九州ツーリングも残すところ1日。
この日の別府港発のフェリーに乗って本州へ。
・1日目 (神奈川~大阪南港)
・2日目 (別府港~阿蘇~高千穂)
・3日目 (高千穂~天草~熊本)
・4日目 (熊本~鹿島~熊本)
・5日目 (熊本~雲仙~佐世保~平戸)
・6日目 (平戸~生月島~佐世保~熊本)
・5月1日(金) (熊本~阿蘇~別府港)
伯父の家で朝ご飯を頂き、出発準備に取り掛かる。
今日は伯父の家から、とあるものも一緒に持ち帰ります。それは…
工具です( ´∀`)
親父がかつて熊本に住んでいた際に使用していたものです。チェーンが外れてしまった事を親父に伝えたら、兄貴(伯父)の家に昔使っていた工具があるから、使っていなかったらそれを持って帰ってくると良い と言っていたのでそれを探し出したわけです。
これでいつでも直せる…じゃなくて、安心して乗っていられます(^^♪
ちょっと重いですが、神奈川まで一緒に帰ります。
かつて使われていたこの工具。今は使われていないようで、倉庫の中では30年以上眠っていたようです。
そのせいで錆やホコリがすごいですが、磨けばまだまだ使えそう。チェーンの修理は終わったとはいえ、また外れる可能性もあるし、何より持っているだけで安心感がすごいです( ´∀`)
この工具を一緒に持ち帰る為、荷物はかなり重くなりましたが…まぁ九州からはフェリーが運んでくれるし大丈夫でしょう!
それよかチェーン外れて動けなくなるよりはマシと考えよう。
使わないものをバックの下へ、最後の荷物点検。
整ったところで伯父の家を出発し、帰りがけに長崎のカステラを伯母に届けました。
ここでお土産に…と焼酎をもらったのですが、フルサイズだったので重いw
SRXにかなり負担が…(^^;
伯母にも別れを告げ、いよいよ熊本ともお別れの時。
途中の道の駅 大津で実家用のお土産を購入し、初めて通る俵山峠を経由して別府港を目指します。
‐県道28号線(熊本高森線)‐
日本100名峠 に掲載されているのがこの俵山(たわらやま)峠。峠の頂上で風景が一変する…とのコメント。
実は去年気になっていたのですが、時間の関係で惜しくも立ち寄れず。今年はそのリベンジを兼ねて通ってみました。
今は県道にバイパスが開通して、旧道にあたる俵山は交通量が皆無になってしまったらしいです。まぁ交通量が無い方が私にとってはゆっくりできるので良いんですけどね(^^
登り詰めていく途中に風車が見え隠れ。最終日の九州は全体的に晴れのようです。良い景色(^^♪
南阿蘇が一望できる、少々路面が荒いですが気になるほどでもなく。熊本側から来るとずっと展望の良い道を走っていけます。
今日は視界もクッキリ。この景色ともお別れとなると寂しい(ノД`)・゜・。
荷物が重いと停車時も少し気を使う。。
風がそこまでなかったような気がしますが、風車は元気よくグルングルンと回っていました。交通量が少なくて景色も良い、のんびり走るには持って来いの道でした。
登り切った頂上にて。
ここから景色が一変して、狭小区間と急な坂を下っていきます。先ほどまでは長閑な牧場チックな雰囲気でしたが、今度は少し荒々しい山の景色になっていきます。
ただ景色が遮られる訳ではなく、ご覧の通り阿蘇山の噴火が見えます。今日はこの後南阿蘇を経由しようと思っているので、火山灰の風向きが気になる…。
表と裏で景色がガラッと変わる俵山峠。こちらが高森方面からの眺めです。先ほどと違うのが少しだけ分かるかと思います。
今度訪れた際にここも定番のルートとして入れよう(^^♪
そして今度は北上して南阿蘇を縦断します。
‐県道111号線(阿蘇吉田線)‐
南阿蘇パノラマラインを使って国道57号線方面に向かいます。
そして登る途中にあるいつもの撮影場所で南阿蘇の景色を一望。
最終日も暑いくらいに晴れてくれてよかった!冬用グローブが暑いのが唯一の失敗点?
