九州上陸4日目。
長崎は平戸を目指す1日です。
この日も予報では天気があまり良くない…とのことでしたが…。
・1日目 (神奈川~大阪南港)
・2日目 (別府港~阿蘇~高千穂)
・3日目 (高千穂~天草~熊本)
・4日目 (熊本~鹿島~熊本)
・4月29日(水) (熊本~雲仙~佐世保~平戸)
前日調べたところによると、長崎は夜に雨が降るそうで。
ただ今回の目的は長崎がメインと言っても過言ではないので…雨が降る前に到着するプランで行きます。
伯母の家を6:00に出発。
熊本港から昨日走った雲仙行きのフェリーに乗ります。本数がかぎられていたのですが、運良く高速フェリーに乗れました。
・熊本港
およそ一時間弱、バイパスを走り時間通りにフェリー乗り場に到着。
辺りを見回してもバイクは自分だけのようです。予報が悪いとやっぱりでないですもんね(;´Д⊂)笑
予報では1日中曇りとのことでしたが、見事な晴れ!
長崎に向けていざ出港!
一昨日走った天草半島くっきり見えます。あの辺がチェーン外れた場所だな、遠くてもすぐ分かる((( ;゚Д゚)))
多分一生忘れないだろう…。
見慣れた阿蘇の景色が段々と小さく、そして霞んできました。海上の水蒸気で何だか幻想的な景色に。
そして振り返ると…今度は雲仙岳のお出まし(^^)
見事な晴れっぷりで、昨日はイマイチ霞んでいた雲仙岳もくっきり。
この晴れが続いてくれれば、この旅で一番見たかった九十九島の景色もバッチリ見れそうです。
出港からフェリーに揺られること30分。
高速フェリーなので値段は倍しましたが、時間は半分。昨日使った有明フェリーも良かったのですが、あそこは行くまでに時間がかかるので今回は熊本港発のフェリーを選択しました。
ちなみに雲仙と熊本を繋ぐフェリーでで感じたことは、バイクが下船口手前に固定されることです。そのおかげで乗るときも一番で、出るときも一番。
大抵は乗るのは一番ですが、出る時は最後…というパターンが多いですからね。何だか得した気分です( ´∀`)
入口に固定され、着岸を待つ。
…
無事到着。
まずは市街でガソリンを給油し、目の前にそびえ立つ雲仙岳に向かいます。
‐県道207号線(千本木島原港線)‐
別名“島原まゆやまロード”と呼ばれる、雲仙岳を目の前に走る絶景道路です。ただこの日は通行しているクルマはほとんどいませんでした。
さ、登ろう。
昨日のモヤモヤした天気を吹き飛ばすかのような良い天気。山登り日和。…バイクがですが( ´∀`)
全線2車線で整備された観光道路なだけあって、景色良し、道良しでした。
でも良く見るとタイヤ痕がかなりありますね。夜はそれなりに賑わってるんでしょうな。
グニャーっと適度なカーブを走り抜けつつ、雲仙岳を横目に走ります。
雲仙岳の中で一番最高峰の平成新山。平成にかけてできあがったので平成新山。そして長崎県の最高峰の山でもあります。
雲仙岳を横切った後は、有明海に飛び込むような急斜面を下ります。水面からの反射が眩しい( ´∀`)
これを例えるならゆずの“夏色”が流れてくる感じで。笑
下って国道57号線へ合流。しばらく走って仁田峠循環道路に入ります。
-仁田峠循環道路-
道路が全線に渡って左回りの一方通行となっている道で、雲仙岳を間近に感じながら走れます。
走り始めは新緑のなかを走っているので、なかなか展望は開けませんが…
展望所からはこんな眺めでした。
平成新山がくっきりと。
…にしても全くもって雨の気配がない。…むしろ暑い(・・;)笑
今日の目的地はまだまだ先の平戸です。天気がどうなるか分からないので、日没前には宿に着けるように走りたいところ。
島々がたくさんある長崎県。ここからでもその島々が少し見えます。日本地図で一番形が書きにくく、形が分かりにくいのも長崎県でした。笑
ぐるっと四方が雲仙岳に覆われているこの場所は気持ちいい!
