今回我が家で新たに愛車として迎え入れることになったスバル エクシーガを購入したお話を書いていきます。
現在において、クルマというのは実物を見て購入が多いのが事実。
中古車という性質上、どうしても前に使っている方が存在しており、現車確認をしてからでないと…という世界です。
そんな中、ネットで判断・購入を実際に行ってみたので、それをまとめていこうと思います。
※結構色々なことが起きました、あくまで主観であるのでその点を含めてお読みいただければ幸いです
自動車フリマ カババとは?
タイトルにある、カババとは何かという説明です。
分かりやすく言えば自動車専用のヤフオク、メルカリというとパッと来る人もいるかもしれません。
要はフリマ形式でクルマを購入するということです。
そのプラットフォームをネットに置き換えているのがカババです。
このカババ、単にクルマ売買のプラットフォームだけではなく鑑定するプロが事細かに写真を掲載、鑑定してくれて評価されているのがポイント。
つまり購入規模者は鑑定士が判断したものを見て、実車を購入することになります。
ヤフオクのように完全に個人が出して…という形ではないので安心できます。
カババのスタッフさんは全てプロの鑑定士となっており、悪いところ(例えば凹みや傷など)や良いところを全て書いてくれています。
好みのクルマを探す
続いてはサイトを使ってクルマを探します。
国内外問わず多種多様な車種が取り扱われているので、見ているだけでも楽しいです。
特に買取業者が付けてくれる金額より、買取額が高くなる確率が上がることから様々な車種が出品されています。
※高くなる仕組みは余計な仲介が入らないためです。詳しくはコチラのリンク先を参照ください。
その中で見つけたのが今回のスバル エクシーガでした。
それがこのページです。
距離こそ走っていますが、ワンオーナーかつガラスルーフで予算内。
そしてディーラーで整備されていて記録簿も残っているという車種だったのでした。
車種紹介のポイントでもどんな扱われ方をされてきたのかが分かるようになっています。
そして冒頭でも記載した車両状態に関しても文面でしっかり記載されています。
加えて写真も100枚以上事細かに掲載されているので、ここを読み込んで購入を判断していきます。
車検や整備はディーラーで面倒を見てもらっていた車両だったこともあり、直近も整備された状態で出品されていたこともあって(記録簿も全て残っている)、購入を決意しました。
購入
このカババ、車種を入力すると金額とともに詳細が表示されます。
私が購入した車両は本体価格15万円。
この金額から自宅までの納車される費用や登録代行費、システム使用料などが重なって約30万円ほどになりました。
元々ガラスルーフ搭載車両が欲しかったこともあり、中古車を探してみるとオプション扱いだったこともあり総数がガクッと減ります。
そしてオプション装備ということで値段も高め。
そりゃそうですよね、新車に設定したら結構良い金額ですからね。
そんな中、カババで見かけたのがこちらの条件にピッタリ当てはまる1台でした。予算内⋯でしたが気になる点はタイトルにもある走行距離(10万km越え)でした。
その点踏まえて、中古屋さん経由で購入するよりも約10万安い結果でした。
車検は残り1年弱でしたが、10年の節目で行うタイミングベルトの交換が終わっていることもあり、(比較した1台は86,000キロだったので未交換)購入を決めたのでした。
写真を見て気になるところは質問をして、購入の意思を示します。
その際にオーナーさんに出品している間に変わったところがないか連絡が来ます。ここでは特になかったのですが、掲載から時間が経過したこともあり、走行距離が増えている旨が連絡ありました。
購入前最終確認
購入の意思を示すと、カババより出品者から掲載情報に対して差異の有無の連絡がきます。
掲載してからすぐに購入者が決まっていない場合、掲載している間も前オーナーはその車両に乗り続けることとができます。つまり掲載時よりも走行距離が増える可能性もあるし、何らかの不具合等が増える可能性もあります。
なので、現時点(購入の意思表示をした段階)でどうなっているかを前オーナーが知らせるような仕組みを取り入れています。
出品者からの連絡に問題がなければ、手付金(サービス使用料)を支払います。その後カババ側から必要書類が送付され、必要事項を記載します。
購入後の流れは一旦おいて、カババ利用によるメリット・デメリットを書いていきます。
メリット
