2014年 南九州ロングツーリング 3日目

九州・沖縄

3日目のスタートです。
この日は熊本から南下して、砂むし温泉で有名な指宿温泉を目指します。一日中曇ったり少し晴れ間が見えたりと微妙な天気でした。
どちらかというと、鉄分が多めかもしれません笑

1日目 (神奈川~大阪南港)
2日目 (別府~阿蘇~熊本)


・4月27日(日) 熊本~えびの高原~指宿温泉

3日目は熊本の叔父さんの家から出発。朝からご近所の草刈の手伝いで帰ってきたところを一緒にご飯を食べました。
朝早くからさすがです。

曇りのち雨…の予報の熊本です。
だったのですが、日差しが出てきた^^;笑

まぁそんなこともあるよな、と思いつつ予定通り南下します。元々この日は雨を予想していたので南下して曇りである鹿児島を目指す予定でした。
また30日にお世話になりますと言葉を残し、出発!
ガソリンも頂き、ありがとうございました^^

-九州自動車道-

市内を抜けると時間がかかるので、今回の旅で唯一(移動日を除く)の高速道路で一気にワープ。九州自動車道で熊本市街をパスし、“人吉”方面まで一気に走ります。
途中の詫麻PAにて。

・詫麻PA

今日はBMWの集まりの集まりがあったようで、PAにはたくさんのBMWが。
私は積荷の点検をするためちょろっと立ち寄っただけです。実はネットがカバンを圧縮して形を崩していることが分かったので、ネットを外しました。
そりゃバッグの中身が半分しか入っていないとつぶれちゃいますよね(^^;

より身軽になって再スタート。

詫麻PA

山間部を一気に走り、到着したのは人吉。
SL人吉号でも有名なこの地から下道で鹿児島を目指します。一気に行けるんですけど、ロングツーリングをしているときは、なるべく下道を走るようにしています。
理由としては色々な発見があるからですかね^^

看板や何気ない建物など、こっちでは見れない景色がたくさん広がっているのであえて下道を走ります。
まぁ国道もかなりバイパス化が進んでいるので割と距離を稼げたりしますしね。

・人吉駅

まずは鉄分補給からいきましょうかね。人吉駅です。
JR九州とくま川鉄道の2つの路線が入るこの駅は、割と大きい駅です。
観光の拠点にもなっています。

人吉駅 1

観光の駅らしく、きれいに整っています。

九州の小京都と呼ばれるだけあって、人吉城跡だったりと見所満載らしいです。
私は駅舎に寄っただけですがw

人吉温泉には14もの共同浴場があったりと1日かけてゆっくりと回るのも楽しそうです。今回はあまだまだ続くので次回のお楽しみ…!
ということで南下していきます。

人吉駅 2
人吉駅 3

実はこの人吉駅の先にある駅が真の目的だったのです。
その場所に向けて移動開始。隣の駅なのにかなり離れていました(^_^;)

・大畑(おこば)駅

難読漢字の駅である大畑駅。これは“おおばた”と読んでしまいそうですよね。私も読めませんでした。
駅舎はいたって普通の木造駅舎。無人駅ですが、何がすごいかと言うと実は駅舎の中なんです。

大畑駅 1

…貼られているのは無数の名刺!
ちょっと初めて入るとびっくりというか怖いかもしれません(;´∀`)

大畑駅 2

ここに訪れた人が記念に名刺をどんどん貼っていったそうです。もちろん私も残しました^^
また来る時までに残っているのか楽しみです。

あ、会社が変わっている可能性もあるかもしれませんがw

そして記念スタンプを押す。ここでもリング式ノートが活躍。
これは買って正解でした。気軽にササッとメモしたり、スタンプ押せたりできます。

大畑駅 3

それにしても、秘境駅感はないです。ご近所の方々がこの駅を使って野菜などを販売していて、駅舎ではお昼ご飯を食べていたりしていました。
どこか懐かしいような、暖かいような駅です(´∀`*)
これは居心地がいいです。

大畑駅 4

昔使われていた建物も残っていました。
ちゃんと人の手が行き届いているせいか、保存状態もよかったです。

大畑駅 5

温かみを感じた大畑駅を後にして、南下を続けます。

この大畑駅、中心街の人吉駅から1つしか離れていないのですが結構な山奥にあります。しかもスイッチバックをするための駅なため高台に作られています。
九州自動車道を見渡せるくらい眺めがよかったです。

県道189号線

-国道221号線-

大きな流れの良い国道を使って距離を稼ぎます。
宮崎県に一度突入します。その県境には鳥インフルエンザの検問所がありました。タイヤも消毒対象なので、消毒液を染みこませたスポンジの上を通過しました。

