九州上陸5日目。
いよいよ九州で過ごす日も残り2日となりました。
・1日目 (神奈川~大阪南港)
・2日目 (別府港~阿蘇~高千穂)
・3日目 (高千穂~天草~熊本)
・4日目 (熊本~鹿島~熊本)
・5日目 (熊本~雲仙~佐世保~平戸)
4月30日(木) (平戸~生月島~佐世保~熊本)
昨夜から降りだした大雨、かなり激しく降っていたので一時はどうなることかと思いきや…朝ご飯をゆっくりと食べていたらしっかりと止んでくれました。
雨雲も過ぎ去ったようなので、予定通り生月島へ向かいます。
すっきりとした晴れ!という訳にはいきませんが、雨雲はいなくなってくれたようです。そして本日最初の目的地は、おそらく写真の一番奥に写る、生月(いきつき)島。
お世話になったユースホステルと昨日の室蘭のライダーさんに別れを告げて、出発。いくつかユースホステルには泊まったことがありますが、ここはご飯がとても美味しかったです。
雨が降らなかったら星空を眺めることができたでしょうけど…まぁそれはまた別の機会で。
‐県道42号線(平戸生月線)‐
まずは塩俵の断崖に向かいます。昨日川内峠には行ったのでスルー。平戸島を一直線に横切って生月島へ。
ちなみに生月島の由来は、昔遣唐使(けんとうし)がはるばる海を越えて来る途中で、やっと”ひといき”つけると安堵したことからきているそうです。
当時はまだ船の技術もそこまで発展していなかったので、確かに無事にここまで来れれば一息つきたくなりますよね…(;´∀`)
・塩俵の断崖
正式名は、塩俵柱状節理…というそうです。
この状態で何がどうなっているか分からないので…もう少し寄ってみます。
よーく見ると…
六角形状の石の柱が無数にあります。すごい…人工的に作られたような形をしていますが、これが自然に出来たというのだから不思議なもんです。
玄界灘の荒波によってできたらしいのですが、波でこうなるんだと思うと謎は深まるばかり…。。
日本全国、鬼の洗濯板や東尋坊…様々な場所がありますが本当とうやったらこんな風になるんだろうっていつも思います。長い年月をかけて出来上がった形状に比べたら、人間が存在し始めた時間なんてほんとちっぽけなもんなんですよね~しみじみ。
塩俵のさらに先に進み、突端である大バエ灯台を目指します。
ちなみに大きいハエ?!
…っていう意味かと思っていましたが、漢字では碆(ハエ)と書きます。九州、四国南部、和歌山県の海岸付近に多く見られる地名だそうです。
そりゃそうか…(^^;)
・大バエ灯台
白亜の灯台がそびえ立つ大バエ灯台に到着!灯台50選にも選ばれているそうです。
先ほどいた塩俵の断崖方面です。あの不思議な形の断崖が先ほどの場所を中心に広がっています。
太平洋、日本海…そして瀬戸内海と色々見てきましたが、今回は東シナ海を眺めます。天気がイマイチ曇っているので、ガスっていますが薄らと五島列島?らしきものが見えました。
振り返って平戸方面。今日の天気は…曇り。昨日に引き続き分厚い雲が覆っていますが…まぁ大丈夫でしょう。。
棚田や断崖、そして海を一度に味わえるという生月サンセットウェイを経由して平戸に戻ります。
‐生月サンセットウェイ(生月農免農道)‐
南下していくため、ひたすら右手に海を、そして左手には断崖…そんな景色が続く農道です。交通量はここも皆無。
昨日の川内峠と同じく、クルマのCM撮影にも使われる場所として有名です。
一部土砂崩れの影響で迂回しましたが、ほぼ走ることができました。
一部海の色が異なっていたり、東シナ海の雄大な景色を独り占め!