いや、まだこの時期でも寒いところは寒いのでこれで正解かなー。
やっぱり九州に来るのなら夏よりもGWのが雨率が少なくていいのかなと思いました。最初に訪れたときはお盆過ぎの夏休み。殆ど雨だった記憶が…。。
まだまだ続く南阿蘇の道に向けて一休み。工具も積んで、伯母さんの家でもらった焼酎も積んで…。
行きよりはるかに重くなっている…(^^;)
別府港まではそんなに時間もかからないので、ゆっくり進もう。
そして登り詰めたところにて。今日も噴火が激しく、火山灰がすごい…。最初に来た時は道路にこんなに積もっていなかったのですが、今日はすごい積もっている。日によって全く違うんですね。
よーく見ると、これから下る方面へ火山灰が流れてるなぁ…(^^;
火山灰を避けて走りたいところですが、あまり寄り道をしすぎるとフェリーに乗れなくなってしまうので、そのまま突っ切ってしまいましょう。
少し走って、頂上で米塚の見納め。
初日に見た景色がきれいだったなぁ。今日は火山灰の影響で薄暗い。火山灰が積もった?
草千里ヶ浜から。ここからでも分かる、噴火の勢い。火口までのロープウェー、さらに乗馬の規制があったりとこの観光シーズンなのに痛手になってしまいますよね。。
期待通り、下山ルートは火山灰がすごいことになっている状態でした。雨よりタチが悪い状態で怖い…(*_*;
大量の火山灰と一緒にチンタラ走り、国道57号線に合流しました。火山灰がすごいと分かっていても、結構な数のライダーがいましたね。
ヘルメットからジャケット…そしてバックまで火山灰がこびりついてしまった…。
‐国道57号線‐
下山した時点でお昼ちょっと前。大きな国道はおそらくここが最後になるので、ここで人間も補給してしまいましょう。
親父がよく行っていた乙姫ラーメンに立ち寄りました。
・乙姫ラーメン
国道57号線の乙姫の交差点近くに、昔からあるラーメン屋さんです。親父が昔よく行っていた場所で、6年前に家族で来た時もここでお昼ご飯を食べました。
おばあちゃんと一緒に食べた思い出のラーメン屋さんでもあります。
九州ツーリングの締めくくり…ということで味噌ラーメンを頂きました。
濃すぎず、薄すぎず。適度なバランスが火山灰にやられた身体を癒してくれます。ここも去年食べれなかったのでよかったです(^^♪
店内のおばちゃんにごちそうさまと言った際に“前にも家族で頂きました”と“親父が昔よく食べていた”と伝えたら喜んでいました。
親父の顔を分からないけど、よろしく伝えといてね と言われ出発。最後に食べれて本当によかった。
値段も安いので学生にも嬉しい。…私は学生ではないですが。笑
・市ノ川駅
お腹もいっぱいになったので、少し消化しないといけません。
マップルを眺めていたら、ちょうどいい具合に休憩できそうな場所を発見してしまったので、阿蘇を去る前に鉄分も補給しよう。食後の運動と言う名の、鉄分補給。
JR九州 豊肥本線の駅です。国道が目の前に走り、周りには民家も多いですが、無人駅でした。
この駅のホームの後ろには、広大な阿蘇の景色が広がっていました。山の尾根はちょうどミルクロードになるかと思います。右側に走ればおそらく大観峰。
で、駅を散策していたら遠くから踏切の音。
ラッキーなことにちょうど列車がやってきました。ディーゼルの音とともに普通列車が登場。
阿蘇の景色を眺めながら走っていく豊肥本線。2両編成でゆっくりと阿蘇を走っていきます。
ホームから阿蘇駅方面へ。
待合所の椅子から阿蘇の景色をボーっと眺めて列車を待つ…そんなのもいいなぁ。魅力溢れる高原の駅でした。
ちなみにこの駅のすぐ近くにある“あそ路”という高菜めしの料理屋さんがあります。
かつて鉄道大臣が訪れ、それ以来郷土料理となったそうす。言わば発祥の地。なので市ノ川駅=高菜めし のイメージを持っている人も多いそうです。
食後の運動と鉄分補給も無事に終わり、そろそろやまなみハイウェイに乗って別府港を目指します。
-県道339号線(北外輪山大津線)-
通称ミルクロードを一気に駆け上がり、大観峰を目指します。先ほど駅から眺めていた山の尾根を走っています。
雲が見え隠れしていましたが、雨の心配はなし。牧場の景色を心に刻みつつ、走ります。
‐県道45号線(阿蘇公園菊池線)‐
県道45号線にスイッチして、大観峰へ。やはりGWということもあり、バイクの数が多い。南阿蘇が噴火していたのでこっちに流れてきたんでしょう。
さっきまで少しだけ曇っていた景色も、ここでまた晴れました。
・大観峰
この旅ではチェーン外れというトラブルがありましたが、それ以外は至って好調。SRXのO/Hしたキャブレターはとても調子良く、燃費も向上。前回と比べると約1.3倍の低燃費。
旅の相棒として、一回で長い距離走れるようになったので助かります^^
写真中央のギザギザが特徴的な猫岳。少しずつですが、阿蘇の山の名前がわかり始めてきたぞ…!
