いよいよこの記事を書く日がやって来ました。
我が家の愛車であるFIAT500Cとのお別れです。
先日ラストランと称して箱根での走り収めを無事に終えて、一度自宅に戻って荷物を置いて出発。
最後まで家族を安全に運んでくれました。
そんなFIAT500Cを購入したのは2017年3月。
ここまで7年間共に走ってくれた愛車を振り返っていこうと思います。
FIAT500Cの前の愛車であるプジョー205は追突事故によって全損。
その保険金の中で探しやってきたのが、FIAT500Cでした。
購入当時(2017年3月)はまだそこまで流通量も多くなく、予算としても結構高めな車両が多く手が届くものがありませんでした。
そんな中、ワンオーナーかつディーラー整備を受けていたFIAT500のコンバーチブルモデルことFIAT500Cが予算内かつ近くのお店で見つかり、妻の一目惚れで購入に結び付いたのが始まりです。
直前まで購入候補だったらシトロエンC3から大どんでん返しで結末を迎えたのでした。
同時に人生初のオープンカーライフが始まりました。
ちなみに当初からバンパーモールやボンネットモールなどチンクエチェントを意識したカスタムがされていたのも特徴的でした。最初からこの顔ではなくて?と思っていたのですが、途中で気付きました。笑
ドライブ中に音楽を聴けるようにと納車してすぐにオーディオを引っ張り出してAUXコードを取り付けました。
bluetoothといった最新鋭の機能はなく、シンプルにアナログ が残っているクルマです。
納車して1ヶ月ちょっとで九州に遠征も行きました。
ここぞとばかりに屋根をオープンにして阿蘇を走りました。
クルマの快適性は守りつつ、解放感を味わえるオープンカーの魅力にすっかりとハマってしまいました。
その影響もあって、次の愛車探しはガラスルーフ付き…という変な条件が加わってしまったのも事実です。笑
車検に関しては初めて自身で行い、計3回通しました。
特段複雑な機構をしているわけではないので、構造は自体は至ってシンプル。
デュアロジックという一番の特徴もありますが、それ以外はシンプルなので整備もしやすかったです。
オープンカーらしくない外観(サイドピラーが残る為、オープン感があまりない)も気に入っていました。
屋根を全開にしてもあまり周りからは分からないので。笑
フロントはディスクブレーキ、リヤはドラムブレーキを採用。
プラグ交換もエアクリーナーボックスを外せば容易にアクセスできたりと、全体的に整備性が良かったです。
車検と言えばハイマウントストップランプの不具合で一度落ちたことがあります。
この部品自体はASSY扱いかつLEDランプを採用していることから、壊れてしまうと全て交換となってしまう厄介な仕様。
そこでカバーを外し(防水加工で分解できないようになっているので、ライトカバーを割る覚悟で実行)、中にLEDテープを貼り付けてDIYで修理しました。
部品丸ごとだと3万以上するため、その金額の1/6程度の金額で修理できました。
もちろん、車検も合格でした。
そうこうしている内に家族が1人増え、チャイルドシートを装着することになりました。
最初は2ドアで大丈夫かな?と思っていましたが、案外普通に大丈夫でした。
そしてその後2人目も誕生し、あっという間に乗員数となりました。
チャイルドシートとジュニアシートを取り付け、さらにベビーカーを乗せる技術も身に着けることになりました。笑
そうそう、オープンカーと言えばこういった長物の運び出しにも活躍します。
屋根が開けられる分結構乗せられるんです。
そして子ども達も大きくなり、ストライダーなるキックバイクにハマって来てからは週末公園によく行くことに。
同時にポップアップテントを積んだりと積載能力に限界を感じることも出てきました。
加えて子ども達も順調に成長し、段々と車内も手狭になってきました。
これから先子ども達と出掛ける機会も徐々に減っていくことを考えると、手狭になってきたこの機会こそ乗り替え時なのでは?と考えるようになり、今回乗り替えという選択肢を選ぶことにしました。
今年の3月に初めてスキーに連れて行った時も割と楽しんでいたようなので、今後遠征を含めた遊びをする際にも今の人数に見合った積載量を確保するのはルーフボックスを設けるなどしないと難しい…
そこで、子どもとクルマに一緒に乗る期間を少しでも快適にすべく、思い切って3列シート7人乗りと言うかつての自分では決して選ばないであろう選択肢を選んだのでした。
過去の自分に将来こういったクルマを乗ることになるよ、と言ったらビックリするでしょう。笑
お別れの前にクルマを掃除していたら、当時子どもが落としたお菓子やおもちゃなどが大量に出てきました。
狭い狭いと言いながら秘密基地のように人形を大量に持ち込んで囲まれている感じを楽しんでいたことをよく思い出します。
0歳のときからこのクルマで過ごし、たくさんの想い出を作ってこれたなぁと色々な思い出も蘇ってきました。
そんな中、最後の最後にタイヤがパンク(以前修理した箇所から徐々に漏れてしまっていた模様)してスペアタイヤで乗り越えたわけですが、無事に家族全員を乗せて買取屋さんのお店まで到着。
いよいよ本当のお別れです。
買取屋さんでは、ちょうど同じタイミングで赤い幌のFIAT500Cが納車されているところでした。
こっちはお別れ、向こうは納車というタイミングでした。
これからFIATライフを楽しんで と心の中で伝えつつ、私達は最後のお別れをしました。
FIAT500Cは一癖も二癖もありましたが、それを上回るデザインと分人間味もあるような面白いクルマでした。
イタリア車だから壊れるのでは?といった話は昔のことで、しっかりと家族を安全に最後まで運んでくれました。
そしてオープンカーという新しい世界を教えてもくれました。
またいつの日か乗りたいと思わせてくれる良いクルマです。
また整備されて新しいオーナーの元で元気よく走り回ってくれることでしょう。
心からありがとうと伝えて、お別れとします。
おわり
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