走ってきた道を眺める。他にもライダーは3~4台ほど。
ここで初めて地元のナンバーより他県のナンバーを多く見かけました。ちょっと嬉しかったり…笑
自然を満喫した後は、国道に合流すべく良さそうな県道へ。
-県道128号線(雲仙千々石線)-
予想は見事に的中し、このグネグネ具合。笑
舗装したばかりのようで、道も素晴らしく走りやすかったです。
まゆやまロードしかり、長崎はどれも猛者ばかり…これは期待できる…!
下った後は国道に沿って進みます。
-国道57号線-
地図を確認するために一休み。
長崎と言うことで教会がありました。でもその協会の前にトラックがやって来て、何やら荷物を搬入…、
どうやら今は倉庫として活躍しているようです(・・;)笑
中には段ボールらしきものが大量にありました。かつての教会はまさか倉庫になっているとは…!
それだけ普段の生活の景色に溶け込んでいるという証拠…?
諫早市を過ぎ、国道を流します。しかし暑さと朝早く起きた影響なのか、眠気が襲ってきました(;´Д⊂)笑
なので、吸い込まれるようにして駅へ。笑
・千綿駅
JR九州 大村線の一駅です。
チラチラ左手に路線が見えていたので、もしやと思い立ち寄りました。
立ち寄った駅は木造駅舎の優しさが全面ににじみ出ているような、そんな雰囲気でした。
タイミング良く特急も登場。青色がこの景色に映える。
昨日の小長井駅に続き、引き続き海の見える駅シリーズ。ここは過去に一度駅舎の建て直しをしたそうですが、木造の良い雰囲気を残したまま改築されたようです。
その良さは駅に着いた途端にどことなく匂ってきます( ´∀`)
ホームに出て大村湾を眺める。潮の匂いが良い感じです。
水色と青色の椅子が木造の駅舎に良く似合う!地域の人が大切にしている駅ってことがよく伝わってきます。
九州と言えば木造の駅舎。今年も寄れてよかった。この雰囲気、素晴らしいです。
愛媛県にある下灘駅みたく、ホームの向こうには海!といったシチュエーション。
穏やかな海を望みます。
海と言うより、湖のような静かさでした。
その静さをかきけすようなディーゼルの賑やかな音ともに鈍行到着。ちょうどタイミングも良かったみたいです。
眠気も覚めたので、再び北上開始。
こんな感じのシーサイドロードをひたすら走ります。
2014年の青春18きっぷのポスターにも選ばれた千綿駅。この素晴らしさは選ばれるわけですね。
ちなみに千綿駅を調べていたら見つけたHP。流れる動画、ホームページのデザインと素晴らしいかったです。時間がある方は一度見てみると面白いかもしれません。
次の都市は佐世保。ご当地グルメとして有名な佐世保バーガーの生まれの土地です。
お昼ご飯は佐世保バーガーと決めていたので、今日はちゃんと食べます( ´∀`)笑
…が、佐世保に入ったもののイマイチ佐世保バーガーのお店が見当たらない(・・;)
ぐるぐる回っても一向に分かりませんでした(;´Д⊂)
・石岳展望台
諦めて適当に走っていたら、クルマの流れに乗せられて南九十九島が一望できる展望台にたどり着いてしまいました(・・;)笑
スケジュールが逆になりましたが、気を取り直して兼ねてから見たかった九十九島の景色を…!
結構なジャングルを越えて…
ワクワク…
……ゼイゼイ…
着いた!
この景色に会いたかった゚+.゚(*´∀`)b゚+.゚
いく十もの島々が織り成す南九十九島。小さな島がこんなにある景色に圧倒されます。初めて見た時は思い出しました。
その独特な風景にしばし見とれる( ´∀`)
養殖業も盛んのようで、島の少し沖には網らしきものがありました。
少し反対側に目を向けると、原爆の被害を受けた建物…?
のようなものがありました。
佐世保と言えば、造船業も盛んです。工場も一望。
島と島を縫うように進む船。観光船ですかね?
