2018年 アメリカ出張記 3

海外

この日は少し早起きをして、滞在しているテネシー州から北上したさらに先にあるマンモスケーブ国立公園という場所を目指します。

今回出張に来ているテネシー州から、ひとつ州を跨ぎます。日本で言うと県を跨ぐという感じと書けば伝わるでしょうか。
仕事に行くよりも早い時間にホテルのロビーに集合し、ひたすらハイウェイを北へ。

途中でガソリン補給のため、有名なケンタッキーフライドチキンの1号店があるケンタッキー州のガソリンスタンドで一休みしました。
ちなみにケンタッキー1号店はちょっと場所が遠かったので、スルーです。
日本でもお馴染みのシェルで給油。

1

アメリカのハイウェイは変化がなく、ただ単調な一本道。基本的に車線も2車線確保されていて、70MPH(マイル…時速113km)制限が一般的です。

単調なだけに、眠くなる…というよりは、ずっとアクセルを踏みっぱなしなのが疲れます。日本の高速道路では感じることがなかった感覚です。
足の疲れに活躍するのが、オートクルーズ。
日本じゃほとんど使わないこの機能(というか、今まで付いているクルマを所有したことが無いというのが正しいですが…笑)も、アメリカにいるとかなり使用しました。

アクセルをずっと踏まないだけでこんなに楽だとは…。

・マンモス・ケーブ国立公園(Mammoth Cave National Park)

約2時間程走って到着。

マンモス・ケーブ国立公園は世界遺産に登録されている場所でもあります。自然が認められている世界遺産です。
入り口にはツアーの案内掲示板があり、ちょうどいい具合のツアーがあったので、受付で申し込みして時間を待ちます。見学料は約10$でした。
多分この中には環境整備料だったりが含まれているのかな?

2

申し込んだツアーは約2時間洞窟の中を探検するツアーです。現地まではこのバスを使っていきます。
自然を保護しないといけない場所なのですが、ガンガン黒煙が出るディーゼル仕様のバスでした。まぁこれだけ自然があればすぐ吸収してくれる…でしょう。

3

もちろんですが、ツアーは全て英語です。
なので所々は分かりますが、中々話が繋がらないです…笑
自分は事前にガイドブックを読んでいたので、なんとなーくで分かったので、もし行かれる方は事前に予習しておくことをおススメします。。

早速中へ。

4

洞窟内は常に一定の温度と湿度に保たれているそうです。

5

ガイドさんを先頭に進んで行きます。
結構子連れもいて、大泣きしていましたが、パパは担ぎながら連れて行っていました。さすがアメリカ…行動がビッグだぜ。…というか、怖いんだから無理に連れていかなくても…と思ったり。。

7

階段を降りながら奥に進んで行きます。

8

さらに、一番後ろに着いているガイドさんが全員が通り過ぎ去ったのを確認して、ライトを消していってます。なるべく人工的な光の影響を生物に与えないようにするためです。
見所的な場所で足を止めてガイドさんが説明してくれるんですが…、理解できている風な反応をしているダメな日本人を演じました。笑

9

ここには独自の進化を進めた生物も生息しているようで、深海魚みたく目の機能を持たない虫も生息しているそうです。
そんな生物を保護するために、洞窟内ではフラッシュ撮影は禁止になってます。

ツアーが2時間とあったので、結構長いのかな?と思いましたが、そんなこともありませんでした。
階段を登った覚えはないのですが、ちゃんと出口に出てこれました。一体どういったルートを通っていたんだろう。

・ナショナルコルベットミュージアム(National Corvette museum)

続いて南下して午後はコルベットミュージアムへ。このミュージアム、国立です。アメリカの本気度が分かります。

コルベットと言えばシボレー社が作ったスポーツカーです。ここはそれを専門としたミュージアムになります。日本で言うところのスカイラインミュージアムといった感じでしょうかね。

ミュージアムに近いところにある駐車場は、コルベット専用だそうです。この日も1台停まっていました。
ここに停めるのはハードル高いなぁ…笑

10

かなりでかいです。近くに工場もあり、事前申し込みで工場見学もできます。しかし日曜だと言うのにこの空き具合。アメリカ人は日曜の午後は出歩かない?