第一は、市場に出回っている同じ車種や仕様と比較すると安く手に入るというところです。
中間に入る業者が運営しているカババだけになるため、余計なコストが省かれるため比較的同じ車種・仕様だと安くなります。
値段の安さはお店で購入するような整備渡しでないことも関係してきます。
※有料で納車後に自宅で整備をしてもらうサービスも存在します
デメリット
逆にデメリットは、ネット購入のため実物が見えないという点です。
鑑定士も人ですし、購入する側も人です。
お互い考えることが異なれば、見るところも異なります。
100枚以上の写真はあれど、やはり実物ではないのでその点が気になってしまう方にはそもそもネットでの購入は向かないと思われます。
ヤフオクでジャンクバイク買って直すのが趣味なら楽しめるかなと。笑
必要書類の記載
購入を伝えてから直ぐにカババより必要書類が自宅に送付されてきます。
この中には代行同意書など購入にあたって必要となる書類が全て入っています。
ズラズラとありますが、記載するのは一部です。
ここで節約ポイントとして、車庫証明を自身で行うと20,000円を節約することができます。
最寄りの警察に行って書類を記載することができるなら(それと平日に時間を確保できるなら)節約できるのでオススメです。
車庫証明の用紙も一緒に送られて来ます。
どこに記載すれば良いか分かるようになってます。
納車希望日について記載する書類も同封されています。
ただし納車希望曜日なので、日付ではありません。土祝日は別料金となるので注意です。
車庫証明と必要書類を同封して送り返し、金額を支払うことで購入側が行うことは全て終了。
後はカババからの連絡を待ち、納車を待つ…という流れになります。
車検証・鍵到着
ここから約2〜3週間は待っていることになります。入金してから待ってる間はクルマがないので、まぁ心配になります。笑
納車1週間前になったあたりで車検証と鍵が送られてきます。
乗り替えの場合は車両の保険切り替えがあるので、車検証の情報を保険屋さんに伝えます。
整備記録表も一緒に同封されているので、先にどんな状態かを知ることができます。
送付されてくるのは予備の鍵です。
ちなみに納車に関しては予定日がわかる1週間くらい前に入電があり、そこで◯日になると決まり、前日に再び業者から入電があって翌日の◯時に来ますと連絡が入ります。
※具体的には10~12時みたいな時間幅で伝えられました。
カババでは基本的に自宅に届けてもらえる形なので、配送業者がデポから自宅まで自走して運んでくれます。私の場合は川崎港から運んでくれたみたいです。
名古屋から川崎と紙が貼ってありました。
さて、そんなこんなでやってきた我が家の新相棒であるエクシーガ。納車されてから3日間は不具合等を報告する期間となっています。
不具合等がある場合は直ぐに担当者へ連絡する必要があり、また100kmを超える距離を走行すると万が一何かあった際に保証が効かなくなります。
車屋さんで購入することは異なり、出品者が直前まで乗っていた状態からの引き渡しとなります。なので外装や内装もそのままの状態で納車されました。
外装に関してはしばらく港で放置された時間があったのでしょう、汚れが目立ちました。
また内装に関してもそれなりの状態でした。当然出品者がきれいにする義務はないのと、車屋さんで購入していないのでそのあたりを求めるのは違います。あくまでフリマなので。
でも綺麗にしてくれてたら気持ち的には嬉しいので、それをポイント評価制度とかにしたら良いかもと思いました。
出品者にとってもポイントを獲得できれば、またカババを使おうといった形になるかもしれませんしね。何かいい仕組みになることを期待します。
納車後にチェックして、大事に乗られて来たことが分かったのですが一つ気になる点がありました。
不具合発見
エンジンをかけるとミーミーと異音に近いものがします。
ボンネットを開けて色々と探ってみると、どうやらエアコン起動時にコンプレッサーのベアリングから鳴っているようです。異音がするものの冷風は出るといった状態です。
整備士の知り合いに見てもらったところ、この状態は返品・クレーム案件とのこと。素人でもわかるくらいの異音の大きさたったので、まずはカババ側に連絡を入れます。
このとき、カババ側はあくまで仲介をしただけの立場になるため、出品者に連絡は取るが最終的には当事者間で話し合って決めて欲しいとのこと。ヤフオクもそうですからね。
それが下のこの文面。
でも明らかに異音と知っていて出品はダメなのでは?