えびの高原の手前までやってきたので休憩がてらに…。

・えびの駅

えびの駅 1

JR吉都(きっと)線の一つで、えびの市を代表する駅です。
…が無人駅。いや、これがいいんでしょう。

えびの駅 2

駅舎の他にホームにも待合室が設けられている、普通の駅です。
ホーム後ろにはえびの高原が一面に広がっている、景色が壮大な駅です。私が訪問したときはガッツリと曇りでしたが…(^_^;)

えびの駅 3

田んぼの真ん中にちょこっとある駅なので他には遮るものは何もありません。個人的に夏に利用したい駅にランクインしてきそうですw

えびの駅 4

JR九州の再開の輸送密度の吉都線。ですがラッキーなことにちょうどやってきてくれました。ワンマン運転の1両編成。
青いラインがまた渋い!

えびの駅 5

遅れてきた女子高校生を3人乗せて出発。これに乗り遅れたらヤバイ!
って言っていたので、確かにやばそうです。笑
乗り遅れたら一時間後とかそういった世界ですからね^^

田んぼの中を颯爽と走り去っていきました。

えびの駅を後にして、えびの高原に向かいます。

-県道30号線(えびの高原小田線)-

韓国岳(からくにだけ)に向かって一気に標高を上げていきます。全線2車線で別れているのですが、一部1車線になっています。
うっそうと生い茂る林の中を走り、一休み。
ここまで何もお腹に入れてこなかったので、さすがにお昼ご飯を食べたくなったので休憩を兼ねて…^^

頂いたのは黒豚の生姜焼き。鹿児島の名産品だそうですが、あれここは宮崎だったような?(^^ゞ

えびの高原 1

生姜のタレが染み込んだ豚肉を食べてエネルギー補充!
これがまたたまらなく美味しい!

このまま進むと、九州の温泉地として有名な霧島温泉に着きます。
やはりそれだけあってところどころ蒸気が!
ここには蒸し卵を自分で作れる設備も置いてありました。でも卵を蒸すほどお腹に空き容量はなかったので、ここでは写しておしまい。意外にも生姜焼きがお腹いっぱいに。

えびの高原 2

えびの高原を一望!
うーん、天気が、、

えびの高原 3

ちなみにこの場所は西郷隆盛さんが日頃の疲れを取ったと言われる場所らしいです。その石碑がありました。
意外にも高度が上がって、気温もそんなに高くないので肌寒い…(>_<) えびの高原 4

温泉もあったのでひと浴び…と言いたいところですが、まだ先は長いのでお預け。
今日の宿泊地は、これまた温泉地として有名な指宿温泉ですからね^^

再び走り出します。

野生の鹿が現れた!

どうする?

→たたかう
→どうぐ
→しゃしんをとる
→にげる

→しゃしんをとる

えびの高原 5

ということで撮りました。結構人馴れしているようで全く逃げませんでした。
収めて頂上に到着も特にこれといってなかったので足早に下りました。
気温が低かったので早く下がりたかったというのもありますが…^^;

下っていたら何やらSRXから白煙が…
あ、これでおしまい…?

霧島温泉 1

というのは冗談で霧島温泉の蒸気です(^_^;)笑
至るところから吹き出しています。

温泉で色がすごいことに。一面褐色です。
でも硫黄の強すぎない、もう温泉の匂いになっていていい気分(^^♪

霧島温泉 2

やっぱり温泉地は違いますな~と思いつつ、まだまだ走らせます。いつの日かまた来よう。
そのときはゆっくりと温泉巡り…もいいですが、やっぱり快晴のときに走りたいものです(´∀`*)笑

霧島温泉 3

麓に近づけば近づくだけ蒸気の量が増えていきます。風向きによっては視界がなくなるほどに。

霧島温泉 4

でも蒸気のせい?か分かりませんが、心なしか暖かい(*´∀`*)
温泉に浸かっていないのに、どこか入ったような気分に。
…っと、どこかエンディングな雰囲気になりそうだったので気を取り直して進みます。

霧島温泉 5

そしていよいよ霧島温泉の市街地へ到着。
まだお昼すぎだったのでそこまで観光客の姿はありませんでしたが、この後徐々に増えていきそうです。

ちなみに霧島温泉郷って総称で、8つの温泉があるそうです。本当に温泉がたくさんあります、九州。

霧島温泉 6

-国道223号線-

ここから国道に合流して鹿児島市街を目指します。
今日のゴールは指宿温泉なので、鹿児島市からもう少し先です。あとはここから海沿いを走って宿を目指します。

市街だ~ってところでツーリングマップルに気になるコメントが。

“レトロな木造駅舎 駅弁も人気”

