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2017年 京都 青春18きっぷの旅 2日目

深夜まで結局ルートを決めかね、床についたのは1時。次の日は6:00起きにセットしていたので、睡眠時間は5時間。
いよいよ青春18きっぷの旅が始まります。

天気も曇り空から晴れに変わるということで、正直行先は大体決まっていたのですが、その場の気分で変えていこうと思う適当プランにしました。笑
一人旅なので気楽なもんです。

ゴールは香川県の丸亀駅に18:37に着けばいいだけです。


■3月3日(金) 京都~城崎温泉~丸亀

目覚ましに起こされて、支度を済ませてお世話になったホテルを出発。
6:00に起き、眠い目をこすりながら歯磨きを済ませ6:20にホテルをチェックアウト。朝ご飯は昨日コンビニで買ったパンをどこかで食べる予定なので、そのまま出発。

まずは最寄り駅である烏丸御池駅へ向かい、そこからJR山陰本線の二条駅を目指します。

・烏丸御池駅

昨日から気になっていたのですが、京都では金曜日は終電を延長しているそうです。飲み会とか多い金曜日に合わせて延長してくれるっていうから嬉しいですよね。

‐京都市営東西線 太秦天神川行‐

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乗ってから2駅、二条駅に到着し乗り替え。
地上に上がり、通勤する人を横目にホームへ。ちょうど同じく青春18きっぷを使っている学生らしき団体もいました。その団体に着いていくようにして、二条駅でスタンプを押してもらい、青春18きっぷ旅のスタートです。

・二条駅

‐山陰本線 福知山行‐

6:43発、山陰本線の福知山行に乗り込みます。2013年のGWに中国地方を走った時に、日本海沿いを走る山陰本線は絶景が多い路線だなぁと感じました。
その山陰本線、実は新幹線を除く日本最長路線でもあります。これから目指すは日本海の手前に位置する、城崎温泉です。以前訪問したのが同じく2013年だったので…約4年振りとなります。

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この時点で割と車内は込み合っていたので、乗り始めは窓際の席が取れず、嵐山や保津峡の景色を撮ることはできませんでしたが、吸い込まれるような保津峡の景色にしばし見とれていました。

京都の市街地を外れて山奥へ走っていく景色を横目に、福知山へ向かっていきます。
途中窓際が空いたので、車窓を眺めながらの朝ご飯をつまんで福知山を目指します。

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・福知山駅

程なくして終点の福知山駅に到着。
ここで8:54発の豊岡行に乗り替えとなります。通勤の人も少なくなってきて、車内はガランとしていました。

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天気は段々と晴れるはずが…イマイチ。ボーっと車窓を眺めていたら、急に雪景色に。3月と言えど、日本海側はまだ雪が残っています。

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・豊岡駅

続いての乗り替え地である豊岡駅に到着。ここでの乗り替え時間は2分。ホーム反対側に到着していた車両に乗り込みます。
段々と旧くなる車両にテンションも上がってきます。笑

‐山陰本線 浜坂行‐

10:54発、浜坂行で今回の旅の目的地である城崎温泉を目指します。これに乗ってしまえば城崎温泉までは乗り替えがいりません。

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もちろんワンマン車両なので、精算機も車内にあります。青春18きっぷ旅が初めての自分にとっては、何もかもが新鮮で面白く感じます。

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シートはフカフカ…と思い気や、背もたれの上側(緑色の部分)にクッションがなくて硬い。そして車両が結構振動するので、ゴツゴツと頭をぶつけるのが気になりましたが、まぁこれも旅の楽しみと思えばいいのかな…?(^^;)

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・城崎温泉駅

車両は定刻通り、城崎温泉に11:06に到着。4年振りの城崎温泉です。
当時は温泉もそんなにたくさん入れなかったので、今回はじっくりと回り、昨年の追突事故の温泉治療をするという名目で、昼間から温泉に入っちゃいます。

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スーツケースを駅のコインロッカーに預けて、商店街へ。どの温泉にも入り放題の“外湯めぐり券”を購入するため、まずは最初の外湯を目指します。温泉までは商店街を抜けていくのですが、そこでお馴染みのカブを発見。
風防も付いて…自分のカブ号と同じ仕様でした。

しかし、このカブをよーく見ると、タイヤがブロック…いやスタッドレスタイヤでした。

他のカブも見てみたら同じようにスタッドレスを装着していました。雪が降る地域じゃバイクに乗らない、じゃなくてスタッドレスを履いて走るが普通ってことなんですかね。

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スタッドレスタイヤを履いたカブに感動しつつ、商店街を抜けて温泉街に向かいます。少しずつですが空の曇りも取れてきて、天気も回復してきました。