下の画面にあるように出品者からは予め不具合はあるか?との問いに対して、なしとなっています。
…いやいや、不具合でしょ…汗
カババ側が車両チェックのときに漏れていた、あるいは出品してから購入者が現れるまでの間に異音が生じたが、残念ながらその過程は分かりません。
業者に引き渡すまではカババ側も最終チェックをしないので、たとえ何か不具合があったとしてもそのまま出品できてしまうんです。業者はカババかが手配した業者なのでクルマを運ぶのが仕事で、車両のチェックはしません。
つまり仮に何か不具合があってもそのままの状態できてしまうのです。
もちろん受け取り側が気付けば良いのですが、そもそも10キロ超えのクルマにはそういった保証は付かない。
でも明らかな異音となると話は別です。
カババへ問い合わせ
出品者はこの音に対して、元々していたと認識していました。
ではカババ側はどうだったかと言うと、異音がする動画を撮影して問い合わせたところ明らかに不具合であると認めてくれて、出品者と掛け合ってみるとのこと。
しかし仕組み上どうしても仲介の立場なので相手が応じなければそのまま泣き寝入りということになってしまいます。
問題となっているのはエアコンコンプレッサーで、基本的にはASSY交換。
交換だけならまだしも、エアコンなので真空引きを行ってエアコンガスをチャージするという工程が発生します。
つまり修理費は結構な高額となり、安く見ても8万〜といった世界。
明らかに不具合なので修理費を負担というのが今回の落とし所となりますが、金額が金額なだけに支払いは難しいとのこと。
しかしこちらとしては記載されていない内容の状態なので修理費を支払ってもらいたい⋯。
妥協案として部品代だけでも、という提案をしましたがそれも拒否。問題が解決していないため、相手には金額が支払われていないところから、カババ側に早く支払ってほしいとのクレーム。
泣き寝入り一択となりました…。
まとめ
せっかくここまで気持ち良く取引が出来ていたのに、非常に残念です。
そもそも出品者が応じない時点で話はそこで終わりという世界。
まとめると以下です。
- 10年以上(10万km以上)の車両のためノークレームノーリターン扱い
- エアコンコンプレッサーの異音は出品者も確認済み
もちろん10年以上かつ10万kmなのでノークレームノーリターンは理解できます。
けどそれって例えばドライブシャフトブーツがすぐ破れた、ウォッシャー液が出にくい…といった経年で起こりうるような症状に対してのはず。
出品前から分かっていてそれを出すのは虚偽にあたるのでは?
というのが正直な感想です。
それならエアコンコンプレッサーから異音があります、と記載すべきだと思います。
それ以外に関しては大きな不満もなかったので良い買い物したと思っていたのですが、最後の最後で残念な結末となりました。
やはり通販でクルマを購入するというのはリスクが高く、特に10万kmを越えたような過走行車では難しいんだなと思いました。
過走行車を見ずに購入しようとしている人は、参考にしてもらえれば幸いです。
トラブルを楽しめるような性格だったので何とか直していこうとは思いますが、クルマは実物を見て買うべきなんだと思ってしまいました。カババは面白いシステムだっただけに残念です。
とりあえずは季節は冬。
エアコンを起動させることはそこまで無いので、本格的な夏が始まるまでにどうするかを考えていこうと思います。
そんでもってエクシーガ自体は悪くないですし、結構気に入っています。
クルマに罪はないので、大切に乗っていこうと思ってます。
おわり
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