信州ツーリング2日目です。この日は別所温泉から草津・志賀道路を経由して、群馬県の伊香保温泉を目指します。
・1日目 (神奈川~清里~白樺湖~別所温泉)
・5月19日(日) 別所温泉~草津・志賀道路~川原湯温泉~伊香保温泉
いつもの習慣で土日関わらず早起き。しかも自分だけではなく、皆さんでw
せっかく温泉街にいることですし、朝の別所温泉をブラブラすることにします。昨日は到着したのが少し遅いせいもありましたが、何だかあまり温泉街雰囲気を楽しめずにいました。
そこで今度はもう少し奥地まで行くことにします。
-別所温泉-
温泉街によくありそうな看板がお出迎え。昨日は真っ暗で何も見えませんでしたが、今日は見えます^^
昨日は別所温泉唯一の温泉街がある、大湯へ行きました。今日はそこからもう少し奥を目指します。
温泉街の朝は早く、6:00から温泉が開いています。
さて、まずは北向観音堂へ。
向かう途中の道もまた温泉街らしくでよかったです。狭い路地にお土産屋さんや民家が並ぶ。普通の生活と温泉街の混ざり具合がいい味を出しています。
泉飲もできるそうです。ですが、今回は飲みませんでした。この後の伊香保温泉で飲むことになるのですが、お味はその時でも…。
・北向観音堂
厄除け観音として有名なここは、平安時代よりある霊場。しかも、本堂が北向きなのは国内でもほとんど例がないそうです。
なるほど…
行ったときはそんなことを微塵も感じませんでしたぜw
とりあえず旅の安全を祈願しつつ、別所温泉を一望します。
さすが温泉地…ってことで手水舎が温泉です。暖かい!
ほのかに硫黄の匂いもします。
となりにはかの有名な北原白秋さんの歌碑が建てられていました。この別所温泉に訪れた際に百数十首の俳句を詠んだそうで。
それを記念してこの歌碑が建てられているそうです。
そしてこれ、どっかで見たことあるような外観です。
…そう、京都の清水寺の外観にそっくりです。本物よりもかなり小さいですが、外観がミニ清水寺ですよね。
静かな佇まいの中にちょこんとあるこの雰囲気、私は好きです。それから朝早いせいか観光客も少なめ。観光に来ていたおばちゃん軍団に写真を撮って、お礼に写真を撮ってもらったくらいです。
おばちゃん、ありがとう^^
そしていよいよ朝風呂のお時間です。残る外湯の2つのどちらかに入ります。
大師湯と石湯です。私は石湯に入ることにします。
・石湯
戦国武将としても知られるあの真田幸村が隠し湯として利用していたそうです。真田幸村の物語、『真田太平記』には、この石湯で女忍者のお江(おこう)と結ばれています。
・大師湯
もう一つは大師湯。
ここは目の病にも効く薬湯として、人々に信じられています。
この石湯は浴場の中に岩があります。さらにここは飲泉も可能です。昨日とは雰囲気の違った浴場でまずはまったり。今日のツーリングに備えます。
その後はお茶屋さんへ行って朝ごはん。…という形になっていましたw
本当はちゃんと取る予定だったんですけどね、温泉上がりで何だか満足感がMAXだったので。汗
頂いたのは定番の抹茶アイス。ほてった身体が芯から冷えていきます。
うまし!
ちょうどチャリ部の団体さんと入れ違いでお店を出ます。去り際に立ち寄ったのは、この別所温泉の玄関口である別所温泉駅。
・別所温泉駅
上田電鉄別所線の終着点であるこの別所温泉駅。
レトロな駅舎が温泉街の玄関としてはぴったりの雰囲気をかもし出しています。
駅員さんも袴を着ていました。雰囲気がいいですね。
電車でトコトコ来たら、この時点で楽しくなりそうです。時代が昭和から止まってしまっているような、そんな駅です。特に看板見ると余計にそう感じますね^^
昭和の雰囲気が今もなお引き継いでいるこの駅は、観光地化されていない点がいいですね。
さて、今日のツーリングはこれからスタートです。
一旦宿に戻り、支度をして出発。昨日ノリで着いて来たロードスター乗りはここでお別れ。何せ彼は有給を取っていないので帰らなければなりません…。
名残惜しいですが、お別れです。
さて私達はというと、今日は国道292号線である“草津・志賀道路”を走ります。つまり長野県を北上していきます。
1日目は快晴でしたが、2日目は…うーん。
どうやら微妙な感じ?