東シナ海がひたすら広がる一方で、反対側には断崖がずっと連なっています。
この高い断崖があるので、何だか独特な景色になっています。
うっそうとしているのですが、逆側は海が広がっているのでそんなに閉鎖感はありません。そんな景色がずっと続く道です。
県道42号線に合流し、今日お世話になる伯父の家に向けたお土産を購入すべく、道の駅へ。
あまり近いところでお土産を買っても、意味がないですしね…笑
・道の駅 生月大島
生月大橋が目の前にある道の駅です。かつて有料道路だったこの橋も、今は無料開放されています。
調べたら、全長960メートルという長さが、“生月島民の長年の苦労(くろう→96)を物語ってる”とのことでした。
本土と1kmしか離れていなくても、離島って大変なんだということが思い浮かびます。海が荒れてしまったら島から出ることができないですしね…。
そう思うと山口県にある角島も同じですよね。
そんな島民の思いが込められた生月大橋を眺めつつ、昨日通った国道を経由して熊本方面に戻ります。
‐国道205号線‐
佐世保を通過した付近でマップルに気になる文面“旧通信塔が異世界の風景をかもす”と。
何だか廃屋好きにはそそられる一言だ…。夕方に到着するには大分余裕があるし、行ってみよう。
・針尾送信所
その正体は長崎の佐世保にある、無線電信所のことでした。
遠くからでも分かる、その大きさ。ここだけ異世界の雰囲気というのは、そびえ立つ3つの塔が作りだしていました。
その通信塔の手前でずっと見守っていたであろう、草ヒロを発見。…多分ケンメリかな?
2台仲良く、草のベッドで眠っていました。
向かいます。この組み合わせも異色?笑
現在は地元の人によって管理されている通信所。かつては遊び場として遊んでいたこともあるそうです笑
徐々に近付いてみると、その大きさがよく分かります。ちなみにかつては迷彩色に塗装されていたそうですが、それは時間と共に剥がれ落ちてしまったそうです。
ここで旧日本軍の指示を発信していたんですよね。当時最先端であった技術を投入して建設された通信所。総工費はその当時で155万円だそうです。多分換算したら相当な額になるんだろうなぁ。
まだ特に厳重に管理されていなかった頃はこの塔を自分よりもずっと小さい子たちが上まで上っていたそうです…(^^;
かなり高いですよ…(^^;
説明には135mあるそうで…落ちたらひとたまりもない…(ノД`)・゜・。
ただ不思議と落ちた人はいなかったそうです。(^^;
いやー…登るのはちょっとした度胸がいりますよ。。もちろん今は登れないようになっています。
通信塔以外には電信室も残っています。一面がツルに覆われているので、これもまたかなり雰囲気があります。
意外なことにも1997年(平成9年)に後継の無線施設が完成するまでは機能していたそうです。今ではその役目を終えていますが、割と最近まで使われていたのは意外でした。
行く行く先はこの電信室を資料館としてリニューアルするそうです。
今回は中が見れなくて残念でしたが、多分次に訪れるときには中が見れるはず…?
‐国道202号線‐
送信所を後にして、そのまま西海橋へ向かいます。日本三大急潮のひとつといわれる針尾瀬戸にかかるのがこの西海橋で、西彼杵半島と佐世保市を陸路で結ぶ重要な橋として活躍しているでそうです。
完成当時は固定アーチ橋としては世界で3番目の長さを誇っていたそうです。
・西海橋
大村湾の潮の出入口にあたる為、三大急流となっているそうです。実際にかなり流れは早く、渦潮も発生していました。
そしてこれが西海橋。
撮影した場所がイマイチだったので、全景が撮れなかったです…(^^;)
そして後に映画“空の大怪獣ラドン”によって破壊される橋の一つです…笑
こちらは西海パールラインの橋です。
写真の右側には先ほどの送信所が写っています。遠くからでも独特の存在感。目立ちます。
国道205号線を走り、針尾バイパスを過ぎたところのガソリンスタンドで補給。トイレも借りていたら定員さんに声を掛けられました。
どこから来たの?っていう話から色々と発展し、去り際にお腹も減っていたので美味しいちゃんぽんを食べれる場所を聞きました。
長崎を出る前に…やっぱり本場のちゃんぽんは食べたいとずっと思っていたのですが、なかなか良い店が見つからずにいたので聞いてみました。
すると地元で有名なちゃんぽん屋さんがこの先にあるそうで、有名人も何人か訪ねてきているお店だそうです。
さらにとても美味しいとのこと(^^)
バイクはお腹いっぱいになったので、次は人間の補充ってことでそのちゃんぽん屋さんに向かいます。
‐国道205号線‐
昨日立ち寄った千綿駅の少し手前、彼杵(そのぎ)付近で発見!