九十九島を間近に感じることができそうですし、今度はぜひ乗ってみたいです。
で、もう一度だけ見納めて下山。
暑さとお腹の減りが体力をどんどん奪う(;´Д⊂)
とりあえず何かお腹に入れないと…ってことで、Google mapで佐世保バーガーと検索。するとかなり近くにある模様。
偶然とはいえ、今日はついてる!!
たどり着いた先はこちらでした。
・ゆきおじさんのハンバーガー本店
正規の佐世保バーガー取扱店のようです。
まさか本店がこんな山奥にあるなんて…。。意外な発見に驚きつつも、とりあえずトッピングは追加せずに普通の佐世保バーガーを注文。
ふわふわのパンにジューシーなお肉がマッチしてうまい\(^^)/
無事に佐世保バーガーを制覇。これで明日安心して長崎ちゃんぽんを食べることができそうです…!
ペロッと平らげて次の目的地へ。
‐県道18号線(佐々鹿町江迎線)‐
海沿いへ通じる県道を走ります。しばらくは展望が開けずひたすら田舎の道を走ります。
途中に出くわした橋。歴史ある建造物だってことは分かりました…笑
そのまま走り続け、海が見えてきたところで左折。
日本本土最西端である、神崎鼻へ。ついにここまでやってきました。
・神崎鼻(こうざきはな)
東経129度33分
北緯33度12分
…到着!
ついにバイクで本土最西端まで到着しました。
神崎花は公園となっていました。記念のモニュメントがあったりと、同じ九州の最南端である佐多岬とはかなり違う印象。
佐多岬は最果ての地、といった感じですがここはそこまでそんな感じがしませんでした。
近くに民家もあったりと、割りと気軽なイメージ。
鬼の洗濯板のような岩場が神崎鼻を覆っていました。タイドプールには子どもが集まって色々な生物の観察をしていました。
最西端に到達した証として近くの漁業協会で証明書を発行してもらえるので、そこに向かってみました。
同じくそこを目指しているNC乗りのライダーさんがいたので、その後ろを走る形で…笑
…が、この日は休日。今日は4月29日…昭和の日。祝日なので、漁業協会の担当の人はお休みとのことでしたorz
せっかく来てもらったので発行したいのですが、やり方が分からないのでどうしようもないとのことで…。。そこで先ほどのNC乗りの方が切手代を置いておくので郵送してもらえませんか?と提案。
あ!なるほど。
と言うことで、私も便乗して郵送してもらうことにしました。
これが後日手元に無事に届きました(^^♪
その考えがなかったので、自分はもしダメだったらどうしていたのでしょうかね…(^^;
NC乗りの方に考え付いてありがとうございますと感謝の気持ちを伝えて出発。そのまま国道を北上します。
所々見える漁村の風景が良い味をだしていました。
九州と言ったら自分の中では阿蘇のような広大な大地をイメージしていました。今回の旅では海際の、九州のもうひとつの顔に出会えたような気がします。
天草もまた行きたい場所のひとつです( ´∀`)
晴れていた空も次第に雲が多くなってきました。今日の予報では夜は雨。日中も曇りとの予報でしたが、期待を裏切るような見事な晴れっぷりでした。
今日は予報が当たりそう…。
・道の駅 昆虫の里 たびら
でかいカブトムシのオブジェがある道の駅で、一旦宿までの道のりを確認。写真じゃ小さいですが、これが結構大きくてびっくりしますよ。笑
宿まではあと少し。
本土最西端はクリアしました。…では、そのもうひとつの最西端も一緒に制覇してしまいましょうかね。
ってことで、到着。
・たびら平戸口駅
松浦鉄道西九州線の一駅にして、本土最西端駅であるたびら平戸口駅です。到着して記念切符を購入したりしていたら、ちょうど運良く到着。
ラッピングされていた車両でした。降りる人もそれなりにいました。
石碑もありました。
駅はこんな感じ。
“たびら”ってのが小さく表示されていますね。これは昔“平戸口”駅として開業したってのも関係あるんでしょうかね?鉄道の通っていない平戸島に通じる玄関口駅です。
ここで先ほど少しお話したNC乗りの方と偶然にも再開しました。
この日は佐世保に泊まるとのことでしたが、天気も何とかもったので平戸までやってきてみたとのことでした。そして目指すものと言えば…やはりライダーは端っこなんでしょうかね?笑