まぁ雨が降ろうが何だろうが進まなければならないのがツーリングです。山の天気は変わりやすいと言いますので、それをいい方向に変わるだろうと信じて走ります。
今日の経由地は草津・志賀道路ですが、宿泊地は群馬県の伊香保温泉です。本当はより近い草津温泉でもよかったのですが、そこからだと帰りが遠い…。
なので少し足を伸ばして伊香保温泉にしました。行ったことがないので楽しみです^^♪
そこから上田市街から北上を続けていきます。
国道144号線⇒国道406号線と走っていきます。この国道406号線、かなりいい道でした。写真はないのですが、標高を一気に上げて道です。スキーやスノボーをやる人には馴染みのある菅平も通ります。この時期はもちろんスキー場も雪がないので、だだっ広い高原道路を走っていきます。
涼感最高!ってツーリングマップルに書いてありましたが、まさにその通り。
いよいよ近づいて来る草津・志賀道路に向けてテンションを高めていきます。
-国道292号線-
新潟県と群馬県を繋ぐ国道です。その間の草津・志賀は国道の中でも最高地点を通ります。
私は昨年初めて通りました。GWだったのでかなりの人でしたが、快晴の中走破。さて、今年は…?
ということで順調に高度を上げていきます。国道292号線の志賀高原側はバイパスになっているので結構なハイペースで上がることになります。
この日は日曜ということもあり、ファミリーカーは割と少なめ?な感じ。
とりあえず登って行きます。
道も空いていて、昨年の人の多さが嘘のような状況。…ですが、やはり天気がイマイチ。。
決して雨じゃないのですが、晴れでもない。…まぁ要するに曇りですね(笑)
しかも結構寒くなってきた。。レインコートを装備するほどでもなかったので、とりあえず普通に登って行きます。
あと少しで最高点である渋峠…という手前にて。
ここは去年も停車しています。雲の流れがすごくよく分かります。奥に見えるのが横手山ドライブインです。山頂まであと少し。
雲が覆いかぶさって山々を消していきます。
雲の上に来てしまったようです。
フハハ…人間がゴミのように見える
雄大な自然を眺める。5月中旬と言えど、まだ山には雪が少し残っています。
緑と白のコンビネーションがきれいです。
この場所、結構好きなんですよね。(…と言ってもまだ2回目ですが)
ちょうど志賀の山々を一望できて、道も見えるからなんでしょうかね。頂上よりも気持ちがいいです(^^♪
ご覧の通り今日はあまり人がいない。というのもどうやら今日はかなり濃い霧が発生しているらしく、景色もあまり楽しむことができなさそうだからです。
しかもこれから目指す頂上が一番ひどいとのこと。気を引き締めて進みます。
まだ春先の志賀の山々。
・渋峠ホテル
ということで到着した渋峠ホテル。ここは群馬と長野の境目です。
ですが、このような濃い霧に覆われているため真っ白です。まだ春スキーができるので、スキーヤーさんがチラホラいました。
TVの“ナニコレ珍百景”にも紹介された渋峠ホテル。県境を跨いでいるのは面白いですよね。
さて、群馬県入りをしてちょっと行った先にある最高地点の石碑がある場所へ。
当然のことながら何も見えませんでしたがwなので記念碑の前にバイクを置いても問題ありませんねw
国道最高地点2,172m。よく登ったもんだ(バイクがw)。
ちなみに県道での最高地点は現在は富士山スカイライン(静岡県道23号 御殿場富士公園線)だそうです。かつては乗鞍エコーライン(長野県道84号乗鞍岳線)だったそうですが、環境保護のためマイカー規制がかけられ今の富士山スカイラインに変わったそうです。」
5合目までおよそ2,400mを駆け上がることができます。
群馬側に入るには入りましたが、全く見えない状態ですw
辺り一面ホワイトアウト。しかも交通量も皆無。そらこんな天気が悪い日にわざわざ行く人はいないですよね(^^ゞ
とりあえず寒いだけなので下ることにします。
で、5月のこの時期ならまだ雪の回廊があるかな~
ってことでしばらく下るとありました、雪の回廊。
せっかくなんで記念に撮ってすぐ下る。ホワイトアウトの中だし、何よりも寒いので((´д`))
去年よりは高さがあったような気がします。ここは5月と言えど雪が降ることもあるそうなので。今日は通行止めにならなくてよかったです。
ある程度下ると視界が回復してきます。去年も撮った、道が一望できるところにて。
ほんの数秒前までは真っ白だったんですが、ちょうどタイミング良く晴れてくれました^^強い風が雲をどけてくれたみたいです。
壮大な自然が残る、草津・志賀道路。何度通っても素晴らしい!