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・一の湯

まずは一の湯へ。ここで外湯めぐり券こと“ゆめぱ”を1,200円で購入。ゆめぱは、ぱっと、湯めぐりパスの略です。
そういえばタオル忘れた…とここで気付いたのですが、レンタルのバスタオルとハンドタオルを購入することができるので問題ありませんでした。手ぶらできて外湯めぐりを楽しめるようになっているので、助かります。

ここには洞窟湯があり、洞窟に入っているような感じで温泉に浸かれます。ゆっくり入ろうにも、内湯はかなり熱めの温度設定。源泉が高いんでしょうかね、一気に身体が暖まってきたので退散。

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火照った身体を冷ますために、再び街散策へ。暖まった身体にあたる冷たい風が気持ちいい(^^)
昔ながらの遊技場が残っていたり、新しい施設と古い施設が入り混じった商店街を抜けて、城崎温泉に存在する外湯の中で、一番奥に位置する鴻(こう)の湯を目指します。

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・鴻(こう)の湯

鴻(こう)の湯は一番奥にあるからか、お客さんは少なかったです。再び温泉でゆっくり過ごしました。
一の湯と同じく、内湯の設定温度はかなり高め。ですが、露天風呂は外にあるからか、ちょうど良い温度設定でした。

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温泉に2度も浸かり、日頃の疲れも取れたところでお昼ご飯とします。
何を食べようかなーと思っていたら気になるのぼりを発見。それが但馬牛まん。

城崎温泉地方で有名な但馬牛を使った肉まんです。350円と普通の肉まんよりは少しお高めですが、結構ボリュームがあって美味しい。パクリと完食。

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鴻の湯がある場所には源泉があります。ここから城崎温泉全体に行き渡っているようです。触ると熱いのは近くにいて分かったので、ちょっと眺めて退散。
既に温泉に2回入っているので身体も十分に火照っていますしね(^^;

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しかし、いくら丹波牛まんを食べたとは言えもっとお昼ご飯が欲しくなるところ。中途半端に食べると逆にさらにお腹が減るっていうアレですね。
もう一個食べようか迷っていたところ、近くに美味しそうな但馬牛カレーのメニュー表を発見。私にしては迷うことなく入店。

・城崎ガレット&クレープ ドリカフェ

店主がドリカム(DREAMS COME TRUE)が好きなことに加えて、城崎と但馬も愛していることから始まったこのお店。ものすごく人の良さそうなマスターが作る但馬牛カレーはとても濃くがあり、ペロリと完食しちゃいました。
適度に溶けた但馬牛がさらに美味しさを引き出してくれました。また食べたい…!

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お昼ご飯を食べたところで出発時刻の13:06まで残り1時間を切りました。プラプラとゆっくり歩いて駅を目指します。
この頃には天気もすっかり回復して、青空も見えてきました。

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城崎と言えば…カニ!…海鮮も気になりましたが、今回は但馬牛を堪能したのでパスです。また次回…!

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出発前にもうひと風呂…と思って駅前にある駅舎温泉“さとの湯”に寄ろうと思ったのですが、残念ながら13時から開くようで。
次の列車は13:06発。これを逃すとこの後のプランが崩れて、予定通り丸亀に到着できなくなってしまうので足湯に入ろうと思ったのですが…カップルがめちゃくちゃイチャついて入れず…orz

強気に間に入っていく勇気もないので、もう一つの足湯がある一の湯まで戻って足湯に入ることにしました。うむ。

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足湯は温め。この日は寒さが厳しかったので足元が温まるだけで大分違います。5分程浸かったところで、タオルを一の湯へ返却し出発。
約2時間温泉に浸かったところで、ここからは鈍行列車の旅が再び始まります。今度は乗り替え時間がかなりシビアな旅です。

・城崎温泉駅

‐山陰本線 和田山行‐

13:06発和田山行に乗り込みます。その前に特急こうのとりが停車していました。もちろん乗ったのはこれじゃなくて、この後来る鈍行です。

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・和田山駅

定刻通りの13:50着に到着。そういえば前々から気になっていた、この車両の前方にある風よけ?みたいのは何だろう?
今更になって気になってきました。

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和田山駅と言えば、旧和田山機関庫の車両庫と給水塔がまだ残されています。乗り替え時間があったので反対側へ回り込もうかと思っていたのですが、結構距離があったのでパスしました。

これって文化財とかに指定されてるんでしょうか?
指定されてないような気もしますが…。

続いて次発の播但線乗り場へ移動します。

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‐播但線 寺前行‐

播但線は 14:13発の寺前行に乗って、姫路を目指します。寺前駅までは非電化区間を走る1両編成です。時間はお昼過ぎということで、沿線には学校が多く存在することから続々と学生が入り、それに加えて観光客も後から入り込んであっという間に満員に。

ラッキーなことに窓際を確保できたので、しばらく播但線の景色を堪能することに。

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城崎方面にはちょろっと雪の冠を被った山々が見えます。

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特にこれと言った景色はないですが、時折深い森の中や田んぼを横目に列車は淡々と進んでいきます。途中からボックスシートに4人が座る状態になり、ギュウギュウ状態に。古い車両からか、大人の男性4人が座るにはかなり無理がある設計に感じました。。

