三陸ツーリングの2日目が始まりました。
前日にまさかのキャンプ場の予約が取れない事件がありましたが、何とか石巻のホテルを予約して難を逃れました。まぁそのお陰で石巻まで来れたので、たっぷりと三陸を味わう時間が増えたと考えます。
前日の予報通りは天気は晴れ。昨日ヨークベニマルで買ったパンを頬張って出発です。
前回の記事はコチラ↓
目次
8月13日(月) 石巻~陸前高田~大船渡~宮古~久慈
昨日お世話になったホテルフロンティア。外観はまんまアパートです。しかも名前が微妙に違うっていう。笑
普段できないような面白い経験をした三陸ツーリング1日目でした。
まずは石巻に来たので、市街地にある駅に行ってみましょう。
・石巻駅
石巻線と仙石線が交わる石巻駅にて鉄分補充です。まず石巻と言えば…
仮面ライダー!
そう、仮面ライダーやロボコンでお馴染みの石ノ森章太郎さんの生まれ故郷でもある石巻。(…何だか噛みそう)
特撮好きとしては訪れたいところです。ちなみに自分は仮面ライダーよりウルトラマン派ですが、V3は好きです。子どものころ夏休みに再放送していたのをよく見てました。
石巻駅前にはこうやってたくさんのキャラクターが至る所に飾ってあります。交番にまで!
ロボコンのカフェです。時間が7時前なので営業時間外だったのが残念でした。
駅舎にも石ノ森ワールドが広がっています。サイボーグ009のキャラクターが出迎えてくれます。
ちょうど電車もやってきました。車両はロボコン号でした。
朝早い時間帯ですが、駅前には観光客と地元の人がボチボチいました。
まだまだ見たいところもありますが、先はまだまだ長いのでそろそろ出発です。
この石巻駅周辺は商店街も広がっていて、その所々に石ノ森ワールドが広がっています。再びロボコンと遭遇。
満点になるような旅をしたいなと思いつつ、ロボコンに別れを告げる。この商店街周辺は大震災の津波の被害を受けた地域です。
今ではその姿を戻しつつありますが、まだその爪跡はたくさん残っていました。
震災後に建てられた「石巻げんき市場」。獲れたての魚介類が並ぶ市場なので足を運びたかったのですが、残念ながら営業時間前。
またの機会に立ち寄りたいところです。
ここで写真を撮っていたら、地元のおじさんに話しかけられました。普段は関東に住んでいて、このお盆に帰省しているとのことです。三陸地方には美味しいものがたくさんあるし、景色も良いからゆっくり楽しんでいってね、と声を掛けられました。
これから北上する気分がさらに盛り上がってきたところで、石巻を出発。
海沿いを走る国道398号線を使って北上していきます。
‐国道398号線‐
女川(おながわ)方面に向かって走って行きます。途中までは石巻線と並走していきます。朝は曇っていましたが、徐々に晴れてきました。
所々震災の爪痕を感じつつ、北上していきます。
やっぱり一番に感じたのは防波堤です。高さ加えて分厚く造られた強固な壁は圧倒されます。
それから真新しいテトラポッドもたくさん置かれていました。
・北上川
リアスブルーラインと称される国道398号線の区間は海だけでなく、山間部も楽しめる道です。
そしてしばらく走ると北上川にぶち当たります。山の中から一気に開けて川沿いに出るこの区間は気持ち良かった。
三陸地方でくまモンを発見。
この看板に書かれているみねはた団地と言うのは、高台移転した団地のことを指しています。この道路沿いにはそういった看板を多く見かけました。
ここでも停まっていたらおじさんに話しかけられて、津波で何もなくなっちゃったけど楽しんで!とお声掛けいただきました。
何だか道行く人が全員温かい声を掛けてくれるので、それだけで気分がハッピーになっちゃいます(^^♪
気仙沼線は震災の影響で一部廃線になり、その代役としてBRTが運行されています。その工事は元あった線路を剥がして、その上に専用道を敷いていくというもの。
但し、まだ全線が開通しているわけではないので、一部区間は一般道に降りて走行することになっています。専用道が完成すれば輸送時間も短縮されて、より便利になると言われています。
‐国道45号線‐
途中から国道45号線に合流し、さらに三陸方面を海沿いに北上していきます。この海沿いの道は生活主要道と言うことで交通量も多いですが、並走して走る三陸自動車道(無料)があるため、それなりに流れています。
・小金沢駅
JR気仙沼線の駅で、震災で流出してしまった駅の一つです。この駅は海面から15m程あるそうですが、それでもこの高さまで津波がやってきたそうです。
駅のすぐ近くに民宿を営んでいるおばさんが言ってました。
かつては小さな駅舎があったそうですが、今は撤去されて何も無い状態。
ホームにはロープが張られていました。草も生え放題でしたが、コンクリートが残っていて、そこにはかつて駅があったことを思い出させてくれます。
ホームからは三陸地方の美しい海が広がっています。駅がある頃はボーっと波の音を聴きながら、電車の到着を待つことができる場所だったんだろうなぁ。
駅近くの踏切跡。ここもかつて線路が通っていたことを証明しています。線路が一部残っていましたが、いつの日か撤去してしまうのだろうか。。
流出してしまった駅を出発して、一休みするために道の駅に立ち寄ることにしました。
・大谷海岸駅
JR気仙沼線の停車駅である、大谷海岸駅。震災前は日本一海水浴場に近い駅として存在していました。ここも津波で流されてしまって、今は目の前に海が広がっていました。
