【PEUGEOT205GTI】シート交換 前編

PEUGEOT205GTI

前回のレストア記の終わり際に書いた、プジョー205のシート交換について。
え?また?ってな声が聞こえてきそうですが、またです。笑

シトロエン BXのシートが取り付けられている我が205ですが、内装の赤色と合わせたシートのが室内が統一感があるな~とか、もう少しホールド感のあるシートがいいな~とか色々思うことも増えてきたので、この度交換を決意しました。
もちろん今のシートに不満はないのですが、挙げるとすればフカフカのシートは少々走りたいときにホールド感が足りないと感じることです。純正はセミバケットのようなシートだったのですが、状態がひどかった…(^^;)

購入(落札)

と言うことでしばらくBXのシートで乗っていたのですが、オークションを眺めていたらプジョー206のシートが一式出品されていました。値段もそんなに高くないので購入してみました。

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こんな状態でシート一式、リアシートも含めて相当な大荷物で到着しました。リアシートは正直賭けです…(^^;

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状態はまずます。特に破れ等も見当たらないので、商品としては問題ありませんでした。さて、問題はこれをどうやって着けるか…。
ってか思ったよりシートがでかいな。。まぁ同じハッチバックの206と言えど、設計はその時代にあったものになっているので室内も広くなっています。そうなりゃシートもでかくなるわけですよね。

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まずは現状から。
シトロエン BXのシート。フッカフカで座り心地バツグン、ソファのようなシートです。これが長距離を走るにはかなり重宝しています。
運転席側が若干ヘタって来ましたが、まだまだ問題ない範囲。早速外していきます。

シート取り外し

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シートを外すにはレールを締結しているボルトから。トルクスレンチが多くてちと面倒(^^;

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外したらシートレールを比較。左側がBX、右側が206のシートレールです。シートを前後させるレバーの形状、そして何よりシートレールの幅が違います。うむ…これは一筋縄じゃ着かない予感…(^^;)

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206のシート下側を除いてみます。
BXと比較するとレール幅は206のが広い。つまり206のレールはそのまま使えないということ。そして206のシートにはBXのレールは着かない。

本来ならば…
BXのシートレールを206のシートへ装着

できればそのままポン付けの交換が可能だったんですが、そうもいかないことが判明。何らかの加工が必要ということになりました。

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206のレール取り付け部の幅をBXのシートレールの幅に合わせる為には、プレートなりで取付け部を作製することが必須となります。そこで取付け部を延長する為に、ホームセンターで購入してきたプレートを使います。

鉄製で厚みは5mm。強度としたら十分。コイツを使ってレール幅を調整し、BXのシートレールを取り付けていきます。

プレート加工

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金の卵 レヂトン(ステンレス、金属用)

当然こんなに長いプレートは不要なので、グラインダーでカットして必要分だけ使います。グラインダーの鉄をカットする刃が無かったので、“金の卵”こと金玉も一緒に購入。笑
どのくらい消費するか分からなかったので、とりあえず2枚。

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206のシートにプレートをボルトで固定して必要な分を線引きしていきます。BXのシートレール幅に対応できるようになればいいので、それに合わせる位置に線を引きました。

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ガーッと火花を散らしながらカットしていった結果。最初は親父がしているのを見ていましたが、結構火花が散って怖い…(^^;)

プレート取り付け

カットしたプレートの前側。

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そして後ろ側。ちなみに前側のプレートが小さいのは、固定するボルトが1箇所だけだったから。後ろ側の固定部分は2箇所あるのですが、前側は1箇所のみ。その為、プレートも小さくなっています。

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カットし終わったプレートをボルトで本締めするとこんな具合に。これでBXのシートレールを取り付けることができるようになりました。

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プレートを取り付けた後はシートレールを取り付けます。レールとシート取付け用の穴の位置にはピッタリは来ないので、レールを当てながらプレートへの穴位置を決定。ドリルを使ってプレートに固定用の穴を開けました。

レールを固定するボルトはM8。これは実際にシートとレールを固定しているボルトです。

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シートを車体へ取り付け

完成したら、とりあえずレールを取り付けて車体へ。

レール幅は従来の通りBXのものを使っているのですんなり装着できました。これが205に206のシートを取り付けた姿…!