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・寺前駅

ギュウギュウ状態で息が詰まりそうになりながらも、定刻通りの14:12に寺前駅に到着。駅で深呼吸と身体を伸ばしてリフレッシュ。
そのまま真向いに待機している姫路行の電車に乗り替えます。ここからは電化区間です。

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‐播但線 姫路行‐

寺前駅から姫路までは途中で電化工事がされて今に至ります。さらに和田山~寺前間は1両編成に対し、ここは4両編成となります。スーツケースを持っていたので助かります(^^ゞ
席は選び放題だったので、一番先頭車両の窓際を陣取って姫路を目指します。

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段々と山の中から都会へと景色が変わっていく様を楽しみつつ、姫路へ到着。途中ウルトラQに出てきた、ナメゴンみたいなテントを発見。色も何だか奇妙だ。。

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・姫路駅

‐山陽本線 播州赤穂行‐

15:59に到着し、今度は山陽本線に乗り替えて岡山を目指します。
次の発車時刻は16:03。一度ホームから階段を降りて別のホームに移動します。改札を一旦くぐるので、青春18きっぷを見せる必要があります。
乗り替え時間が短かったら焦りそう。

後は山陽線で一気に岡山…という訳ではなく、途中にある相生駅で岡山行に乗り替える必要があります。この車両は瀬戸内海側を走る赤穂線になので、相生駅で山陽線に乗り替えなければ時間通りに丸亀駅に到着ができなくなってしまいます。

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人が多いにも関わらず座れる余裕があったのですが、久々に先頭車両に乗ってしばし運転席からの視界を楽しむことにしました。小さい頃よくここに立って景色を眺めていたのを思い出します。

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特に主だった景色はないですが、田畑を横目に電車は西へ進みます。

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いつもとは違うアングルからか、あっという間に時間が過ぎたように感じました。
程なくして相生駅に到着。

・相生駅

‐山陽本線 岡山行‐

ここからもひたすら山陽線に乗って岡山を目指します。16:25発の岡山行で終点まで山陽線の旅です。

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朝早いせいか、ここに来て急に眠気が襲う。。寝たらもったいないなーと思いつつも、心地よい振動と暖かい車内のおかげで、うつらうつら。途中何度か眠ったりしながら到着。

この旅で唯一あんまり記憶がなかった区間です。

・岡山駅

そして大都会岡山に到着。大都会らしからぬ、興味をそそる車両が大量にホームにいました。
ここからは瀬戸内海を渡るマリンライナーに乗るのですが、発車時間まで時間があったのでしばし車両見学。

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‐快速マリンライナー 高松行-

17:42発のマリンライナー51号はすでにホームにいました。これは特急券が不要で瀬戸内海を渡れる快速。到着時間も特急とそんなに変わらないので、よくお世話になっています。

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この辺りで段々と日没に。夕日が沈む空がきれいで、いよいよクライマックスに近付いていることを教えてくれます。
そして、この日の長さが西日本に来たことを実感します。

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そして旅も終わりが近付いてきました。美しい島々が見事な瀬戸内大橋を渡ります。鉄橋が結構あって写真はコレだけですが、何度見てもうその美しさに心奪われます。

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・坂出駅

‐予讃線 多度津行‐

四国に入り、坂出駅で乗り替えます。
18:29発のこの電車が旅の最後です。普通 多度津行に乗って、丸亀を目指します。

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・丸亀駅

18:37…到着。
ここまで連れてきてくれた車両を見送り、青春18きっぷの旅は幕を閉じたのでした。

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京都の二条駅から香川の丸亀駅まで鈍行を繋いでやってきました。
ホームに着いた途端に達成感が込み上げてきました。最近こういった達成感をあんまり感じていなかったからか、ものすごいものがありました。

ただ鈍行列車を乗り継いで旅しただけなんですけどね。この達成は原付バイクで遠くまで走ったときの達成に似てたりも。

と言うことは、今度は下道を使ってどこかの国道走破…が目標かな、と思ったり。

丸亀駅に到着後は相方の実家にお世話になり、次の日は法事に参加。その次の日に飛行機でズバッと帰宅。当たり前ですが早い!あっという間に東京に戻ってきてしまいました。

初めての青春18きっぷの旅はトラブルもなく、その地方の景色だけを何も考えずにボーっと眺めるという、日常では中々できない旅を終始楽しむことができました。
特に非電化区間の単線なんて、普段は見ないのでかなり感動したりするものです。
…こんな楽しいきっぷがあるなら、もっと早くから使ってればよかった…と思ったりも。。

青春18きっぷ旅、ハマりそうです(^^ゞ

最後までご覧頂き、ありがとうございました。

おわり

1日目/2日目

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