かつてのホームはそのままに、道の駅としては営業をしています。目の前にはきれいな大谷海岸が広がる、これまた海の見える素敵な駅でした。
震災前は防風林があってそこまで見晴らしは良くなかったそうです。
曇りも完全に晴れて、夏空が広がっています。
道路側には代行として活躍しているBRTの駅がありました。当時の運行本数より増えています。冬の待ち時間でも寒さを凌げるよう、覆われた駅舎になっています。
さらに北上を続け、国道45号線はニュースでも数多く流れていた、陸前高田市を経由します。
・陸前高田
全滅と聞いていましたが、訪れてモニターだけでは伝わらない状況が目の前に飛び込んできました。一面何もない土地がただただ広がっていました。
奇跡の一本松の近くにはお土産屋さん兼カフェがありましたが、お盆の時期と言うことで大盛況でした。結構他県のナンバーを見かけました。
バイクならすんなり入れそうでしたが、多分店内はかなり混雑してそうだったので、他の場所でお金を落とすことにして出発することにしました。陸前高田市街を守るための大きな防波堤も少しずつ完成し、ガソリンスタンドやお店も少しずつ復活しつつある姿を間近で見ることができました。
少し進んだ先、ちょっと暑かったのでコインランドリーで一休み。昨日の反省を活かし、早めに本日のキャンプ場に予約。実際は電話は不要と言われたので、一安心。
明日の夜は天気が悪くなりそうなので、3日目の宿をここで確保して準備は万端。お腹も減ってきたのでボチボチお昼を求めて走りだします。
・道の駅 さんりく
国道45号線を進んで道の駅 さんりくに到着。ここで少々遅めのお昼とすることにしました。
せっかく三陸地方にいるので、やっぱり海鮮でしょう!ということで名物にもなっていた、「さんりく浜どこセット」をいただきました。魚介類&海藻がたっぷりで、浜どこラーメンに加えて半ネギとろ丼がセットになった大変ボリューミーなセットです。
1,200円でお腹も心も満タンになりました(^^♪
ちなみにお店は満席でしたが、一人だったのですぐに入れました。待っている人を横目に入れたので、何となく優越感を感じちゃいます。笑
お昼を食べたところで、さらに海沿いを進んでいきます。所々で見える景色が本当にキレイで、足を停めてしまいます。三陸の地形が織りなす景色は、来てよかったと思わせてくれます。
景色の合間に進む防波堤の工事も目に入ってきました。
ペースもそこそこに、釜石を過ぎてさらに先にある 道の駅やまだで一休み。
・道の駅 やまだ
ここで本日のキャンプ場までの道のりをもう一度確認します。夕方くらいには到着できそうです。夏とは言え、東北地方は夕方でもそれなりに冷えるので、その前には着きたいところです。
記念切符を入手して、出発。
ちなみに三陸方面は三陸自動車道という無料の自動車専用道があり、震災後に急ピッチで工事が進んだそうです。この道路があるお陰で市街地をパスしつつ北上することができます。
ただ自分は旅している時はなるべく下道を走って色々なものを見たいので、極力使わないようにしていました。そのせいか、一般道の交通量はそんなに多くなかったように感じました。
まもなく全線開通するそうで、これから物流が良くなってますます復興が進むといいなぁ。
・道の駅 宮古
宮古まで到着。道の駅付近は世界遺産の浄土ヶ浜から帰るクルマで渋滞していました。
ふと停めた場所には震災の表示ラインがありました。この高さまで来たんだと改めて実感。
ちょっとモヤってきました。
中はリニューアルされた道の駅となっていて、当時の様子を再現した模型がありました。
‐県道44号線(岩泉平井賀普代線)‐
キャンプ場まであと少し。
先程宮古で見かけた、モヤに再度出くわしました。何だか妙な雰囲気の中さらに進んでいきます。
このモヤ、後々調べてみると東北地方特有の気象現象である“やませ”というものだそうです。吹く冷たく湿った東よりの風のことを指すそうです。このやませのせいで、走行中はたまに寒く感じることがありました。
・黒崎キャンプ場
そして今日のキャンプ場に無事到着。
黒崎キャンプ場というツーリングマップル(2015年度版)に乗っていたキャンプ場です。ここの一番の売りは温泉がめちゃくちゃ近いということです。
到着した時に管理人さんがちょうどいたので、利用料300円を支払って設営。明るい時間帯に設営できた時の安心感はたまりませんね。笑
ただ途中にコンビニも何もなかったので夜ご飯がなかったので、ちょっと走って食料調達へ。
・普代水門
震災の津波から村を守ったとされる普代(ふだい)水門。
その近くの砂浜で一休み。
その奥にあるのが高さ15m以上ある水門。これのお陰で普代方面は助かったそうです。
普代駅近くでやっていたコンビニでカップ焼きそばと、ついでに次の日の朝ご飯も購入。この黒崎キャンプ場は宿泊施設兼温泉の国民宿舎くろさき荘があります。
太平洋を一望できる展望風呂に浸かって1日の疲れを取り、帰りがけに普代駅近くで購入したカップ焼きそばを食べました。
歯磨きの際に水洗い場で実家のすぐ近くに住むご夫婦ライダーと談笑しました。めちゃくちゃ近くでびっくり。笑
三陸の美味しい海鮮と自然を楽しんだ1日でした。明日は南下して盛岡へ向かいます。
走行距離:324km
平均燃費:34.5km/L
つづく
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