ここ、本土最西端駅であるたびら平戸口駅にやってきたそうです。
今は沖縄にモノレールが開通しているため、日本最西端の駅ではなくなってしまったようですが、鉄道のレールで繋がれている駅として考えると、日本最西端となるそうです。
ふむふむ。
終点の駅が最西端でないのは、大きなカーブを描いた先に駅があるから。
この出っ張りが駅を最西端にしているんですね。
駅付近を探索していると、大きなカマキリ発見!下から見上げてみましたが、これが結構な迫力で怖かった…(^^;
過去に走っていた車両やらも展示されていました。
去り際にお互い同じようなルートを走っていたので話が盛り上がりました。天気が良い方向に外れてくれて良かったというのは、お互い感じていたそうです。
実はこの最終日に乗るフェリーも一緒とのことで、またフェリー乗り場でお会いしましょう!と言って別れました。
無事に最西端の駅を制覇して一安心。
ん、まだ時間がある。
宿はもう目の前だったのですが、雨もまだ降らなそう…。ちょっと足を延ばせそう…。
ってことで平戸島に渡り、絶景ロードとして名高い川内峠に行くことに。
‐川内峠‐
平戸島に渡ってすぐのところにある川内峠。絶景ロードとのことでしたが…天気が崩れ始めてきてしまいました。。
幸い雨は降っていませんが、分厚い雲がスタンバイしています…。
ただその眺めは平戸市街を初め一望できます。交通量もほぼ皆無。すれ違ったのは農作業の軽トラと数台の乗用車のみ。すぐ近くに国道が走っているので、多分そちらを使うのでしょう。
静かな時間を過ごすことができました。
展望の開けた区間はわずかしかありませんでしたが、のんびりと走るにはちょうど良い道です。原っぱを突っ走るような道が続きます。
クルマのCMに使われたことがある川内峠。確かにこの展望の良さは使われるだろうなぁ。雲の動きがかなり早くなってきました。さらに西に位置する生月島方面は黒い雲が上空を覆っています。多分雨雲でしょう。
川内峠を後にして、ガソリンを給油。
そして本当の最後の寄り道は、教会へ。
・田平教会
来た道を少しだけ戻って、長崎の景色をもう少しだけ楽しみます。ツーリングマップルには、必見!の一言。気になっていたので最後に寄ってみました。
ステンドグラスに赤いレンガが美しい教会は、国道から一本入った県道に位置していました。
左右整った形は美しいですね^^
夜ご飯の時間が近付いてきたので、ここで切り上げ、今日は平戸にあるユースホステルにお世話になりました。
予約の際に夜ご飯をお願いしていたので、今日は平戸の海鮮料理でした(^^♪
夜ご飯をご一緒させて頂いたライダーさんの乗っていたバイクには、何と “室ナンバー” が付いていました。
室ナンバーとは北海道の室蘭ナンバーのことで、一文字時代の時からずっと付けているものだそうです。バイクはビラーゴ750で、状態もかなり良かったです。
北海道は約半年間は冬眠させるので、状態が良い とのこと。
お互いに古いバイクに乗っていたので、その話題で盛り上がりながらお食事を頂きました。毎年北海道の雪解けの時期を狙って九州までツーリングに来ているそうです。次の日も天気が悪いそうなので同じ場所で2泊し、そこから南下するそうです。
そんな話をしていたら土砂降りの雨が降ってきました…。
川内峠で辞めておいてよかった。一時期大バエ灯台を目指そうかと思っていたのですが、行っていたら今降られていただろうなぁ(^^;
ビラーゴ乗りのライダーさんはのんびりと2週間程、九州を満喫して北海道に帰るそうです。うらやましい(^^♪
以前からずっと見たかった九十九島の景色をシャッターに収め、日本本土の最西端も制覇できた1日でした。
6日目は本土と橋で繋がれた最西端の島である生月(いきつき)島に渡り、熊本の伯父の家に戻ります。いよいよ北九州ツーリングもクライマックスに近付いてきました。
後は長崎ちゃんぽんを食べれば、完璧です。笑
走行距離:279km
平均燃費:33.5km/ℓ
つづく
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