快晴ではないですが、マイナスイオンをお腹いっぱいに吸収。
一瞬だけ晴れて、また霧が出てきました。大自然も堪能できたのでそろそろ下ります。群馬側は硫黄の吹き出し口があったりと楽しめるのですが、この日はかなりの量が出ているらしく止まることは禁止されていました。
下りきって草津へ。温泉街を堪能…と言いたいところですが、今日の宿泊地は伊香保温泉。もう少しだけ走ります。
ここで給油&コンビニで自分たちもエネルギー補給をします。渋峠でご飯を食べれるだろう~って思っていたのですが、食べれなかったので下山せざるを得なかったのですorz
まぁ大自然の霧&寒さで大分お腹いっぱいになっていましたが…(^^;)笑
そこからは国道292号線⇒国道145号線を経由して榛名山方面を目指します。
どうやら天気は下り坂らしく、どんどん雲が濃くなっています。コンビニにいる時点でポツポツと来たのでレインコートを羽織って宿まで向かいます。
-国道145号線-
群馬県を横切るような形で通る国道145号線。この道は八ッ場ダム計画で沈んでしまう地域になります。その中には800年の歴史を持つ川原湯温泉という温泉街があります。実は今回の計画でこの川原湯温泉も沈んでしまうそうです。
そんな事前情報を手に入れていたので、ちょろっと寄ってみよう!と思っいた矢先、雨が本格的に降ってきました。
各自雨装備になるため、川原湯温泉駅でピットイン。
何てタイミングがいいのだろう。
・川原湯温泉駅
川原湯温泉の玄関口でもあるこの駅。JR吾妻線の停車駅です。
八ッ場ダム完成後は別の場所に移設されて“新川原湯温泉駅”として開業するそうです。吾妻線で唯一残る木造の駅舎だそうです。
見上げれば八ッ場ダム完成後のバイパスかけ替え作業が進められています。あと何年後かにはここは沈んでしまうと思うと寂しいです。
駅前から少し歩けば川原湯温泉です。ダム計画の影響で民家や商店が少なくなっているようです。
ここも別所温泉と同じように共同浴場がある温泉街です。中には混浴もあったりするらしいです。沈んでしまう前に一度訪れてみたいですね。
この後雨が本格化し、そんな中某クルマ漫画で有名な榛名山を登って伊香保温泉へ。道もよくて最高だったのですが、雨だったので写真はありません。(´・ω・`)
-伊香保温泉-
そして無事到着!
宿の人の計らいで屋根のある駐車場へ連れて行ってくれました。着いたらジュースを用意してくれたりと、色々と手厚いサービスを受けました。
雨の中走って来たからでしょうか?
とにかくありがたいです^^
大浴場もあるのですが、宿の人が有名な石段の上までクルマで乗せます。と言ってくれたので、とりあえず乗せてもらうことに。
これが素泊まりなのか…すごすぎる…(^^ゞ
ということで伊香保温泉の探索スタートです。
急傾斜地に作られた石段の両側に、温泉旅館、みやげ物屋、遊技場(射的・弓道)、飲食店などが軒を連ねる伊香保温泉。シンボルである365段の石段は温泉街の象徴であり、この界隈は石段街と呼ばれています。
その石段を一番上から下って行きます。
まずは一番上を散策。新緑の中を歩いて行きます。
雨の中の緑は色が映えます。赤い橋がより強調されています。
飲温もできるとのことで、ここで初体験です。さてお味は…。
うーん(・_・;)
硫黄の味しかしないw
これは鉄をそのまま飲んでいるような感じ。健康にはいいでしょうけど、ちょっと辛いなぁ…っていう素人の感想ですw
硫黄の効果で色がすごいことになっています。
さて健康にも良くなったところで、石段街へ戻ります。
・伊香保神社
石段街の一番上に位置する伊香保神社。温泉・医療の神を祭っているそうです。
伊香保神社からは温泉街を一望できます。ここからボチボチ下っていきます。
石段の途中途中には十二支の刻印らしきものがありました。全てあるんでしょうかね?
探しつつ下ってみます。
日曜日ということだけあって、観光客の姿もまばらです。さらに小雨の雨ですしね(^^;)
射的、旅館、お土産屋さん…温泉街らしい雰囲気が石段の両脇に続きます。
次に発見したのは辰。
石段には歌が刻まれていました。多くの歌人も愛したこの伊香保温泉。実は一度火災に襲われたこともあるそうです。
その街を表す路地。温泉街の匂いが路地には詰まっています。
温泉街を上から下へ堪能した後は、夕食です。今回も温泉街にある食堂で頂きました。私はカツ丼を頂きました。
ツーリング+少ない昼食+石段散策…だったのでお腹ペコペコだったのです(^^ゞ
大盛りにしていただきました。
あっと言う間に胃袋に格納され、宿へ。大浴場を満喫しその後は貸出のジェンガと人生ゲームで遊び就寝。人生ゲームはフリーターで波乱万丈な人生を送っていました(笑)
2日目が無事に終了です。最終日である3日目は神奈川に戻ります。
温泉街から温泉街を経由する1日でした。この1日で大分お肌の調子が良くなった気がします(^^♪
走行距離:199km
平均燃費:27.6km/l
つづく
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