下地作製その2のスタートです。
前回の記事はコチラ↓
目次
- その1 フレーム補修
- その2 フレーム修正
- その3 パテ埋め
- その4 パテ研磨1
- その5 パテ研磨2
- その6 車体分解
- その7 塗装下地作製1
- その8 塗装下地作製2
- その9 塗装下地作製3
- その10 カラー塗装
- その11 クリアー塗装
- その12 コンパウンド研磨
- その13 車体組み立て
- その14 仕上げ1
- その15 仕上げ2
前回はフレームの下地処理を行いました。サーフェーサーを吹いて乾燥させたところまで。
一番のメインなので念入りに進めます。
夜にサーフェーサーを吹いたので、日中に確認します。
パッと見はきれいですがよく見ると…
落とし忘れたパテを発見。
下地で段差が取れていないところは、このようにあからさまに出てしまいます。特に色を塗った後でも分かってしまうのでNGです。修正です。
ここで妥協すると仕上がりに差が出てしまうので削って修正する必要があります。また、下地を均等に塗れていない箇所も均等になるように、再度塗る必要があります。
タンクの上面部分は、柚肌みたくなってしまった箇所もありました。これがカラーで柚肌になっていると大変ですが、下地なのでまだよかったです。
ここは#600の耐水ペーパーでならして面を均一にします。触って柚肌がなくなればOKにしました。
そして削ります。
きれいに塗ったのですが、仕方ないです。
しばらく削るとパテも顔を出してきました。折角塗ったんですけどね。
削った後は、もう一度吹きます。周りは削っていないのですが、その削った箇所だけ吹き付けるとダマになるので、均等に削った箇所だけ少し多くなるようにしていきます。
きれいになりました。
手間がかかりますが、下地は塗装の命なので念入りに…。
続いてフレーム以外の下地処理に移ります。
樹脂パーツやタンク、フロントフォークなどです。
樹脂パーツは特に念入りに下地を作ります。ABSが材料のため、塗料がのりにくいためです。
部品を#240→#320→#400→#600と削って下地を作っていきます。本当は下の白い部分が見えるくらい塗装を剥がした方がいいのか迷いましたが、結局全ては落としきれませんでした。
サイドカバーとハンドル下カバー。青色のサイドカバーは別にオークションで落札したものです。
シールの跡が削っても消えませんでした。
前回書いた通り、このシールの部分がちょっとした段差になっているようで、曲者でした。
そこで、この段差を解消するために荒療治します。
番手が高いヤスリでガッツリ削ります。もうガッツリです。笑
・FUJI STAR 空研ぎヤスリ #100
削った後はかなり傷が入ったので修正が少し大変でした。汗
この#100のペーパーは目詰まりしにくい加工がされているヤスリで、耐水性も兼ねているため荒削りするにはもってこいでした。
中でも強敵はフロントフェンダー。
フォークに取り付け時に塗装が落ちてしまう危険性もある恐ろしい部品です。コイツにも上記のヤスリを使ってガシガシ削りました。
かなり時間をかけて元の塗装を落としました。
写真じゃ分かりにくいですが、白い樹脂がうっすら見えているのが分かるかと思います。
続いてガソリンタンクです。
給油時にガソリンが溢れる可能性もあるので、念入りに仕上げていきます。正直塗装が剥がれてしまっても、シートで隠れるのであまり気にならない箇所でもありますが。
ヤスリでの下地処理が終わる頃には、夜になってしまいました。ヤスリ運動のおかげで体中がポカポカに。
身体が暖まったところでしたが、脱脂のため中性洗剤で一度洗い流す作業を挟みます。ここで一気に冷えた。
洗って、シリコンオフを使ってさらに脱脂します。
下地処理間近の部品達。
このグリーンともおさらば。これが何色になるかはもう少ししたら分かります。
ちなみに色は緑からかなり変わります。
今度は樹脂パーツ類。
フロントフェンダーとフォークマスクは白いです。頑張った証です。
その他は若干の妥協が入っているのがひと目で分かります。
特にハンドル下カバーは白と緑の違いが…。
このままサーフェーサー…といきたいところですが、樹脂パーツはサーフェーサーから塗料をのりやすくするために、バンパープライマーを吹きます。
バンパープライマーとは、プラスチック類の塗装を行う際に必要な下地スプレーのことです。これがないとプラスチック類の塗装は始まりません。
・アサヒペン プラスチック用プライマー
バンパープライマーを吹いたのですが、特に何も変わり映えしないので写真はありません。
その後にサーフェーサーを吹いていきます。
・ソフト99 ボデーペン ホワイトプラサフ
前回も登場しました、ホワイトプラサフ。明るい色を塗装する際はコチラです。
暗くて見にくいですが、均等になるように気を付けて塗っていきます。下地が全てと言っても過言ではないので慎重に作業を進めていきます。
1回目の作業が終わりました。
フロントフォーク、スイングアームは共に足回りの重要部品。しかしフロントフォークは形が形なので塗りにくかった…。
なので、サーフェーサーの蓋を台にして、全体に吹けるように工夫しました。
フェンダー等のプラスチック類が不安でしたが、とりあえずはしっかりと塗れているようです。
次の色をしっかりと出すために全体が白になるよう吹き付けていきます。
ハンドル下カバーは下地がまだうっすらと見えています。これがなくなるように吹いていきます。
ここで下地処理が終了となります。
次回はこの記事の最初と同様にチェック→面を出す…
を行って、いよいよカラー塗装に入ります。
ここまで結構かかっていますが、少しずつゴールが見えて来ました。下地ができたらあとはカラー→クリアー→仕上げ→組み立てなのであと少し…!
今回は完成を急がず割り切っているので今までの中でも一番いい仕上がりになりそうです。
それではこの辺で…!
使用した道具
・耐水ペーパー#100、#240、#320、#400、#600
・台所用中性洗剤
・スポンジ
・シリコンオフ(ソフト99)
・ホワイトプラサフ(ソフト99)
・バンパープライマー(ソフト99)
・登場商品一覧
つづく
コメント
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自家塗装は手間がかかりますね。
しかし細部までかなり気を使われていますね!
素晴らしいです。
一体何色のカブになるのか楽しみにしてます^^b
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Newカラーは・・・。
『ピンクっ!』でどう?(笑)。目だっていいと思うけどね(^v^)。
下地処理は根気がいる作業だぁ。
俺には・・・、ムリっ(´∀`)
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まるぼさん
手間がかかります…。正直途中何度も心が折れそうになってしまいます…orz
でも少しずつ完成が近づくとやる気も…^^;
本当にものづくりは難しいと実感できますw
次回の記事で答えが出るかも…しれません^^
お楽しみに(´∀`*)
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きゅーりパクパクさん
Σ(゚д゚lll)
結構近くてびっくりです…笑
感が鋭いです…^^;
下地は本当に心が折れそうになります…。
業者さんとかプロの凄さを身をもって実感している3月です…^^;
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お久しぶりデス!
一気に読ませていただきました。
いやー、ホントスゴイ。
流石にここまで修復されるとは・・・。
私は、自分には気合が足りないなーなんて思います。
色々あったみたいですが、自分で綺麗に治す。
素晴らしいことですね!
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ユキムラナガレさん
ご無沙汰しています^^
一気にお読みいただき、ありがとうございます。
ここまで来るともはや意地ですよねw
負けられないというか、完全に作業になっています^^;
古いもの好きなので、自分で治さないと走らなくなってしまうというプレッシャーもあるのかもしれません。
たまにレストアの金額が上回ってしまうこともあるんですけどね…・゜・(ノД`)・゜・苦笑