あぁ、こんなコメントあったら寄るしかないですよね…とあいかわらず進まないなぁなんて思いながら黙々と駅舎に向かってアクセルを開けます。

・嘉例川(かれいがわ)駅

それがこの駅です。
うん、書いてある通り雰囲気満載の駅舎です。木造がいい感じ。

嘉例川駅 1

…にしても人が多い。みんなこのツーリングマップルのコメントに寄せられて来た?
なんて一人思っていたら、どうやらタイミングよく電車が来る時間だったそうで。今日はえびの駅で電車を見れたりとタイミングが良い予感。

とりあえずそれに備えて適当にホームを探索。
ホームには雑草が生えているのですが、またそれが良い色を出しています。この木造駅舎の雰囲気を壊さない、自然な仕上がり。

嘉例川駅 2

駅舎には昔の駅標やらも置いてありました。当時のまま使われていたらもっとよかったかもしれませんが、さすがに老朽化が進んで使えなさそうでした。
開業からずっと木造駅舎で、鹿児島県内では大隅横川駅と並んで最古の駅舎だそうです。
1903年開業と書いてあったので…

ん、もう100年を超えていることになる高齢な駅です。
偶然とは言え、立ち寄れてよかったです^^

嘉例川駅 3

他のお客さんが多い理由は実はまだありました。
この嘉例川駅の駅弁がその理由の一つで、“九州の駅弁ランキング”で3年連続1位を取ったということも大きな理由みたいです。
駅停車とともに、電車から販売していましたがこれがバンバン売れていました。
生姜焼き食べてなかったら買ったかもしれませんが、今は食べ物のことはお腹いっぱいだったので電車を撮っていました(^^ゞ

到着していたのは、“はやとの風”。
豪華な外観です。

嘉例川駅 4

車内も雰囲気あっていい感じ。何だか豪華な車両が多いです。
でも、木造造りで明治~大正のカラーがあるモダンな造りと、パッと見た素人の感想(゚∀゚ )笑

その言いたいことが少しでもわかってくれる人がいると、私は信じています…(^_^;)

嘉例川駅 5

嘉例川駅で華麗に鉄分を補充して出発。

鹿児島空港を通過してついに鹿児島湾へ!
天気が微妙ですが、ついにやってきたという安心感。桜島を横目に国道10号線を走らせます。

-国道225号線-

あとは指宿温泉までこの国道を南下するのみ。
その前に鹿児島市街で発見した国道の石碑。ちょうど国道3号線と10号線の交差する場所だったみたいです。
南を走る国道3号線と東を走る国道10号線。

この鹿児島で合流しています。
ちなみにおじいちゃんは酔っ払って国道3号線で朝まで寝ていたことがあったそうですが、無事でした。笑

鹿児島市街 1

城山公園を背に、再び出発。
天気が良ければ指宿スカイラインを経由しようかと考えていたのですが、微妙なため海沿いを走ります。
実は今日はまだ最後の目的地があったので…。

鹿児島市街 2

日没…の30分前に無事到着。
その場所とは…

・西大山駅

そう、本州最南端駅である西大山駅です。
とりあえず駅舎好きなら行っとかないと、ということで私も行ってきました。

西大山駅 1

ついにここまで来てしまいました。
昨年の夏、最東端駅である東根室駅を制覇してから約7ヶ月…今度は最南端駅へ。

ちなみに沖縄のゆいレールが開通したので、“JR日本最南端の駅”と記載されていました。でも軌道を用いた電車の駅舎では最南端です。

西大山駅 2

曇り空で近くにある開聞岳が見えないかな~なんて思っていたのですが、雲に隠れることなく堂々と待っていてくれました。
意外にも雲がすこーしだけ薄くなったような。
最後だからいい景色見せてやろう、といったご褒美かもしれません。来てよかった^^

西大山駅 3

先客が2人いたので、お話するとなんと一人は相模ナンバーのクルマでした。
GWの長期連休を利用して、神奈川からここまで自走してきたそうです。長期連休になるとこの横浜、相模ナンバーが新鮮に見えてきます笑

西大山駅 4

もうひとりは地元の方で、散歩がてらちょうど来ていたそうです。
地元のお話をしてもらいつつ、じっくりと最南端を味わっていたら…なんとこれまた列車の登場!今日はツイているなぁ、自分でも怖いくらいに…(^^ゞ

ちょうど日没前に見れる最後の列車らしく、写真を収めるにはいいタイミングだと地元の方が言っていました。嘉例川にえびの駅、そしてこの西大山駅と…今日は5駅訪問して3回列車に遭遇しました。
勝率は3勝だから、まぁそこまで良くないですね…笑

