【スーパーカブ 1代目】さよなら、カブ

HONDA スーパーカブ(1代目)

カブのお話。

原付時代から付き合い続けてきたカブ。思えば乗り始めて5年。
当時は原付の免許を持っているだけで少しだけ優越感?に勝手に浸っていた高校時代。身分証明書が“免許”ってだけでものすごく優越感に浸れたのを覚えています。

初めて免許を取ったのは高校に入学して、1年が経とうとしたとき。入試の日が平日休みなのでここしかない!と中学受験が終わって速攻で買った本で猛勉強。
問題集と教科書で猛勉強。勉強しても全く苦に感じなかったなぁ。

やるだけやって、早朝の免許センターへ。朝早い時間から裏講の呼びかけやってたり、独特の雰囲気に圧倒されつつも試験会場へ。

マークシート50問の問題を合格点ギリギリですり抜けて見事取得!
自分の受験番号が掲示板に表示されたときの喜びは今でも忘れられない^^

友達と一緒に行って(最初は2人で、向こうで偶然1人に遭遇)、合格率は2/3。若干気まずさもありつつ原付講習を受ける。
小さい頃ポケバイをちょこっと乗ったことあったので、乗ったことある人に手を挙げて講習を受けましたw
結構乗った人いるんだな~なんてのん気に思っていました^^;

そしてついに原付デビュー。
最初のバイクはもちろん、カブ。

当時は親父が遊びで弄っていたカブで、武川製ボンバーマフラーにスプロケット交換。そしてカブラ風にフェンダーカット。どー見ても普通じゃないカブが最初の相棒でした。

カブ 1


カブのアイデンティティでもあるでっかいキャリアはカットされ、黒に。そしてレーシーなマフラーも付いていて、あのビジネスらしさはどこへやら…っていう仕様でした。
当然スクーターしか頭に無かったので、最初はカブ特有のギアチェンジに大苦戦^^;
ブレーキも足だし、かなり苦戦しました。むしろセンタースタンドを立てるのすら危うかったかも。。

そんなこんなでスタートしたバイクライフ。まずは自宅から駅、と徐々に距離を延ばしていくことに。

もう時効?かと思いますが、高校まではたまーに内緒でカブで行ったりしていました^^;笑
当時のスクーターにはない楽しさに段々とハマっていくことになります。

でも遠出という遠出はバドミントンのラケットのガット張替えに行ったくらい。片道10kmにも満たない距離。
ツーリングというツーリングにも行っていませんでした。

高校最後の春に好きな人に告白した際にもカブで乗り付けたなぁ。結果は想像にお任せしますが、見守ってくれました…笑

でもカブの魅力にハマりつつあった自分は、高校の最後の春休みにはカブを分解して全塗装をしました。これが一回目の塗装。
色はビジネスブルーからブラックへ。初の分解は親父と一緒に。
塗装の知識もゼロに近かったので、クリアー塗装もせずにラッカースプレーのブラックを吹き付けただけ。

少しづつ知識を付け、自分で塗装もやるようになります。バイト代を使って少しずつ仕上げていきます。大学帰ってから塗装していた頃もありました。
今とあんまり変わっていないですが…笑

カブ 2


良く見ると塗装の粗がひどかったですが、元が濃い目のブルーって事と、上がブラックなのでそこまで目立たなかったという。。
プラスチック面にも塗装。シルバーとブラックのストリートカブを目指して作った最初の塗装。

そこから大学へ入学し、いよいよ本格的にバイクの世界へのめり込むようになります。周りにはクルマやバイクが好きな連中ばかり。高校のときはちょっと詳しい部類だったかもしれなかったですが、ここにきて世界の広さを痛感w

そして夏には念願の中型免許を取得し、カブも50ccから75ccへパワーアップされます。キタコのライトボアアップキット。
ノーマルキャブレターで吸気はイマイチでもトルクが上がってますます楽しくなってきます。ちょっと弄っただけですぐに実感できるのが4ミニの面白いところ。

カブでのツーリング写真。
周りのみんなも原付です。これは確か箱根峠で撮った写真。
この後元箱根のカーブで転倒することになり、私は肩を痛めますがカブは何事もなかったかのようにエンジンがかかる。
ここでタフさを再確認。