そのお店は大村湾をバックにした位置にありました。
・えぞっこラーメン 展望台ドライブイン
お店の名前の通り、大村湾を一望できる場所でした。カウンター席からでもこんな景色を眺めながら頂くことができました。
まだ右手にちょろっと通信塔が見えますね。
元気の良いマスターとしばらくどこから来たの?っていう話から、世間話をしつつ過ごしているうちにちゃんぽん登場!
注文したのは味噌ちゃんぽんです。
…うまい!
麺のコシと野菜の奏でるハーモニーが…絶妙です^^
噂通りの美味しさに感動。いかにも地元の元気の良いおじさん的なマスターが作るちゃんぽん、絶品でした。また食べたいです^^
ちゃんぽんを平らげ、気を付けてと一言頂きここから高速を使って熊本を目指します。約2時間程で到着するそうなので、ゆっくりと目指します。
‐九州自動車道‐
長崎道→九州道と経由し、給油のため広川SAへ。
駐輪場の屋根で少し休憩していたらものすごい勢いで雨が降ってきました。。タイミングが本当によかった…(^^;
・広川SA
多分通り雨だろうと思っていたので、ゆっくりしていたホークⅡに乗るライダーさんとしばしお話しました。
九州に転勤になった息子さんの為に乗っているホークを受け渡すために姫路からひたすら熊本を目指して走ってきたそうです。
話しているうちに降りるICも同じと言うことが分かり、最後は一緒に植木ICを目指します。
いつまで待っても雨は止まず…ただ小雨になってきたので、そのタイミングを見計らってレインコートを着用して出発。
-国道3号線-
植木ICからは国道3号線を使って走ります。
そしてその息子さんのいる職場に到着。30分程ご一緒に走らせて頂きました。とても状態のよかったホークⅡ。親父さんがずっと乗ってきたバイクを息子さんが乗る…きっと嬉しいんだろうなって思います。
話しているときにそう感じました。
SAでコーヒーを頂いたり、楽しいお時間をありがとうござました。
九州で過ごす最後の夜は、ホークⅡと走って締めくくりとなりました。息子さんにバイクを引き渡すところを見届け、私は伯父の家を目指しました。
無事に19時前に到着し、1年振りに従兄も交えてご飯を頂き6日目が終了。
長崎滞在の2日間で雨に降られたのはこの帰り道だけという奇跡。最近ますます晴れ男に磨きがかかっている気がします。笑
長崎では海や教会、そして通信塔と様々な景色を味わうことができました。キリシタンの土地ということでしたが、今回は道がメインとなってしまったので、次回ゆっくり回る機会があれば市内を散策してみたいです。
明日はいよいよ九州を離れます。定番のやまなみハイウェイを走って別府港を目指す7日目です。
走行距離:341km
平均燃費:33.5km/L
つづく
コメント
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草ヒロのお写真、グリーンのはトヨタマーク2ハードトップ、サックスブルーのはケンメリの次の型JAPANかと思われます~。
山中などで見かけると気を奪われますね^^
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エンドーさん
こんばんわ。
草ヒロ…全然違いましたね…(^^;笑
山中や田畑で見かけると思わず足を止めて見とれてしまいます。軽トラやバンが多い中、今回は面白い組み合わせでした。
現役を引退しても存在を放つその堂々たる姿に惚れ惚れします(^^♪