前回からの続きです。
異音が発生した後に不動になってしまったタコメーターの修理です。
まずはメーターASSYごと取り外して原因を追究していきます。
メーターASSY取り外し
タコメーターだけ取り外しました。
但し、プラスネジを緩めただけでは分解できない構造のため(おそらくスピードメーターの改ざん防止も兼ねて同じ機構の模様)、先にメーターの点検から行うことにします。
こちらがタコメーターワイヤーが接続されているエンジン側。
ワイヤー劣化防止のため、ゴムチューブを巻き付けてタイラップで固定しています。
ワイヤーを取り外すとグリスがびっちり。
パーツクリーナーと先の細いドライバーで汚れが蓄積されたグリスを掻き出していきます。
きれいにしました。
ワイヤー点検
続いてワイヤー本体へ。
先端が削れて丸くなっています。
異音の原因はワイヤー先端の形状がエンジン側のギアと嚙み合わずに発生していた音の可能性が浮上。
そして異音の後、タコメーターが不動。
多分嚙み合わずに音がして、完全に滑ってしまって不動…といった形かなと推測します。
本当は新品のワイヤーに交換すれば良いのですが、まずはテストで山が残っている部分にギアが嚙み合うようにワッシャーを使ってかさ上げしてみることに。
結局ワッシャーではちょうど良い大きさが存在しなかったので、スプリングワッシャーで代用することにしました。
写真中央、ワイヤー先端にスプリングワッシャーをはめた状態です。
そして戻してみました。
試しにエンジンをかけてみると、ちゃんとタコメーターが動く!
どうやら先端が擦り減って嚙み合っていなかったのが原因だったようです。
少しかさ上げすることによってギアが噛み合う位置になり、しっかり動くようになりました。純正部品はもう既に廃番となっているので、ちょうど良い長さのケーブルを入手して入れ替えたいと思います。
そして仕上げはタコメーターバルブが切れていたので、このタイミングで交換です。
T10サイズの電球へ。
タコメーターも動いて電球も点きました。
これで一度様子見をしていきます。
スピードメーターワイヤー 歪み補修
続いてスピードメーターです。
これは以前から変な方向に曲がってしまったクセがあり、それを悪化させないために針金を添えて固定していました。
ですが、ちょっと見栄えが悪いので、きれいに補正し直しました。
現状はテープの下に針金を添えてタイラップで固定している状態です。
全て剥がすとこのような状況。
根元から嫌なクセがあるのが分かるかと思います。これだとワイヤーに負担をかける可能性も高くなるので、今までは針金で無理な方向にならないように支えていました。
どのように修理するかというと、以前と同じく針金をあてがってテープで巻き付けるだけです。
ただ違うところはタイラップでの固定を辞めただけです。
テープは土台はビニールテープで針金を固定し、仕上げは自己融着テープを使いました。
これだけで見栄えが大分良くなりました。
写真は元に戻したところです。
以上、2本のワイヤー修理でした。
ワイヤー類も順調(?)に廃番になっているので、今ある部品を大切にしていきたいです。
この辺りも代用品含めて調査をしていこうと思います。
おわり
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