カブ 8


ツーリングをしたりと、活躍していたカブ。
しかし、ネットでカブの改造を見ているうちに改造にハマリだし、貯めたバイト代でカブパーツ専門店の東京堂へ。初めてみるパーツを現地で合わせつつ購入していきます。バイト代の中でやりくりするのが楽しかったなぁ^^

余談ですが、次に日にウイルス性胃腸炎でダウンしましたが…。
おそらく防寒対策が万全じゃないのと、年末の疲れが一気にきたのでしょう・゜・(ノД`)・゜・

で、自分なりに考えたカスタムがこちら。新横浜で年末に撮影した一枚。

昔の記事を引っ張り出してみましたが、何だか適当な記事ばかりで恥ずかしい限り^^;

カブ 3

ダブルシートにライトバイザー、サスペンション…
とにかく自分がイメージしていたカブに近づけるようにやってみました。

カブ 4

今見るとこのスタイルもなかなかいいかも。カブラカウルの端にはメッキモールを付けてちょこっとだけ演出。我ながらいいアイデアだったと思っています(^^ゞ

カブ 5

当時家にあったバイクと撮影。
DT250とカブ、そしてスズキのコレダ。これは一時期あったスズキのビジネスバイクです。ギア付き4速が面白い(^^♪
この頃からビジネスバイクのすばらしさを感じ始める。

カブ 6

後にキャブレターも買って完成形に。オークションで4,000円弱で購入したキャブレター。
マニホールドの長さが短いモンキー用だったので、変換アダプターをつけて斜め出し仕様に。ガスケットもハガキを使って自作したなぁ。
パワーフィルター装着で小僧仕様。かなりパワーが上がりました。

カブ 7

しばらくはこの状態で走ります。もう乗るのが楽しくて、とにかく毎日通学で使うので乗っていました。ダブルシートになったので、当時の彼女さんを乗せて夜の大学近辺を走ったり、近くの山へ行ったり走りに行ったり…
まさに青春の大部分を一緒に過ごしてきました。

ダブルシートだからって2人乗りしたはいいものの、ステップがなくてちょっと辛そうでしたが念願のタンデムができたので良しとしましょうw

大学の近くの裏山での一枚。

カブ 9

大学まで通学する際ももちろんカブが大半。当時はSRXもなく、親父のDT250のみ。
で、手軽に乗れるカブでふらーっと大学まで行っていました。バイパスの流れにも余裕で乗れるカブは快適そのもの(^^♪

周りのみんなと原付ツーリングしたり、時には林道アタックしたり…
かなり無茶をさせましたが、何もトラブルなく毎日走ってくれました。17インチにトルクフルなタフエンジンで大抵の林道はクリアできるのもカブのすごいところでした。

大学までバイクで行かない日も駅まではバイクだったので、ほぼ毎日フル稼働。

そんな中、一つ問題だったのはフレームの歪み。
高校生のときに電柱にぶつけてどうやらフレームが歪んでしまったようで。ハンドルを離すと左側へ傾いていく…。
おかげでタイヤは片減りし、心なしかハンドルを取られるので少しだけ疲れる。

こりゃいかん
ってことでオークションでフレームを購入。色々と部品も付いていたので、ここで一度マイナーチェンジを。
カブのレッグシールドも一緒にもらえたので、一度付けてみます。これがかなり快適でそのまま採用されます。

購入したフレームはしばらく眠って、後に塗装されます。
このフレームはC50のフレームでした。埼玉県まで取りに行ったなぁ。

カブ 11

カブ!らしさを強調するレッグシールド。冬だったので付けただけですぐに実感。やっぱり風を感じないだけでも全然違う。

カブ 12

奈良の友達とカブでヤビツ峠行ったり、

カブ 13

YAMAHA MATE80と走ったり。
当時はビジネスバイク決定戦とか言って遊んでいました。シャフトドライブ機構のメイトにチェーン駆動のカブ。
姿は似てても全く違うバイクで面白かった。

カブ 14

当時の私のもう一台の相棒であったRA125用にビール箱護送をしたりしました(笑)なんでも積めるカブならではの技。そして似合ってる。

カブ 16

いい加減に鉄くずに戻りそうだった眠っていたフレームの移植。これが2度目のフレーム塗装。時間が多くとれる夏休みに一気に行いました。

少しだけ知識を付けて、アクリルウレタンにクリアーを吹いて少しレベルアップ。当時はお金がなくて豪華なスプレーがなかなか買えなくて。なけなしのバイト代を集めて安く・きれいにをモットーに考え抜いた結果でした。