この西大山駅には黄色いポストが設置されていました。
“あなたから大切な人に幸せを届ける黄色いポスト”という願いを込めて設置されたこのポスト。残念ながら利用はしませんでしたが、なんだか見ているだけで幸せな気分になってきます。

黄色いポストと列車を一緒に。

西大山駅 5

しばらく停車した後、枕崎方面に向かって出発していきました。開聞岳と列車が絵になりますなぁ。

西大山駅 6

撮りたい構図でも収めることができたので、もう今日はやりきった感で溢れています。
最後に偶然一緒になった地元の方と、相模の方とお別れ。

バイクの私を見送って頂きました^^
ありがとうござました。

見ず知らずの人と一緒に最南端駅で列車を眺めて、開聞岳をバックに写真を撮る…。
一生忘れない思い出になりました^^

きっと何年経っても写真を見るたびに思い出すのだと思います。

残るは最西端駅のみです。

その後は指宿温泉方面に戻りました。
ちなみに指宿という地名について調べてみたら、天智天皇(626~671年)がこの地を訪れた際、従者が船上からこの地を指さして説明したことにちなんでいるそうで、“ゆびしゅく”と呼ばれるようになったという伝説が残っています。

そんな指宿に戻ってからの夕食は、宿のすぐ目の前にあった定食屋さんのチャーハンを食べました。卵料理が久々で美味しかったです(´∀`*)

指宿温泉 1

そして指宿温泉の名物、砂むし温泉に入りました。

イメージとしては砂に埋められる…といったまんまな表現ですが、横になって砂をかけられます。
その砂が地下からの熱で温められているので、軽いサウナ状態。

砂に埋められて10分程度で軽く汗ばんできます。
これがまた気持ちよかった^^

指宿温泉 2

晴れていたら星空を眺めながら入れたのですが、あいにくの空模様。
それでも夜の風に、波の音を聞きながら過ごせました。

実は日本人より海外の方から結構な人気のようで、バスツアーも組まれているそうです。
看板や注意書きには英語での表記もされていました。
温泉で温まってぽかぽか状態で宿へ。

この日はユースホステルにお世話になったのですが、利用客はイギリスからの女性2人と私の1人のみ。もちろん部屋は別なので大部屋に洗濯物を干して有効活用(゚∀゚ )笑

宿のマスターと明日は雨ですねぇ~
なんて話しながら過ごしました。

■リンク先:たまや ユースホステル

鉄分多めの1日でしたが、雨に降られることもなく無事に終了。
明日は朝から本降りの予報…どうやって移動しようか考えつつも、温泉で身体が温まったので眠気に負けて就寝…zzz

とりあえず本州最南端の佐多岬を目指すことだけは決めて眠りました。


本日の戦利品

・嘉例川駅の手作りマップ

走行距離:319km
平均燃費:28.8km/l

つづく

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コメント

  1. とらとら より:

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    大畑(おこば)駅。。。
    なぜに、名刺があんなに??
    個人情報の流出にならないのか??心配です(笑)

    会社に、勧誘の電話がかかってきたら。。。大畑(おこば)駅の名刺のせい??

  2. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    こんばんは~。
    いつもながら、イイ景色を見せていただいております。
    写真の撮り方も参考になります~。
    おっちゃんも、もう少し上手になりたいですなぁ。

  3. ケノーベルからリンクのご案内(2014/05/14 09:05)

    鹿児島市エージェント:貴殿の記事ダイジェストをGoogle Earth(TM)とGoogle Map(TM)のエージェントに掲載いたしました。訪問をお待ちしています。

  4. SomeDay より:

    SECRET: 0
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    とらとらさん

    こんばんわ^^
    誰かが記念に置いたのをきっかけに広がっていったそうです。
    そういえば、私も残していきましたが個人情報の流出が心配です…(^^ゞ笑

    鹿児島からの番号からだったら間違いなくそうですね・゜・(ノД`)・゜・笑
    でも名刺を見ていましたが、結構色々なところから来ている人がいるようで。北は北海道…いや英語もあったような~^^

  5. SomeDay より:

    SECRET: 0
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    おっちゃんライダーさん

    こんばんわ^^
    ありがとうございます(^^♪
    下手な鉄砲…の理論で数撮っています笑
    SDカードの容量もものすごい勢いで増えていきますが、色々と設定を変えて撮っておくと何枚かいいのに巡りあえます。

    写真で撮るのと見たときの感じが違うので、いかに近づけることができるのか考えています。…ですが、
    うまく撮れないといいレンズ欲しいなぁと思ってしまったり…笑

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