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とりあえず取り付けた第一印象は、車内の赤いカーペットと合っていて室内の調和がとれた感じ。そしてちょっとスポーティーな雰囲気が出てきた。

肝心の操作性等について。
206のシートレールの幅が広いということで、シート自体が大きいということになります。その為、他部品への干渉などが気になってきます。

まず干渉する箇所は…ドアのポケット。しかし干渉は無し…というよりもまだ少しだけ余裕がある。干渉しないのでドアも正常に締まってくれました。

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…が、サイドブレーキのカバーにシートレールに干渉してしまう為、カバーを外さねばなりません。これは想定外…(;´Д`)

サイドブレーキがある側にプレートを挟んでいる為、サイドブレーキ側が狭くなってしまった様子。シートを前後する際にカバーが干渉して操作できない状態に…。

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カバーが着けられないだけで、サイドブレーキカバーを外せば解決します。
しかし、やっぱりカバーは欲しいってことでしばらく考える。



それならばシートの左右を交換してみては?と。
今の状態では、サイドブレーキカバーは取り付けることはまず不可能。サイドブレーキ側にプレートがあるので、このプレートがドア側にあればサイドブレーキ側に余裕が生まれる…まぁものは試しでやってみます。

早速シートを取り外す。これだけやっていると段々と慣れてきます。笑
ついでに普段は掃除できないところのゴミも吸い取っておきました。

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そして取り付け。
ステーの位置はそのままで交換です。206に備え付けられているエアバッグが外側に着いているのが逆に着いている証拠です。笑
そして先ほどサイドブレーキ側に付けられていたプレートがドア側に来ています。

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先ほども問題なかったのですが、シートを前後するレバーは特に干渉しませんでした。普通に前後に操作できます。
写真の上にちょろっと写っているコネクターはエアバッグ用です。205が販売されていた時代にはエアバッグは無かったので、当然意味無し。笑
邪魔なのでシートに括り付けてあります。

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シートの倒れ具合を調整するレバーは内側に来ています。これは普段ドア側にあるものだからちょっと違和感。乗り降りの際にシートを倒すのがやりくくなりましたが、サイドブレーキカバーが付けられた方がいいので、まぁ良し。

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同じようにもう片方のシートにプレートを切断して取り付けていきます。やり方は先ほどと同じ。
こちらは運転席なので、シートの高さを変更できるレバーが着いています。

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かくして装着完了!
パッと見は左右逆に着いているのが分かりませんが、よーく見ればサイドブレーキのところにレバーが着いているのが見えるかと。。

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左右逆にした効果としてサイドブレーキカバーへの干渉はなくなり、ちゃんとカバーを装着できます。
エアバッグは特に作動しないのでこれでOK。笑

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プレートはドア側に取り付けられているので、ドアを開けるとこんな感じに見えます。
このままだとプレートがむき出しで危ないので、形がちゃんと定まったら溶接なりゴムを取り付けるなりしないと。とりあえず暫定的にこれで。

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シートレバーサイドカバーのところにあるので、人を後ろへ乗せる時はレバーを引けばシートを簡単に倒すことができます。初めて見る人からしたらシートが勝手に倒れると錯覚するかも…。笑

ただし、日本車みたいに倒れるのと同時にシートは前にはいかないので、レバーを引いて前に出す必要がありますが…(^^;

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暫定的に取り付け完了。
しかしまだまだやるべきことがたくさん…。着くには着きましたが、ひとまずここまで。しばらくこの状態で乗ってみての改良は後編に続きます。

つづく

※シートのステー加工等を行っていますが、必ず自己責任の上で作業してください。

前編/後編

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