毎年1個ずつ覚えよう。笑
牛さんものんびりするような、広大な牧場風景は続くよ、どこまでも~。
高原風景だけではなく、荒々しい景色もあるのが阿蘇です。
名残惜しいですが、再び出発。
‐県道11号線(別府一の宮線)‐
やまなみハイウェイをひた走り、定番の長者原のロングストレートへ。ちなみにこの道に来る前に県道40号を経由しましたが、こちらは森林の中を走る道でした。
最後は初日に通った景色のいい場所に通じるのですが、個人的には牧ノ戸峠を越えるルートが好きかもしれません。
長者原に到着ということでロングストレートへ。今日はほぼ貸切状態!
初日はちょい悪風なおじさん3人組と一緒に写真撮ったなぁ。結局そこで教えてもらったライダードックとやらにはたどり着けませんでしたが…(;´∀`)
一体どこにあるんだろうか…。。これは来年の課題としておこう。
しかしここはクルマに負けじとバイクの数が多いです。こんなに天気が良ければ走りたくなりますよね。
長者原を後にして、いよいよ別府港まであと40kmくらいの位置までやってきました。九重連山を一望できるスポットにて。
やまなみハイウェイが流れていたため、思ったより早く別府港に到着できそう。
北海道を思わせてくれるような景色!
富良野か美瑛と言ってもだませそうな写真だ。笑
早く別府港に到着したら温泉か市内観光でもしよう。
道の駅 ゆふいんで家族に好評だった別府のお茶を購入し、由布岳のいつものスポットへ。やっぱり九州ツーリングと言えば、この場所で始まってこの場所で終わる…。
日も傾き始めて、いよいよ終わってしまうんだなぁと実感。
由布岳からの眺めは抜群で、今まで通ってきた道がよく分かります。そう言えばいつもこのあたりは通過してしまうので、たまにはここをゆっくりしてみようかな。
熊本側では大分雲が多かったですが、こちらは雲一つない青空でした。由布岳がきれいです。
来年もまた会えるかな…?
その後は別府市街に向かって走らせ、フェリー出航の約1時間半前に市街到着。
で、時間も余ったのでどうしようかと考える。去年は温泉に入りましたが、今年は別府港を一望できる展望所で最後の九州見納めとすることに。
‐国道500号線‐
市街から一気に駆け上がる急坂を登り、国道500号へ。
そしてこの眺め!