当時はポップな感じにしようと思っていたのと、他のカブとかぶりたくないってのと、さらにリトルカブの水色がきれいだったから。そんな発想から水色をチョイス。
でもツヤがなかったなぁ^^;

カブ 17

2回目となると我ながら手つきも慣れてきた感じ。塗装の楽しさに目覚め始めたのもこの頃。
シールドを付けて完成形。これは平塚美術館で撮った一枚。

カブ 18

そして前々から感じていたダブルシートの長さ。キャリアを付けると車体がかなり長く見える。
どうも70cmシートだと気持ち的に長い。
もちろんタンデムするにはちょうどなんでしょうけど、ボックスをつけたりすると気持ちちょこっとだけ長い気が。もう少し短い66cmってのを買えばよかったかな~
なんて思ったりしつつ。この部分だけはどーも気に入らなかったので、ノーマルに戻しました。そこで短いダブルシートを探して付けようと感じていました。

カブ 19


ノーマルに戻ったので、でっかいキャリアを付ける。無敵の純正キャリアは何でも乗る。さすがカブ。

カブ 20

これにでっかいホムセン箱を取り付けて、路線は快適方面へw

やっぱりでかいキャリアは最強ということを再確認しました。カバンも丸ごと入って、雨には無敵。長靴、カッパ、レインコートを入れてもまだ余裕。そして圧倒的な感抜群。駐輪場でも目立つw

しかし、大学でパーツを盗難されてしまい、マフラーとサスペンションがノーマルに。しかし車体は残っていました。それだけでも救いで、何とか残ってくれたのかな?と思ってます。

普通だったら車体丸ごと取られるのが普通ですが、車体が無事でした。友達の軽トラに輸送してもらい、パーツを借りて無事帰宅。バイク部の友達だったので、車庫にあったカブのマフラーとサスペンションを借りることができました。
助かりました^^;

そこからは特に弄らず、ひたすらに乗っていました。大学4年で研究室もピークになってきて、余裕も無くなってきたので^^;
SRX250が手元に来てからはツーリングに行く機会は少なくなってしまいましたが、やはり街中やチョイ乗りの相棒はカブ。そこは譲れませんでした。

でも久々に原付ツーリングをしよう!
ってことになって、決行。大学4年の11月には秋の西伊豆スカイラインへ。
久々の復刻版 原付ツーリングでした。非力だけど見える景色が違ってそれがまた面白い^^

カブ 21

横浜をブラリするのはいつもカブ。カブじゃなきゃブラリできないってのもありますが…^^;

カブ 22

でかい箱も似合ってしまうのがカブ。結構このボックスを取り付けている人って多いんですね。水色の車体カラーがアイリスボックスと似合っている…ような?

カブ 23


キャブレター弄ったりしても燃費は60km/ℓ 余裕で走ってくれるポテンシャルでお財布にも優しい。タイヤも耐久性のあるタイヤで、チェーンはチェーンカバーに覆われてそこまで消耗しない。

機能的な問題で強いて言うなら、フロントのボトムリンク式サスペンションくらい。フロントブレーキをかけるとハンドルがググッと上に上がるのはカブのアイデンティティの一つ。
それからブレーキの効きがイマイチだったことくらい。

それを差し引いてもプラス要素ばっかりなのであまり気にはならないんですけどね。

社会人になっても最寄駅まで私を最速で運んでくれていたカブ。調子は常に絶好調で、不具合知らず。
ブログに登場しないのはそれも理由に挙げられますが、何よりトラブルが全くない。さすが熟成された設計。

入社してから色々と大変な中、カブに乗っているときは楽しい時間。どんなに疲れていても、カブに乗れば元気が回復します。
もうすぐ20,000kmだし、それを境にきれいに塗装し直してやろう。

カブ 24


そー思っていた矢先に通勤途中で事故に遭ってしまいました。

朝の通勤時間での事故。左側面からの追突でエンジンを始め、キャブレター、フレームがやられてしまいました。私もカブも大怪我をおい、初めての入院。

カブ 25


帰ってきて見たカブを見たときは声が出ませんでした。

カブ 26


曲がってしまったフレームに粉々のキャブレター。当時の傷跡がくっきりと残っていました。

身体の調子が良くなってからカブを直そうってことで、キャブレターをノーマルに戻してエンジンをかけてみると…かかった!