11

入り口近くの足元にはコルベット刻印。凝ってます。

12

中に入ると早速何台かのコルベットがお出迎えしてくれます。さらにその奥に見えるのはカフェ。マンモス・ケーブ国立公園でお昼を食べなかったので、少し遅い昼食へ。

13

コルベットが突き刺さっているこの場所はトイレ。青色で男性用トイレを示していました。

14

お店の名前は、ズバリCorvette Cafe。店内の床、それからテーブルはチェッカーフラッグで統一されていました。ポスターも飾られたり、ソファーはパイピングされていて雰囲気出てます。

15

注文したのはハンバーガーとペプシ。週に4回はバーガーを食べていたかな(^^;
その貯金のせいで、今絶賛筋トレ中だったりします。。

16

見学コースに行かなくてもいきなりコルベットを見れますが、まだこれは入り口です。

17

受付で10$を支払ってミュージアムの中へ。チケット売り場にいたおじさんは日本人かい?って聞いてきたので、Yesと答えたら“おばが北海道にいるんだ!”って話しかけてきました。
本当だったらそこから会話を広げたいんですが、中々単語が出てこないんですよねー…。んー、もどかしい(^^;

“おはよう”、“さよなら”といった日本語を使って見送ってくれました。

18

入って早速カスタムされたコルベットのお目見え。昔のNissan Fairlady Zの形に似てる気がする。

19

初期のコルベットC1(1953年~1962年)はボディに丸みがあります。

20

アメリカの威信をかけたスポーツカーっていうのが伝わってきます。

21

中はただクルマを展示しているのではなく、ガソリンスタンドで給油途中のようにシーンも展示されていました。

22
23
24

おや、こんなところにカーズが。子どもコーナーの案内表示でした。

25
26

当時のレース車両も展示されています。

27
28
29

中にはクラッシュテストをした車両も展示していました。これは中々珍しいかも。

30
31

只今レストア中。見れるのは2/14以降だそうです。こうやって展示車両はレストアされてまたここに戻って来ます。

32

そして2014/2/12、とある事件がこのコルベットミュージアムを襲います。

実はこの地方、先程見学したマンモスケーブみたいな鍾乳洞が地下にずっと広がっているのです。それが崩壊して、ミュージアムの底が崩落した事故が起きました。鍾乳洞で空洞になっているので、ミュージアムの重みに耐えられなくなって崩落してしまったんでしょう。

写真みたいにパッカリと穴が開いて展示してあった、かなり貴重なコルベット8台が落下してしまいました。
中には100万台目に生産された記念車両もありました。

33

被害総額は数百万ドル(日本円で数億円)規模だったそうです…。恐ろしい…
そんな悲惨な状況が今にも浮かんできそうです。

落下してしまったコルベット達。もうぐちゃぐちゃです…。でもこんな姿になってまで展示されるとは思ってもいなかったでしょう。。

34

この車両は原型を留めていません。多分一番下に崩落してしまった車両と思われます。

35

同じく酷い状態。

36

土も着いたままです。当時モノってやつですかねー…。

37

クラッシュテストの車両以外でこんな車両を見れるなんて、貴重というか、それをそのまま展示してしまうところもアメリカらしさを感じて中々面白いかったりします。笑

38

崩落した中心の周りには無事な車両も展示されています。

39
40

北米仕様でマストなアイテム、ブラ着用コルベット。

41

最後に歴代のコルベットが勢揃い。手前から奥に向かって最新になっていきます。

42

そしてこの1台。これは1983年に製造され、販売される予定だったC4モデル。1983年にニューモデルC4を発表しようしていたのですが、試作車でテストドライブを繰り返すも中々認可が下りませんでした。

結局この時(1983年)のニューモデル発表に間に合わすことができませんでした。加えてテストドライブで1983年モデルは全て廃車…。
ここに残っている1台だけが唯一の1983年モデルだそうです。

43

崩落した穴は埋めたといえ、ここの配置で良いのか気になるところでもありますが…。

ミュージアムの最後はクラシックカーも展示していました。

44

そして、一番最後は…トヨタでした。工場創立40周年を記念した1台だそうです。やはりアメリカでもカローラは人気です。

45

アメリカのコルベットに対する熱い気持ちが伝わってくるミュージアムでした。残念ながら日本語併記はないのですが、なんとなーくスペックだったりは数字を見て分かります。笑
後はその場の雰囲気とかを楽しむ場所です。笑

マンモスケーブ国立公園にコルベットミュージアムとフルに楽しんだ1日でした。
特にミュージアムの最後にある崩落した車両は一見の価値があるのかなと…笑

つづく

コメント

タイトルとURLをコピーしました