この写真では分かりませんが、温泉の煙が街のあちこちから出ていました。さすが温泉の街、別府。
遠く四国まで見えるかなーと思っていましたが、見えず。
さらに時間が余ったので、近くにあるご当地メニューなるものを食べて出港に備えよう。
・岡本屋
立ち寄ったのは展望所からすぐのところにある、岡本屋さん。
別府温泉ならではの景色。
その蒸気で蒸されたあるものを頂きます。
その名も地獄蒸しプリン( ´∀`)
疲れたときには甘いものに限ります。うまし( ´∀`)
いよいよ夕暮れが近付いてきました。そろそろ別府港に戻るとします。
・別府港
来た道を戻って別府港に到着。
ここに来ると九州の旅も終わりだなーって感じますね。
九州を走りきってくれたSRXはいつもにまして凛々しく見える。それと重い工具と焼酎を乗せてよく走りきってくれた。
残る大阪からの帰り道もよろしく。(^^ゞ
やまなみハイウェイに日が沈む。日が完全に沈んだ頃にフェリーは出港します。
ここに来て一気に思い出が甦る(;´Д⊂)ブワッ
近くのコンビニで次の日の朝ご飯を購入し、船内道具を取り出す。
そして受付で関西行きの紙を受けとり準備はバッチリ。行きは九州と書かれた紙に輪ゴムが着いていましたが今回はありませんでした。
なのでタンクバックに挟んで出港を待ちます。
受付から戻ってくる途中に、6日目に神崎鼻とたびら平戸口駅でお会いしたNC乗りのライダーさんと再開しました。
最終日も同じようなルートを走り、九州最終日を満喫したそうです。そしてこの方は実家が北陸にあるらしく、そのついでに北陸経由でまだ旅を続けるそうです…!笑
これぞロングツーリング(゜゜)
2週間ほどの旅をしているので、九州はまだ前半戦ってことですね。うらやましい(^^ゞ
最後にフェリーの前に記念の写真を撮らせて頂きました。
ありがとうござましたm(__)m
お話しているうちに、太陽に変わってお月さんの登場。乗船準備ができたので、フェリーに乗り込みこの日の走行終了。
念のため重くなったバックは取り外しておきました(^^;
すぐに大浴場で汗をとり、火照った身体を冷やすために外に出てみました。
夜景撮影していた先ほどのライダーさんといよいよ九州とお別れですね~と話しながら、出港時の恒例である紙テープの光景も見ていました。
ようこそ別府へ
この看板を2日目の朝見て、そして7日目の夜に見て終わる。フェリーはゆっくりと別府港を離れていきました。
程無くして定刻通り出港したフェリーは明日の早朝に大阪南港に到着します。
さよなら九州、またいつの日か( ´∀`)/~~
九州最終日も天気に恵まれた1日でした。
阿蘇の大自然、そして火山灰…今日はダイナミックな九州を直に感じた1日でもありました。
明日大阪から神奈川までを一気に走るので、バイキングでお腹いっぱいに食べてゴロゴロして就寝。
いよいよ次回で最終回です…!
走行距離:235km
平均燃費:27.4km/ℓ
つづく
コメント
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SomeDayさん、こんにちは。
ついに九州を離れられたんですね。無事の帰宅をお祈りいたします。
いや~~、何度も言うようですがSRXいいですね~!
青い空、白い雲、新緑の緑、そして真っ赤なSRX。ほんっとに綺麗です!!
俵山でのSRX、長者原ストレートでのSRX、由布岳バックのSRX、自分も2011年に似たようなコースを走っていたことを思い出しております。
自分が乗っていたSRXは黒でした。前輪16インチになじめなかったのと、快適速度域が60~70km/hと若者向けに高めに設定されており、ストレスを感じVoltyに乗り換えてしまいました。しかし、SomeDayさんのリポートに出てくるSRXを見ると、もう一度載ってみたい気にさせてくれます。 ではでは・・・
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moumoushpさん
こんばんわ^^
ついに九州を離れてしまいました…(ノД`)・゜・。
楽しい時間というのはあっという間で、1週間が本当に早く感じました。道中トラブルはあったものの、何とか九州を走り切ってくれたSRXには感謝です(^^ゞ
ありがとうございます!
一人旅なので、停まりたい場所で写真を撮りつつ、のんびりとやまなみハイウェイを初め阿蘇の道を楽しませて頂きました。
黒色というと、黄色いラインの入ったカラーリングでしょうか?
私も前16インチという車種は初めてでしたが、他にロードバイクの経験が無かったためすんなりと受け入れることができました。逆に17インチに乗ると、おっ!と思うことがあります。笑
自分でもここまで長く、そして旅バイクとして乗ることになるとは思ってもいませんでした。
高速域が苦手だったり、振動がひどかったりと色々ありますが、単気筒の軽い車体はシンプルで乗りやすいとつくづく感じます(^^♪
そのように言ってもらえてとても嬉しいです^^