でもシフトペダルのところからかなり強い衝撃で曲げられてしまったようで。
いつエンジンがおかしくなるか分からない状況で乗っていくのも不安だったので、最後はお別れをすることになりました。

その最後に撮ったカブの写真。
足回り、キャリアは奈良に住む同じくカブ乗りの友達が引き取ってくれました。使ってくれる人がいたほうが私も嬉しいですしね。

カブ 27


フレームとエンジンだけになって、最後は使用したいという方の元へ。使ってくれる方がいる方が私も幸せです。
別れ際に見たカブの姿を見て、色々な思い出が走馬灯のように思い出してきました。。

カブ 28


走行距離自体は18,300km。カブの世界じゃまだまだですが、一緒に過ごしてきた5年間は走行距離以上のものがありました。
カブが最初のバイクじゃなかったら、こんなにバイクにハマっていないだろうし、ブログも書かなかったのかなー
なんて思います。途中他のバイクの入れ替えはありましたが、カブだけは不動の1号機として雨の日も、風の日も活躍してくれました。

青春の思い出がたくさん詰まったカブ、その思いは2代目へ引き継がれます。
移植した部品を元にまた私の足として活躍してくれています。

結局移植した部品もライト、ウインカー、電装系…等々
細かい部品ですが、まだまだ使えるので使っていきます。

というカブのお話でした。

写真の整理をしていたらかなりたくさんの写真があったのと、いつも一緒に走っていたんだ
と思い出してきました。

いつも自分の無理な運転や改造に付き合ってくれたカブに心から感謝したいです。

たくさんの距離を走ったという訳ではないですが、かけがいのない思い出を作ってくれたカブ。
一生忘れられない最初の相棒でした。

カブに一度乗ったら、またカブに乗る…っていう言葉?もあるように私はまたカブに乗ります。
最初のバイクがカブで本当によかったです。

おそらく初代カブ75に関して書くのはこれが最後になるかと思います。

たくさんの思い出をありがとう。

おわり

コメント

  1. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    おぉぉぉっ!、スクーピー&スクーピー(^_^)v。
    あっ、スマン、カブ記事だったな(笑)。

    高1で免許かぁ・・・、いいな。
    俺は高校卒業前に取ったよ。しかも原付から。
    んっ!?。っていうことはSomeDayくんも『原付』って言う文字が免許証にあるんだな。

    カブに箱を積みだした時点から、カブマニアの世界に入ったんだね♪。
    カブって、なにやっても似合うんだよなぁ。

  2. SECRET: 0
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    コレはスゴイw
    私は高校二年生で、ごにょごにょでXJ400に乗り始めたのが初めでした。

    こんなに、愛をもってバイクを乗り続けられるのは素晴らしい事だと思います。

    私は、カブは学生時代年賀ハガキの配達のバイトで2-3回でしょうか
    その時には既にバリバリと、普通自動二輪やらに乗っていたので
    パワー不足だなーなんて思ってましたが、燃費、タフさ、コストパフォーマンスには目を見張るものが有ります。

    改めて、カブの素晴らしさを感じました!

  3. SomeDay より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    きゅーりパクパクさん

    そーなんですよ^^
    キャブレターとインジェクション。全く性格の違うバイクでした。そして燃費もよかったです(^^♪

    原付という小さな文字が免許証の端っこに記されています。小型特殊がないので、オールコンプリートの道は閉ざされてしまいましたが…^^;

    箱に燃費、どれをとっても文句のないカブに出会ったところからその世界に踏み込んでしまっていたようです。
    田舎、都会、荷物…昔の風景にちょこっとあるようなカブはすごいなぁとつくづく思います。
    きゅーりさんも一度はカブの世界へ…いかがでしょうか?笑
    …きっとハマりますよ。。

  4. SomeDay より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    ユキムラナガレさん

    高校生で中型ですか!まさしくモテる定番ですねw
    原付何て足元にも及ばない^^;

    伝説の郵政カブですか!パワースタンドに強化された足回り。まさにプロのバイクですね。私も一度は乗ってみたいです。
    本当にタフなんですよね。特に荷物が重ければ重いほど力を発揮するっていうのも面白いです(´∀`*)

    実は新聞配達ようのカブもかなり熟成された頑丈さで、巷ではツアラーとの噂も…。大型バスケットのようなものを普通のバイクに欲しいと、特にツーリングをしていて思います^^;

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