いておけば旅の楽しさも2倍でした(^^;笑 いつもコメントを読んでいるともう一度行きたくなってしまいます。
ありがとうございます(`・ω・´)ドヤッ
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しょうそんさん
本当に雑誌や写真そのままの風景が続いていましたよ^^
海の上を走っているような感覚という表現は間違いではなかったです。
そうなんですよね…(^^;
Oh~Yes!みたいな、どっちが外国人?みたいな感じで私も喋っていました。普通に向こうは流暢な日本語を喋っていたのですが。笑
向こうからしたら頑張って合わせてくれているのかな?って感じているのでしょうか。
次回も期待せずにお待ち頂けたらと思います!^^